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2024.09.24
サッカー

[男子サッカー] リーグ戦第14節2ー1で中大に春のリベンジ果たす

第98回関東大学サッカーリーグ戦1部第14節 中大vs東洋大

9月21日(土) 中央大学多摩キャンパスサッカー場


○中大1-2東洋大


〈得点者〉(アシスト)

24分 湯之前(稲村)

34分 鍋島


〈出場メンバー〉

▽GK

前田宙杜(国4=京都橘)


▽DF


梅澤魁翔(国4=大宮U-18)

稲村隼翔(国4=前橋育英)

山之内佑成(国3=JFAアカデミー)→86分 市川和弥(国1=尚志)

荒井涼(国3=日大藤沢)


▽MF

中山昂大(国4=大宮U-18)

新井悠太(国4=前橋育英)→68分 増田鈴太郎(国4=東海大相模)

田制裕作(国3=柏U-18)→81分 仲野隼斗(国3=三菱養和SC・Y)

湯之前匡央(国3=柏U-18)→81分 梅津凛太郎(国4=鹿島Y)

鍋島暖歩 (国3=長崎U-18)→86分 町田悠(国4=三菱養和SC・Y)


▽FW

高橋輝(国2=大宮U-18)


 チームの勝利に大きく貢献したDF稲村


今季初得点を挙げたMF鍋島


勝利をたたえ合うチーム東洋大

 

 9月21日、中央大学多摩キャンパスサッカー場にて第98回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)1部第14節が行われた。前半に湯之前、鍋島らのゴールで2得点を挙げると2ー1で勝利を収め、春に敗戦した悔しさを晴らした。


 約1か月に及ぶ中断期間を挟み、リーグ戦が再開した。第14節の相手は、春に惜しくも1ー2で敗戦した中大。春の悔しさを晴らすため、東洋大はこの夏さらに強くなったチームで勝利を目指し挑んだ。試合開始早々、相手に主導権を握られ守りの時間が続く。会場内は中大への声援が響き、アウェーでの試合となった今節だが、この状況に左右されず東洋大は自分たちのプレーを最後まで貫いた。

 前半12分、パスでつながれゴール正面にいた相手にボールが渡ると、強烈なミドルシュートがゴールに迫るも、GK前田が瞬時に反応し左手でこれを防いだ。直後の14分。MF新井が相手ボールを奪い、左サイドからチャンスを作る。クロスを上げるもここは息が合わず。苦しい時間が続く中で19分、試合がついに動いた。相手陣から一気にゴール前まで運ばれたボールを押し込まれ、失点。24分、東洋大のフリーキックから始まるとDF稲村がいきなりピッチ中央からロングパスを放つ。既に走り出していたMF湯之前がこれを受けると浮かせたボールで相手GKを避け、ゴールネットを揺らした。33分、またしても稲村が仕掛ける。右サイドからゴール前で待つMF鍋島へ絶妙なパスが通ると、鍋島が右足でゴール左に鋭いシュートを刺し、今季初得点を挙げた。チームに追加点をもたらした鍋島はこの夏「フィニッシュ」を特に強化してきたという。試合を終えると、次節に向けさらに得点を狙いチームに貢献したいと意気込んだ。


 リードした状況で迎えた後半は、中大の猛攻を受ける。与えられたアディショナルタイムは10分。このまま守り切り、勝利をつかみたい東洋大にとっては、長く厳しい時間となった。一瞬たりとも気の緩みを許さない緊張感が続く中で、身を削りながらも中大の激しい攻めに耐える。幾度もピンチが訪れるも、隙のない堅守と前田の活躍で後半を無失点に抑えた。結果、最後までリードを守り切り2ー1で試合終了。前節に続けて勝利を飾った。今節は、得点の起点として勝利に大きく貢献した稲村、ナイスセーブで何度もチームを危機から救った前田らの活躍が特に目を惹く一戦となった。


