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国際大会代表選手選考会
3月17日(日)〜3月24日(日)東京アクアティクスセンター
(5日目・予選)
女子200m平泳ぎ
2組
5着 水野 2’34”68
男子200m背泳ぎ
3組
2着 仮屋 2’01”92
6組
1着 竹原 1’56”90
→全体1位で準決勝進出✨
女子50m背泳ぎ
2組
6着 芳村 30”55
(5日目・準決勝)
男子200m背泳ぎ
1着 竹原 1’56”63
→全体1位で決勝進出✨
(5日目・決勝)
女子100m自由形
6位 山本 55”37
男子200m平泳ぎ
8位 釜田 2’12”86
連日盛り上がりを見せる選考会も今日で折り返しを迎え、後半戦へと突入した。5日目となる今日は、予選・決勝合わせて6名の選手が出場。選手らが次々と自己ベスト記録を更新する中、竹原(スポ1=東福岡)も自己新記録で予選を通過し、危なげなく全体1位で準決勝、決勝へと駒を進めた。昨日決勝進出をつかんだ山本(法3=花咲徳栄)、釜田(国2=沼津学園飛龍)らは、それぞれ精一杯の泳ぎで大健闘した。
全体1位で決勝進出を決めた竹原
本日最初の種目となる女子200m平泳ぎに姿を見せたのは、今大会初登場となる水野(営1=湘南工大付)。ファーストラップ35秒で折り返すと、セカンド、サードラップともに39秒と、一定のペースを刻み5着でフィニッシュ。このレースを振り返り、なかなか思い通りに泳げないことへの悔しさをもらす一方で、9月に行われる第100回 日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)で「決勝の舞台で戦う」ことを目標に掲げ、前向きに先を見据えた。
女子200m平泳ぎ・水野
女子50m背泳ぎに登場した芳村(国1=中京大中京)は6着でレースを終えた。レース後「後半はちょっと体がブレた」と語るも、記録30秒55と自己ベスト記録に迫る泳ぎを見せた。インカレに焦点を合わせ、日々練習を詰んでいる芳村はまだ1年。自身とチーム東洋大のためにひたむきに練習を積む彼女の今後の成長に注目だ。
50m背泳ぎ・芳村
仮屋(スポ1=関西)は1日目の「男子50m背泳ぎ」、2日目の「男子100m背泳ぎ」に続いて、今大会3つ目の種目となる男子200m背泳ぎに出場した。以上の2種目においてともに自己ベスト記録を更新し続けている仮屋は、この種目でも自己ベスト記録の大幅な更新を目指し挑んだ。宣言どおり、今種目でも記録を更新し、見事全出場種目において自己新記録を叩き出した。この結果におごることなく、今後は「2回泳げる(準決勝進出できる)ような力をつけたい」と、さらなるパワーアップを誓った。
男子200m背泳ぎ・仮屋
外もすっかり暗くなり、始まった決勝戦。熱い声援に包まれた会場で観客の目線の先には、前日20日の準決勝でそれぞれ全体6位、全体8位で決勝進出を決めた山本、釜田らの姿が。
レース前「4位以内に入る」と意気込んでいた山本は、惜しくも目標に届かなかったが力強い泳ぎて決勝の舞台で6位に輝いた。
レース前集中する山本
「3本泳ぐこと(決勝進出)が初めて」だという釜田。入場した際には仲間からの大きな声援に照れたような笑顔で応える場面も。慣れない状況下でのレースに体の違和感を覚えながらも全力を尽くし、見事200mを泳ぎ切った。
仲間の声援にこたえる釜田
自身の得意とする男子200m背泳ぎに登場した竹原。多くのメディアが注目し、大きな期待とプレッシャーがのしかかる中、力の抜けた伸びのある泳ぎで自己ベスト記録を更新すると、予選を全体1位で突破。レース後、竹原は「気負わず、そんな緊張もせずに泳げた」と語り、調子は良好のようだ。そして迎えた、夜の準決勝。1組で頭ひとつ抜けてレースをリードすると、自己ベスト記録をさらに縮め、全体1位で決勝に進んだ。
