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第38回関東大学女子サッカーリーグ戦1部後期第11節 東洋大vs国武大
11月3日(日) 国際武道大学グラウンド
◯東洋大3-0国武大
〈得点者〉(アシスト)
55分 小林(落合)
59分 宮本
80分 田中
〈出場メンバー〉
▽GK
遠藤有紗(食2=ノジマステラドゥーエ)
▽DF
大箸桜子(食2=常葉大付橘)
楠さやみ(食1=セレッソ大阪ヤンマーレディース)
▽MF
今西那歩(食4=INAC神戸レオンチーナ)→83分 白木珠奈(食1=常盤木学園)
田中結衣(食3=健大高崎)
宮本妃菜里(食4=大商学園)
石塚木乃葉(食4=エルフェン埼玉マリ)→83分 宮下紗和(食2=常盤木学園)
北岡梨愛里(食3=大商学園)
清水優風(食1=浦和レッズレディースユース)
▽FW
落合依和(食4=十文字)
小林莉々子(食4=常葉大付橘)→69分 高岡澪(食1=藤枝順心)
「結闘」のスローガン通り、チームで優勝をつかんだ
勝てば2年ぶりの優勝が決まる第38回関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)1部後期第11節は、国武大とアウェーで対戦した。東洋大女子サッカー部は前半を0-0で折り返すと、後半にFW落合とFW小林の連係から先制点を挙げ3-0で勝利。優勝という最高の形でリーグ戦を締めくくった。
試合前半、東洋大が長くボールを保持し、攻撃を展開する。しかし、優勝がかかる緊張からかシュートを7本放つも、決定力を欠いて得点することができず。その頃、同時進行の山学大対早大の試合では山学大が先制し、このままではリーグ2位につける山学大に勝ち点で並ばれ、得失点差で優勝を逃すことに。
守備で勝利に貢献した大箸(左)と主将の落合(右)
緊張の一戦を堂々とプレーした1年の清水
後半、早い時間帯に得点を挙げたい東洋大は、49分にパスミスが招いたピンチを切り抜けると、続く55分。最終ラインから右サイドにパスを回し、落合がドリブルで駆け上がって柔らかなクロスを上げる。これをゴール前にいた小林がうまく頭で合わせ、チームに待望の先制点をもたらした。このゴールで自分たちのペースをつかんだ東洋大は、59分にもCKからMF宮本が冷静にボールを押し込み、2点目を獲得。80分にMF田中がダメ押しとなる3ゴール目を決め、自らの勝利でリーグ優勝をつかみ取った。
得点を喜び合う北岡(左)と田中(右)
(写真提供=東洋大学体育会サッカー部女子部)
昨シーズンはリーグ戦で4位、インカレ(第32回全日本大学女子サッカー選手権大会)で3位という結果に終わり、悔しい思いをした選手たち。今シーズンは春からチームに加わった頼もしいルーキーの活躍もあり、リーグ前期は負けなし。そして、最後はこれまでチームを支え勝利に導いてきた4年生らのプレーで優勝を飾った。決してここでおごることなく、チームはさらなる頂きへ。主将の落合を中心に一丸となって戦い抜く。
◾️コメント
・落合依和(食4=十文字)
ーーラストシーズンのリーグ戦を振り返って、優勝したお気持ちはいかがですか
素直にすごくうれしいですし、安心しました。山学大戦で勝てば優勝という条件になりましたが、そこで優勝を決めることができず、もしこのまま優勝を逃したら不甲斐なさすぎると思っていたので、ラスト2試合はより一層優勝に向かって戦い、勝つことができたので良かったです。
クリーンシートが少なかったり、2分3敗しているのでまだまだ改善点はたくさんあると思いますが、その中でも拮抗(きっこう)した試合を勝ち切れたり、応援やサポートなど毎試合チーム全員で闘った結果の優勝だと思うので、チーム全員でつかんだリーグ優勝だと思います。
ラストシーズンということもあり、開幕戦から4年生としての自覚や覚悟をもって戦ってきて、不安や怖さもありましたが、このチームでこのメンバーでまず1つタイトルを取れたことがすごくうれしいです。
・小林莉々子(食4=常葉大付橘)
ーーラストシーズンのリーグ戦を振り返って、優勝したお気持ちはいかがですか
この度、第38回関東大学女子サッカーリーグ1部にて私たちは優勝することができました。まずは、東洋大学体育会サッカー部女子部に関わる皆様、ご支援・ご協力いただいていることにこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございます。
ラストシーズンのリーグ戦を振り返ると、どの試合も鮮明にはっきりと覚えていて、頭の中でどんなシーンでも切り抜けるような濃い時間を過ごさせてもらいました。その結果、「優勝」というタイトルを取ることができたことが本当にうれしいですし、特に寮生活で苦楽を共にしているチームメイトには感謝しています。
・宮本妃菜里(食4=大商学園)
ーーラストシーズンのリーグ戦を振り返って、優勝したお気持ちはいかがですか
うまくいかないこともたくさんありましたが、勝ちながら成長していくことを目標にやり続けた結果、優勝という結果に結びつけることができました。
この結果はとてもうれしいですが、日本一を目指す自分たちにとってはまだまだ通過点に過ぎないので、ここからさらに気を引き締めてやっていかなければならないと思います。
TEXT=青柳そよか