記事
東都大学野球 秋季2部リーグ戦 拓大戦 第3回戦
9月12日(火)駒沢球場
○東洋大4ー0拓大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
拓大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | × | 4 |
島田、柿本、佐伯、岩崎、一條 ー 政所
二塁打:髙中(八回)
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 山内(総1=東海大相模) | 4 | 1 | 0 |
2 | (一) | 吉田(営3=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 |
3 | (右) | 花田(総3=大阪桐蔭) | 3 | 2 | 0 |
4 | (三) | 池田(営3=三重) | 4 | 2 | 1 |
5 | (遊) | 髙中(総1=聖光学院) | 4 | 2 | 1 |
6 | (左) | 山田(総2=木更津総合) | 2 | 0 | 0 |
打 | 冨安(営2=履正社) | 1 | 0 | 0 | |
中 | 早川(営2=東邦) | 0 | 0 | 0 | |
7 | (中)→左 | 秋元(済3=木更津総合) | 4 | 2 | 0 |
8 | (二) | 馬場(総2=九州学院) | 3 | 1 | 0 |
打→二 | 前髙(営2=熊本工) | 1 | 0 | 0 | |
9 | (捕) | 政所(営3=天理) | 3 | 1 | 0 |
計 | 32 | 11 | 2 |
・投手成績
勝敗 | 名前 | 回 | 球数 | 被安 | 四死球 | 三振 | 責 |
勝 | 島田(総3=木更津総合) | 3 | 25 | 2 | 0 | 2 | 0 |
柿本(営4=東洋大姫路) | 1 | 9 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
佐伯(総4=高岡一) | 2 | 17 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
岩崎(総4=履正社) | 2 | 18 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
一條(総4=常総学院) | 1 | 17 | 1 | 1 | 1 | 0 |
ガッツポーズでベンチの盛り上がりに応えた髙中
先発登板の島田
落ち着いた投球を見せた岩崎
チャンスを広げた4番池田
8回、適時2塁打を放った髙中
盛り上がる東洋ベンチ
1勝1敗で迎えた拓大3回戦。1つ目の勝ち点獲得をかけた戦いが行われ、3・4年の投手陣が安定した完封リレーを披露した。
先制点を挙げたのは東洋打線。この試合最初の攻撃、山内(総1=東海大相模)と花田(総3=大阪桐蔭)の安打などで1死一、三塁と好機を作り、続く4番池田(営3=三重)のニゴロの間に三塁走者が生還。初回からスコアボードに1を刻んだ。
先発登板の島田(総3=木更津総合)は、初回二回共に先頭打者に出塁を許すも、東洋大の武器である堅い守備が落ち着いて打球を捌き、併殺に打ち取り無失点で拓大打線を抑えた。三回には三者凡退に切って取り、先発投手の役割を果たした。
リードは僅か1点。このリードを守り抜くべく粘りの投手リレーが始まる。4回から柿本(営4=東洋大姫路)、5回からは佐伯(総4=高岡一)、そして7回からは岩崎(総4=履正社)がマウンドに上がり、安定した投球で相手打線を抑えていく。
投手陣の踏ん張りに応え、追加点を奪いたい野手陣だが初回の先制以降、好機をものにすることができない。
試合は1-0のまま終盤に突入し、迎えた八回裏の攻撃。先頭吉田(営3=龍谷大平安)の四球と花田の犠打、そして池田の中安打で1死一、三塁とする。続いて打席に入った髙中(総1=聖光学院)が三球目を力強く振り抜き、放った打球は相手左翼手の頭を超え、適時二塁打に。打った瞬間「よっしゃ!」と吠え、ガッツポーズで二塁に到達。喜びを露わにし、ベンチの東洋ナインも満面の笑みで讃えた。ここまで、得点圏に走者を置きながらもあと一本が出ない場面、悔しい表情を見せた髙中。「昨日は自分が打てなくて今日も自分がミスをしてチームに迷惑をかけたんですが、周りの先輩がいろいろ声をかけてもらっていたので切り替えてプレーができました。」と語った。苦しみ抜いた末の念願の一打だった。
その後相手投手の暴投で、2人が本塁に生還し、この回3得点と貴重な追加点を挙げた。
最終回のマウンドには一條が上がり、出塁を許すも、無失点に抑え試合終了。見事、完封勝利を飾った。
中継ぎ、抑えとして登板した4年生投手陣。1年生からマウンドを任されここまでたくさんの経験を積んできた彼らだからこそ、できる投球がある。岩崎は試合後に、「後輩のためにそこ(1部)にもう一回戻すっていうのが、最後の僕たちの責任」だと力強く語った。東洋大が目指す聖地・神宮の地へ辿り着くには一つのチームとして全学年全選手の力が欠かせない。
次戦は専大戦。変わらず、チーム一丸となって2つ目の勝ち点獲得を狙う。
■コメント
・岩崎(総4=履正社)
ーー今日の投球の良かったところや反省点は
変化球でカウントとれたのが良かったのと、反省点はフィニッシュボールが決まらなかったので、ツーストライク追い込んでから投げる球ですかね。
ーー今シーズンの調子は
悪くないです。
ーー秋、もっと結果を見せたい?
結果もそうなんですけど、僕たち4年生の学年は1年生の時から投げてるピッチャーばっかで、最後集大成ということで、僕たちで投げて後輩のために1部上げて、終わりたいなってみんな思ってると思うので。今後は分からないですけれど、投げろと言われたらいつでも投げれる準備はしています。
ーー球速のMAXは
153です。
ーー夏の間に力を入れたことは
個人的にピッチングコーチの乾さんに、練習終わった後に技術面、どういったところが足りないかを聞いて、体をどうにかするとかじゃなくてピッチング技術的に変えてきた感じですね。
ーーピッチングの持ち味は
欠点がないところです。苦手がないところです。
ーー今後への意気込み
今後どういう起用法になるか分からないですけど、最後は最後なので、ドラフトもあって結果も大事だと思うんですけど、1部でやった時の楽しかったりいい経験になったりしたので、そこで後輩のためにそこにもう一回戻すっていうのが、いちチームの一員として、最後の僕たちの責任であると思うので、そこは4年生ピッチャー全員で投げていきたいなと思います。
・髙中(総1=聖光学院)
ーー二塁打を放った第4打席、打席に入る時の心境は
絶対に打つと言う気持ちで打席に立ちました。
ーー打った瞬間どう思いましたか?
レフトの頭を超えろと思って走ってました
ーーその後も好走塁で本塁生還、このプレーやこの試合を振り返って
暴投の時は行けると思ったので思い切って行きました。今日の試合はピッチャーの人が頑張って抑えてくれていたので勝てたと思います。
ーーベンチのみんなの祝福していました、共に戦うメンバーに向けては
昨日は自分が打てなくて今日も自分がミスをしてチームに迷惑をかけたんですが,周りの先輩がいろいろ声をかけてもらっていたので切り替えてプレーができました。
ーーこれで勝ち点1獲得。次戦への意気込みを
次戦ではもっとチームに貢献して勝ち点取れるように頑張ります
【次戦】
9月23日(月)vs専大 @大田スタジアム 9:00PB予定
TEXT=一ノ瀬志織/PHOTO=一ノ瀬志織、山本華子