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平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
10月3日(土) DyDoドリンコアイスアリーナ
東洋大9-0日体大
〔ゴール・アシスト〕
12:38 今村(阿部)
31:33 阿部(今村、今野)
33:20 柴田(山田)
34:33 今村(飯島、阿部)
35:25 成田(梅野、田中)
37:26 人里(古川誠、佐藤)
50:16 柴田(田中)
54:05 田中(今野、武尾)
58:41 出口(人里、柴田)
2ゴール1アシストの活躍をしたFW今村
FW阿部は得点力が求められる
完封勝利に貢献したGK脇本
日大戦での完封勝利に引き続き、またも失点ゼロに抑え9―0と快勝。次節からのビッグゲームに向けてさらに弾みを付けた。
あまりいい立ち上がりではなかった。1ピリ開始12分38秒、FW今村(社4=白樺学園)のスロットの位置からのシュートでようやく1点をもぎ取る。試合が大きく動いたのは2ピリ後半、FW今村からのパスにすばやく反応したFW阿部(社1=白樺学園)の得点を契機に、立て続けにポイントが量産された。FW今村は先制点を含む2ゴールの活躍と、ここにきて実力が開花。彼のゴールに2アシストしたFW阿部は、「(今村選手とは)寮部屋が同じ先輩。普段から生活を共にしているので、それが試合でもいいコンビネーションになっているのかもしれない」と話した。
勢い付いた3ピリはSH(ショートハンド)からのスタートだったが、全員でゴールを守り、相手に流れを引き渡さない。後半に得たPP(パワープレー)のチャンスでは、パス回しからDF田中(社3=ロックリッジ・カナダ)が近い距離から慎重に決め、今季初ゴールとなった。その4分後にはまたもPPの終了間際にFW出口(社1=駒大苫小牧)がネットにダメ押しの9点目を押し込んだ。
鈴木監督は「今日の試合はリーグ戦(4試合中)のベストゲームだった」と振り返る。得点力を期待されたFW今野主将(社4=清水・北海道)、FW今村、FW阿部の第3セット目を中心に得点を量産。春の大会の反省点であったペナルティも確実に減った。また攻撃力だけではなく「守り」の面でも強化されていることが顕著に表れている。前節、日大戦でのGK古川駿(社1=八戸工大一)の完封デビューに続いて、ゴーリーの柱・GK脇本(社4=苫小牧工)も無失点。「自分のおかげで完封できたとは思っていない。チームの守りが良くなった結果」(脇本)。フィジカルプレーを貫きながらも堅い守りに力を入れることで、東洋大のホッケーはさらに成長していくはずだ。次節は春の王者・中大との対戦。どん欲に勝利を狙う。
■コメント
・鈴木監督
3試合終えて、チームで何が良かったか、どこを成長させないといけないのか時間かけてミーティングをした。今日の試合はリーグ戦のベストゲームだった。ただ1ピリがまだ良い動きができていないので、そこを改善して次に向かいたい。(2試合連続完封について)GKももちろん良かったし、チーム全体としての成長だと思うので、守りの意識が向上してきたと思う。(中大戦・明大戦に向けて)勝ちたい相手ではあるが、守りの意識を堅くして「負けない」ホッケーを目指して戦いたい。
・FW今野主将(社4=清水・北海道)
終わってみれば9―0で、立ち上がりは良くなかったが全体的には良かった。アグレッシブに自分たちのホッケーをしようと意識して練習してきた。この1週間いい練習ができたので良かった。GK脇本は守護神なので、今日は彼の持ち味である安定した守備ができた。これが彼の本来の実力だと思う。自分たちはもっと侑也(脇本)を助けられるプレーをしないといけないと思う。(自分の調子は)あまり良くない。だが、自分のプレー以上にチームが勝つことに重点を置いていきたい。(次の試合に向けて)次の中央は手ごわい相手だが、東洋のホッケーが3ピリまでできれば勝てると思うので、この1週間しっかり練習していきたい。
・GK脇本(社4=苫小牧工)
(前試合に引き続き完封について)個人で完封したというよりは、チームで0点に抑えられたのは良いと思っている。駿(古川)も僕も自分のおかげで完封できたとは思っていない。チームの守りが良くなった結果。試合に向かうまでの生活面からみんなで見直して、チーム全体で変えていけた。そこが結果につながったのだと思う。(具体的には)時間の使い方、食事のとり方、睡眠、前日の過ごし方など。(次の試合に向けて)今日のような試合を続けるだけではなく、さらに成長させていかないといけない。今シーズンの秋リーグのスローガンは「チャレンジ」。毎試合いいチャレンジができるように成長していきたい。
・FW今村(社4=白樺学園)
立ち上がりが今日もあまり良くなかったが、全体的には今までの試合で1番良かった。(ゴールは)自分が先制点を取るという気持ちでゴールに向かっていた。得点できて嬉しい。(セットは)色々な人と組んでいるので、黙っていたら何もわからない。普段からたくさんコミュニケーションをとったり、どのようなプレーをするのかをよく見てプレーするようにしている。(次戦に向けて)中央は全勝中なので、早く負けをつけてやりたい。全力で戦いたい。
・FW阿部(社1=白樺学園)
個人としてもチームとしてもトータルで見て良い試合だったと思う。(ポイントゲッターとして)パスだけでなく自分がゴールに狙っていくことや、味方にいいパスが出せるように意識していた。(今後の試合に向けて)相手も強いけれど、自分のプレーをして、チームに求められているプレーをして、いい形で勝てていけたらいいなと思う。
TEXT=坂口こよみ PHOTO=星和典、中田有香