 第14節を終え、見事勝ち点3を獲得した東洋大はリーグ戦1部全体5位につけ、インカレ出場権獲得に向け着実に歩みを進める。約1か月の中断期間を経て、それぞれがパワーアップして帰ってきた彼らは好調な再スタートを切った。次節は、日大と対決。これから負けられない重要な試合が毎週続くことになるが、無事にこのリーグ戦を最後まで走り抜けてほしい。



◇コメント


・鍋島暖歩(国3=長崎U-18)

ーーゴールシーンを振り返って

 隼翔(稲村)くんがゴール中に入れてくれて、相手ディフェンダーのミスもあったんですけど、落ち着いてキーパーの立ち位置を見て決められたのでよかったです。


ーー試合全体を振り返って

 一進一退の攻防が続く中で、後半相手が退場して数的優位になったんですけど、それでも相手結構前のめりで来て、その攻撃に耐えて勝ててよかったですね。


ーーこの夏、特に強化した部分はあるか

 今年まだ点を決めてなかったので、フィニッシュのところはしっかりトレーニングして(練習を)積んできました。


ーー次節に向けて意気込み

 次節は日大との試合で、前回も勝ってるのでしっかりまた勝って、自分も点決めてチームに貢献できるように頑張ります。


・湯之前匡央(国3=柏U-18)

ーー試合全体を振り返って

 最初、相手がカウンターが特徴のチームというのは聞いていたので、自分たちがボールを握る展開の中で一発のカウンターで失点してしまったことっていうのはこれからの課題でもありますし、ただそのあと自分たちのペースで振り出しに戻して、そこから逆転というところまで前半のうちにできたので、すごくポジティブなゲームだったなと思います。


ーーゴールシーンを振り返って

 相手が5バックだったので、鍋島に対してセンターバックが食いつくというのはわかっていたので、その背後に隼翔(稲村)くんがいいボールを送ってくれたので、自分は決めるだけだったかなと思います。


ーーこの夏、特に強化したことはあるか

 取り組んだところはタフさですかね。フェスティバルにも出て、1週間で6試合こなすっていう週があったので、そこでもあまりけが人も出ることなく、この関東リーグに臨めたっていうのは良かったかなと思います。


ーー今後に向けて意気込み

 自分たちの目標である優勝に向けて、一つ一つ勝ち点を積み上げていくだけだと思うので、目の前の試合だけに集中して進んで行けたらいいなと思います。


・前田宙杜(国4=京都橘)

ーー試合全体を振り返って

 前期に勝てていない相手だったので、中断明け1戦目ということもあって、なんとしても勝ちたいという気持ちがあったので、結果的に勝てたのでそれは良かったかなと思います。


ーーいいセーブが何本もあったが、手応えは

 一見止めているように見えましたけど、自分的には最初の失点が止めたかったなというのもあるし、もっと突き詰めていきたいなと思います。


ーー後半は苦しい時間も続いたが

 試合の流れ的に、よりカウンターを仕留めにくるっていうのはわかっていたので、そこの起点をしっかり潰すということと、どれだけ焦らずに対応できるかが大事だったかなと思います。


ーーこの夏、特に強化したことはあるか

 これを特にというのはないんですけど、チームで合宿にも行ったので、その中でチームワークみたいなのがもっと作り上げられたかなというのがあるし、それをゲームに出せたのが一番の収穫かなと思います。


ーー今後に向けて意気込み

 まだインカレ出場とかが決まっている状況でもないですし、油断できない状況なので一喜一憂せずに毎試合毎試合、目の前の試合にフォーカスして勝ち続けたいと思います。



[次節試合予定]

第98回関東大学サッカーリーグ戦1部第15節 

9月28日(土) vs日大 日本大学アスレティックパーク稲城サッカー場 18:00キックオフ

※関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルまたはジェイネットTVにてライブ配信も予定されています。



TEXT=望月桜、PHOTO=青柳そよか、望月桜