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執念と目標を掲げた岩崎
岩崎・一條は仲間の歓喜の中心に
駆けつけた１〜４年の部員たちから祝福された
幼い頃からの夢だったプロの世界へ、第一歩を踏み出した。10月24日、プロ野球ドラフト会議（以下、ドラフト会議）が行われ、福岡ソフトバンクホークスが第６巡目指名で岩崎峻典（総４＝履正社）の交渉権を獲得。メディアの前に現れた岩崎は、ほっとしたような安堵の表情を見せ、落ち着いた面持ちで心境を話した。
仲間の一條（総４＝常総学院）が先に千葉ロッテマリーンズから３位指名を受け、一度は祝う側として姿を見せた岩崎。それから約30分後の19時を回った頃、運命の瞬間は訪れた。今度は祝われる側としてもう一度現れ、駆けつけた仲間たちの歓喜の輪に囲まれ、最高の笑顔を見せた。
野球を始めたのは中学１年生。それまではソフトボールをプレーしていた。履正社高校時代は２年生の時に夏の甲子園、胴上げ投手となった。東洋大での４年間は、複数の入替戦を経験して野球の楽しさ、厳しさを学ぶことができたと振り返った。
「気持ちを全面に押し出していくピッチャーだと思うので、今後の活躍を期待していてください」と力強く意気込みを語った岩崎。プロの舞台でも『野球を楽しむ』岩崎らしい投球で、さらなる飛躍を期待する。
ーー指名を受けての率直な感想
ちっちゃい頃からプロ野球選手になるのが夢だったので、やっとかなって良かったなっていう気持ちです。
ーーソフトバンクホークスにはどのような印象を持っているか
非常に強いチームっていうのはもちろん分かっていて、自分の同級生もいるので楽しみです。
ーー最初に感謝を伝えたい人は
１番は両親に感謝を伝えたいなと思います。
ーー甲子園優勝投手というイメージがあるが、そこからの大学４年間はどういった４年間だったか
甲子園優勝したことはもう５年前くらいのことで、東洋大学に進学させていただいて、井上監督はじめ、乾コーチなどのご指導で技術面も野球以外の面でも成長させていただいたので、東洋大学に来てよかったかなって思います。
ーーなりたいプロ野球選手像は
日本を代表する投手になるのと、チームで信頼されるような選手になるのが目標です。
ーー一條投手と同一リーグとなりましたがそこに対する意識などはあるか
できるだけ早く対戦したいのが１番なんですけど、お互い大学４年間も私生活も野球の面でも一緒に過ごしてきたので、プロの世界に入っても連絡取り合いながらやっていきたいなと思います。
ーー２人でピッチング論など語り明かす日はあるか
ピッチング論は語ったことないですね（笑）。
ーー２人それぞれから見たピッチャーのよさやどんなところがいいか
岩崎→一條：見て分かる通り体もデカくてスケールもデカい選手なので僕にないものを持っているなと大学入ってからずっと羨ましい反面、絶対に負けないと強い気持ちでやってきたので、羨ましいのが１番ですね。
一條→岩崎：岩崎は僕と違って、僕は後ろのほうで投げるんですけど岩崎は先発がすごいうまくて、試合を作るのがうまいなと僕は羨ましいです。
ーー呼ばれるまでの気持ちは
やることはやってきたので、それがいい結果につながったのかなと思います。
ーーソフトバンクホークスさんに呼ばれることに驚きなどは、どうでしたか
全球団、どこから呼ばれるとかわからなかったので、驚きのほうが（大きかったです）。
ーー見ている方に向けてメッセージをいただけますか
プロ野球の世界に今から入るんですけど、気持ちを全面に押し出していくピッチャーだと思うので、今後の活躍を期待していてください。
ーー岩崎さん自身のことについて、座右の銘だったり軸としている言葉はありますか
ユーモアを大事にして野球に取り組んでいます。
ーーどういった部分で野球は、ユーモアが出てくると思いますか
試合中、緊張もあると思うのですが、そんな中で心の中にひとつユーモアを持っていると人と違う発想ができると思うのでそこが自分の強みかなと思います。
ーー今日の会見は緊張はされましたか
正直、緊張はあまり無くて楽しむほうが大きかったかなと思います。
TEXT＝一ノ瀬志織 PHOTO=北川未藍、福田和奏、髙梨美遼
