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平成27年度東都大学野球秋季2部リーグ戦・国士大3回戦
9月19日(土)東洋大グラウンド
東洋大8-1国士大
攻撃のきっかけを生み出した田中将
チーム1元気な男が存在感を出した。公式戦初スタメンとなった田中将(営2・帝京)は、二回一、二塁の場面で初球をバント失敗。しかし、ヒッティングの指示が出た直後の2球目、「すぐに切り替えられた」と逆方向へ鮮やかな右前打。結果的にこの一打がチャンスを広げ、ビッグイニングを演出した。
「キャンプからボールがつかまるようになってきた」と実感するほど調子は上昇中。井上コーチが就任してから徐々にバットが振れてきた。打撃練習中には本塁打が飛び出すなど、自信が持てている。1週間前からスタメン起用する、という監督からの指示に緊張していたものの、「気持ちを落ち着かせて試合に臨めた」と精神面でも非常に余裕が持てている。
試合前ノックや試合中、田中の声が最も響いていた。元気の良さを監督に買われ、1年生からベンチ入りした。さぞかし試合以外でも元気なのだろう、と田中に尋ねると「普段はあまり騒ぎません」と一言。「自分の意思をはっきり伝えられ、すごく真面目」と高校の先輩である阿部健(営3・帝京)が語るように、高校時代はキャプテンを務めた。「来年も見据えたうえで、調子が悪くなっても何とか結果が出せるように監督にアピールしていきたい」。謙虚なムードメーカーはチームを声で勢いづける。
■コメント
・田中将(営2・帝京)
1週間前からスタメンでサードで出していただけると監督さんから指示があったので、それに向けて緊張はしつつもいい状態にもってこようという気持ちで臨めたのでよかったです。1打席目、バントが失敗気味でしたが、きちんと逆方向にいいバッティングができたのでそこは良かったのと、あとの2打席がゲッツーとフライをあげてしまったので、それは次回試合の時の課題になってくるかなと思います。(打ったのは)バスターではなく、「バントの構えはなし」という指示があったので、バッティングですぐに切り替えて結果が出ました。井上コーチが来られてから非常にバッティングの感覚もすごく良くなってきてるな、という実感があって、その中でバッティング練習やキャンプから、徐々にボールがつかまるようになってきて、ホームランもバッティング練習で出てきたので、自信を持って試合に臨めたな、と思います。普段はぎゃーぎゃーいうタイプじゃなく、一年生から元気があるからベンチに入れていただけたというのもあるので、その気持ちも忘れずに、技術じゃまだ先輩方にはまだ勝てないので、雰囲気だけでも、と思って一生懸命頑張っています。来年も見据えたうえで、きちんと監督さんにアピールして、これから調子が悪くなった時も何とか結果が出せるように、気持ちも準備してやってきたいなあと思います。後輩に負けないように。中川も頑張っているので。頑張ります。
TEXT/PHOTO=美馬蒔葉