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第93回日本学生陸上競技対校選手権大会
9月19日(木)~9月22日(日)
神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
1日目
男子400m予選
6組/3着+6
2組
2着 平川 慧 46"82 Q 準決勝進出
3組
4着 臼木 隼哉 47"51 q 準決勝進出
5組
1着 新垣 颯斗 47"03 Q 準決勝進出
2日目
男子400m準決勝
3組/2着+2
1組
4着 平川 慧 47"13
2組
6着 臼木 隼哉 47"49
3組
1着 新垣 颯斗 46"91 Q 決勝進出
男子400m決勝
2位 新垣 颯斗 46"41
掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
9月19日(木)~22日(日)にかけて神奈川・川崎市等々力陸上競技場で第93回日本学生陸上競技対抗選手権大会(以下、日本インカレ)が行われた。全国の大学生が集い、学生界のトップを狙うこの大会で東洋大のロングスプリンターたちが躍動した。初日に予選、2日目に準決勝・決勝が行われた男子400m、出場できるのは各校3名という条件の中、部内の厳しい選考の末に新垣、臼木隼哉(総4=城西大城西)、平川が出場。3名全員が予選を突破し、準決勝へ。さらに決勝に進んだ新垣颯斗(法4=桜丘)が2位に入り、表彰台にのぼった。
400mで2位に輝いた新垣
大会初日の予選は悪天候のため、競技時間が50分遅れるというアクシデントに見舞われたが、3名全員が順当に予選を突破し準決勝へ。
準決勝1組に平川が出場。隣レーンの森田陽樹(早大)が飛ばす中、平川も力強い走りでその背中を追う。最後まで決勝進出を目指したが4着でのフィニッシュとなり、「レースプランを考えすぎてしまい、中途半端なレースになってしまった」と悔しさをにじませた。しかし、ハイレベルなチーム状況下で1年生ながら出場権をつかみ、準決勝まで進出。大きな経験を得た初のインカレとなった。
1年生ながら準決勝を果たした平川
続く2組目には最後のインカレとなる4年生の臼木が出場。今年に入って400mで自身初の46秒台を記録し、5月に行われた関東インカレでは7位入賞。マイルではアンカーを務め、銀メダルを獲得するなど順調なシーズンを送っていたが6月に肉離れを発症し、完治していない中で今大会を迎えることとなった。
しかし、「メンバーに選んでもらったからには全力で行こうと思っていた」とレースに臨むにあたっては前向きな気持ちに。準決勝はスピードに乗りにくい1レーンからの出走となったが、「強い選手が集まっていたので、思い切って積極的に突っ込んだ」とスタートから勢いよく飛び出し、攻めの走りを見せた。ラストは歯を食いしばりながら、懸命な粘りを見せた臼木。組6着で決勝進出とはならなかったものの、気持ちのこもった走りでインカレラストレースを駆け抜けた。臼木は、「とても悔しい最後のインカレになった。自分の弱さを実感した」と万全の状態で挑めなかったことを悔やんだが、そんな中でもあきらめない気持ちの強さが存分に発揮されたレースだった。
攻めの走りでインカレラストレースを駆け抜けた臼木
準決勝3組には、同じく4年生の新垣が出場。「300mまではリラックスし、ラスト100mで勝負」というプラン通り、冷静なレース運びを見せながらトップでラスト100mを迎えると、最後の直線で後続をさらに引き離し、堂々の組1着で決勝進出を果たした。
同日に行われた決勝の7レーンに登場した新垣は、うまくいった「予選・準決勝のようなレースをイメージした」と再びラストで抜け出す展開に。最後の直線に入ると2番手に上がり、先頭の田邉奨 (中大)を追いかける。最後まで優勝を目指し、圧巻の追い上げを見せたがわずかに届かず、2位でのフィニッシュとなった。
「バックストレートでリラックスしすぎた」と改善点も挙げる中で自己ベストを更新し、大舞台での勝負強さを見せた新垣。「あと少しで優勝だったと考えるととても悔しい」と、0.09秒差で逃した優勝への心残りは拭いきれないが、それでも全国大会で2位という確かな成果に喜びをかみ締めた。
2位に入り、表彰式で笑顔を見せる新垣
◼︎新垣颯斗
ーー400m予選・準決勝のレースを振り返って
予選と準決勝の走りは決勝につながるいい走りができました。300mまではしっかり走りラスト100mで周りとの差を見てリラックスして走ることが出来ました。予選と準決勝で組1着になることで決勝でも走りやすいレーンを取ることができました。
ーー400m決勝の走りを振り返って
300mまでは予選と準決勝と同じ走りをしようと思って走りましたがバックストレートで少しリラックスし過ぎてしまいました。300mからは何も考えずただ全力で走りました。まだ課題がある中で自己ベスト更新出来たことはうれしかったです。
ーー自己ベスト更新しての2位という結果について
自分の全力を出し切って自己ベストが出たのはとてもうれしいです。全国大会で2位と言う結果は嬉しいですがあと少しで優勝だったと考えるととても悔しいです。
ーー最後のインカレは自身にとって、どんな大会だったか
最後のインカレは私が成長できた大会です。個人の400mでは2位という結果を残すことができ、自分の成長を実感しました。そして、マイルリレーではチーム一丸となって優勝を果たすことができたことが何よりも嬉しかったです。観客の応援や仲間のサポートが大きな力となり、最後まで全力を尽くすことができました。この経験を通じて、次のステップへのモチベーションも高まりました。今後もさらに高みを目指して頑張りたいと思います。
◼︎ 臼木隼哉
ーー日本インカレに挑むにあたって、体の調子は
肉離れをした箇所が時々痛みが出たり、張りが出ていたりと万全ではない状態でしたが、メンバーに選んでもらったからには、全力で行こうと思っていました。
ーー400m予選の走りを振り返って
予選は冷静に自分の走りをすれば問題なく通過できると思っていたので、最初から最後までとにかく冷静に走っていました。
ーー400m準決勝の走りを振り返って
1レーンというスピードに乗りにくいレーンで、メンバーもかなり強い選手が集まっていたので、思い切って前半から積極的に突っ込んで行ったのですが、後半で失速してしまい思うような結果を残すことが出来ませんでした。
ーーチームのマイルリレーの優勝に関して
2連覇と言うことで東洋大学の強さを見せつけることができたと思います。 学生記録は来年後輩に託します。
ーー最後のインカレは自身にとって、どんな大会だったか
最後のインカレと言うことで、万全な状態で望みたかったのですが、それも叶わず、結果も不甲斐ない結果だったのでとても悔しい最後のインカレになりました。 結果が求められる大会で結果を出すことができなかったので、自分の弱さを実感しました。
◼︎ 平川慧
ーー初めてのインカレを振り返って
これまでの大会とは違う雰囲気の中で一年生ながら良い経験をできました。
ーー400m予選のレースを振り返って
予選から強い選手が集まっている中で、競技自体50分も遅れるというアクシデントもありましたが、準決勝に良い形でつなげられるレースが出来たと思います。
ーー400m準決勝のレースを振り返って
コーチや監督との話の中でのレースプランを考えすぎてしまい、全体的に中途半端なレースになって予選よりも集中できなかったことに悔しい思いが残りました。
TEXT/PHOTO=近藤結希