22日夜に行われる決勝戦で派遣標準記録を突破し、2位以内に入れば、竹原はパリ五輪への出場権を手にすることとなる。決勝で彼のもつ実力が無事に発揮されることを願いたい。
男子200m背泳ぎ・竹原
◇コメント
水野響(営1=湘南工大付)
ーー今日のレースを振り返って
前半からちょっと(体が)動かなくて、最近思うようなレースができていないので、ちょっと悔しいレースになりました。
ーーここまでの練習で意識してきた点
ラストの50(m)で(ラストスパート)上げるという練習を積んできたので、まあそこはちょっとはできたかなと思います。
ーー今後の目標は
9月のインカレで決勝の舞台で戦えるように、もう一回、いちから頑張りたいと思います。
仮屋陽貴(スポ1=関西)
ーー今日レースを振り返って
とりあえず、0.7(秒)くらいベスト(更新)なので、よかったです。
ーーレース前のコンディション
50(m背泳ぎ)、100(m背泳ぎ)と(自己)ベスト(更新)できているし、アップから結構調子はよかったです。
ーー今後の目標は
こういう場でも、ちゃんと2回泳げる(準決勝・決勝進出)ように、(今回は)泳げなくてちょっと足りなかったので、2回泳げるような力をつけたいです。
竹原秀一(スポ1=東福岡)
ーーリラックスして泳げたか
はい。とてもリラックスして、気負わずそんなに緊張もせずに泳げたかなと思います。
ーー明日に向けて意気込みを
明日はライバルの方たちも絶対タイムを上げてくると思うんですけど、あまり考えすぎずに自分のレースに集中して、まずはオリンピックの出場権を勝ち取りたいなと思います。
ーー入江選手はどういう存在か
まだ、僕が(1分)55秒とかで明日泳いだとしても、まだまだ入江さんの(1分)52秒には遠く及ばないので、僕が生まれてからずっと日本代表で活躍されてますし、すごいまだ雲の上の存在っていう感じです。
芳村りこ(国1=中京大中京)
ーー今日のレースを振り返って
前半は思ったとおりにいい感じにいけたんですけど、後半はちょっと体がブレちゃって、、
ーーここまでの練習で意識してきた点
50(m背泳ぎ)の練習じゃなくて、インカレに向けた100(m)の練習をずっとしてて、後半までずっとキックを打ち続ける練習で、前半(から)突っ込むとかじゃなくて、前後半の(勢いの)差をなくして泳ぎ切れるような体幹を入れた練習を積み重ねてきました。
ーーインカレに向けて
1年目が全然、(自己)ベストからも遠いタイムだったので、B決勝ラインは絶対残って、(チームに)貢献したいと思います。
山本葉月(法3=花咲徳栄)
ーー決勝の雰囲気はどうだったか
音楽とかから、準決勝、決勝とで違っていたのでそこでもう緊張してしまった部分はあるんですけど、やっぱ練習を積んできたのでそこは自信をもってできました。
ーーレースを振り返って
やっぱ54秒を目指していたので、準決勝よりタイムが落ちてしまいましたし、すごい悔いが残ったレースです。
ーー今日のレースプランは
前半が多分まわりより出遅れちゃうので、目標は26秒5でまわりたかったんですけど、そこから帰り後半の自分の持ち味である後半の伸びを使って周りに追いつけたらよかったなと思いました。
ーーインカレに向けて
インカレでは必ず表彰台を目指しているので、そこから完璧にクリアできるように頑張りたいです。
釜田駿(国2=沼津学園飛龍)
ーー決勝の雰囲気はどうだったか
初めての決勝だし、そんなに大きくダメだったところは見当たらないんですけど、タイム的には1秒以上落としてしまったのでちょっと残念でした。
ーー決勝の舞台は緊張したか
さすがに緊張したんですけど、意外と準決勝の方が緊張して、決勝は行けるかなと思ったんですけど、3本泳ぐことが初めてだったのでかなり体がバテていて、足とかは最後動かなくなってしまったのでもっともっと強化が必要だなと感じました。
ーーインカレに向けて
あと0.5秒ぐらいベストを出せれば表彰台も見えてくるのでインカレで3番以内に入れるように、あと半年頑張っていきたいです。
TEXT=望月桜、PHOTO=鈴木真央、望月桜