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平成27年度東都大学野球秋季２部リーグ戦・国士大３回戦
９月19日（土）東洋大グラウンド
東洋大８－１国士大
猛打賞を記録し、絶好調の中川
４番のバットが止まらない。５点リードの七回２死一、二塁とダメ押しの好機に中川（法１・ＰＬ学園）が打席に入った。「１球インコースにきた球をファールにした。それで外のスライダーだと読めた」。読みはぴったりとはまり、あとは合わせるだけ。右翼手の前に落とす技ありの一打でさらに得点を重ねた。これで４打数３安打。11安打で８点を奪った打線の中で一際輝きを放った。
自分の役割は変わらない。「４番だからといって大きいのは狙わない」。その言葉通り攻撃の最初の打者であろうと、得点機で打席が回ろうと自分の打撃スタイルを変えたりはしなかった。開幕３戦目の東農大１回戦より打線の中心に座る。「つないだり、点取ったりするのが監督さんの考える自分の役割だと思う。その役割をしっかり果たそうと試合に臨んでいる」。すでに４試合目。14打数７安打で４番での打率は５割。これで今季の通算打率は.381となり一気に打率10傑入りを果たした。まさにチームを引っ張る活躍で勢いをもたらしている。２戦目までは７打数１安打だったこともあり、「何で（打てるの）かわからない」と本人も驚くほどの大活躍だ。
４番での出場が続くことに「居心地はあまり良くない。まだ慣れていない」と中川は話す。しかし、結果を出すごとに打席での立ち姿は風格が出始め、高橋監督も「立派なもん」と中川の活躍を称賛した。「きっちりと自分で決めるところは決めてやっていきたい」。今後の活躍を誓ったその言葉にも重みが出てきた。
■コメント
・中川（法１・ＰＬ学園）
自分が打ったショートのエラーで始まって、打線がつながったのは良かった。（七回の適時打は）相手投手はシュートとスライダーがあって、インコースかアウトコースのどちらか。１球インコースにきた球をファールにした。それで外のスライダーだと読めた。タイミングは外されたがうまく反応できて良かった。（外を拾うのは）別に得意ではないです。ごまかして打ってるだけ。でも、引き付けて打とうという意識はあるのでああいう形ができる。（４番は）最初の方はプレッシャーとか自分でかけていたが、そこまで気負ったりプレッシャーを感じたりはしない。つないだり、点取ったりするのが監督さんも思っている自分の役割だと思う。その役割をしっかり果たそうと試合に臨んでいる。居心地はあまりよくない。何とかチームのために、その一心でゲームに臨んでいます。まだ慣れていないです。自分のスタイルを崩して、４番だからといって大きいのを狙いにいって自分の形を崩さないように。役割だけを考えて自分のしっかりとしたスイングで打てるようにしていきたい。（青学大戦は）春、一本も打てなくて、葛川さんとか攻略することはできなかったので対策して、きっちりと自分で決めるところは決めてやっていきたい。
TEXT/PHOTO=伊藤拓巳
