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2015.10.05
アメフト

[アメフト]強敵・東工大に勝利

平成27年度関東学生アメフト秋季リーグ戦

10月4日(日)東京工業大学大岡山グラウンド


東洋大17-10東工大

    7|1Q|0

    7|2Q|3

    3|3Q|0

    0|4Q|7


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ランプレーでも活躍を見せたQB時崎


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初のTDを決めたWR大西


 昨季1部の強豪・東工大を相手に17-10で勝利した。試合開始直後にWR大西(国1=関東国際)のタッチダウン(TD)で先制すると、第2Q終盤にWR大森(ラ4=東京)のTDで追加点を挙げる。ディフェンス陣も粘り強い守りを見せ、勝利に貢献した。


 完璧に相手チームの隙を突いた。試合開始直後の1プレー目、QB時崎(社4=八千代松陰)からのロングパスをWR大西がキャッチするとゴールラインまで、約30Yを走りTD。試合開始わずか10秒で先制点を奪い、試合の流れを引き寄せた。相手チームが東洋大のランプレー重視の攻撃スタイルを警戒する中で、1プレー目でロングパスをすることはチームで前日から考えていた。作戦が見事にはまり、WR大西は「イメージ通り」とニヤリ。「出来過ぎくらいに上手く決まった」と西村ヘッドコーチも絶賛した。

 先制のTDを決めた大西はアメフトを始めてまだ半年。高校まではハンドボール部に所属していた。一見つながりのない2つの種目だが、「ハンドボールのボールをキャッチしてから走る動きがアメフトにも生かされている」と話す。チームメイトからは「クールで真面目」と言われているが、公式戦で初TDの感想については「うれしいというより安心した」と表情を緩める。今後は、「毎試合1タッチダウン」と語った。

 一方、ディフェンス陣は相手に一度もリードを許さない堅守を見せる。LB長岡(ラ3=北多摩)、SS永嶋(済3=桐蔭学園)がインターセプトを奪うなど、ディフェンスからも流れをつかみ、チームに勢いをつけた。西村ヘッドコーチは「ディフェンスは90点くらい。声も出ていて、ほぼ完璧」とたたえた。


 秋季リーグ戦、3試合終えて未だに無敗。目標とする1部昇格も見えてきた。永藤主将(総4=佼成学園)は「勢いに乗ってきているので、もっと点を取って圧倒したい」と力強く語り、気持ちを引き締めた。


■コメント

・西村ヘッドコーチ

第1Qの最初でTDを取ることができて、気持ち的にも優位に立つことができた。スカウティング通りに最初のTDを決められたことは出来過ぎくらい。うちのチームはランプレーが多いことは相手も分かっていると思っていたからロングパスを狙っていった。上手くはまった。ディフェンスは声も出ていて、コミュニケーションも取れていて、チームの空気が良い状態で試合に臨んでいた。ほぼ完璧。90点くらい。最初の3試合負けなしは大きい。リーグの中で、台風の目になっていると思うので、優勝を目指していきたい。


・永藤主将(総4=佼成学園)

東工大は昨年1部にいたチームなので、今日の試合は山場だと思った。チームの雰囲気を大事にしてやってきたので、相手の方がポテンシャルが高い中、雰囲気で圧倒したかった。(ディフェンスは)相手がテンポの速いリスキーなオフェンスだったので、最初から攻めて相手のテンポを崩し、自滅に追い込むことができた。昨年は前半で勝っていても拮抗したり、体力で負けてしまう部分が多かったので、今年は走ってスタミナをつけた。みんなオフ中も走ってきたし、練習でもトレーニングや走りを優先的にやってきた。そのおかげで、全員スタミナを保ちながら雰囲気良くやっていけるようになった。(次戦に向けて)勢いに乗ってきているので、次の戦いではオフェンスももっと点を取って圧倒したい。関学大は昨年負けているチームなので、リベンジして勝ってそのまま全勝したい。


・大森(ラ4=東京)

素直に勝てて良かった。TDを決めて差を広げられたのは良かったが、今回自分が2回フィールドゴールを外してしまったので、それが最大の課題。今日が山場だと思っていたので、自分が当たる選手をDVDで見たりして、相手チームの対策はしていた。今回の反省としてはブロッキングとキック。キックが決め切れていたらディフェンスがもっと楽になったと思う。今負けなしで3試合きているので、この流れで全試合全勝したい。


・長岡(ラ3=北多摩)

東工大は格上なので気合を入れて2週間練習してきた。いざ始まってみると、いきなりTDを取ったり、オフェンスも相手にTDを取らせなかったので、雰囲気良くできた。スカウティングをして相手のプレーをしっかり見て、対応できるようにやってきたので、そのままはまった感じがあった。相手はパスが多くて、インターセプトを狙っていけるところが多かった。結果インターセプトができたので、すごく流れは良かった。雰囲気を大切にして、この流れで次も勝てるように盛り上げていきたい。


・永嶋(経3=桐蔭学園)

チームの中でもこの試合は山場だと話してきたが、前回の試合のいい流れを上手く持っていけたと思う。ディフェンスは雰囲気を盛り上げることを目標としていて、オフェンスのミスなどで流れが変わってしまう時も落ちずにアグレッシブにプレーできた。前節では結構自分のミスがあって周りに助けてもらったので、今回は周りのDLやLBを助けたいと思っていた。それがインターセプトという形で出たのは良かった。活躍できたことは素直に受け取って、まだ足りていない部分もあるので、もっと努力して次も絶対に勝ちたい。


・大西(国1=関東国際)

前日から1プレー目でロングパスをすることは決めていた。試合直前に時崎さんからパスを投げると思うと言われていた。イメージ通りにできた。その後は少し浮かれてしまった。時崎さん、山形さん、森さん、田中さんに優しくしていただいて楽しんでアメフトができている。初TDは嬉しさというよりは安心の方が強かった。これからは、毎試合TDを決めることを目標にしていきたい。


TEXT=西川諒ㅤPHOTO=松井彩音