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2024.11.10
ラグビー

[ラグビー] 「相手に絶対渡してはならない場面でペナルティが重なってしまった」流れをつかめず敗戦し暫定3位に

関東大学ラグビーリーグ戦1部第6節・立正大戦

会場:足利ガスグラウンド


番号

Pos.

名前

1

PR

笠巻晴太(済4=北越)

2

HO

小泉柊人(済3=目黒学院)

3

PR

石川槙人(総4=日本航空石川)

4

LO

栗原大地(総3=伊勢崎興陽)

5


マタリキ・チャニングス(総4=HestingsBoys)

6

FL

植田宗優(済3=筑紫)

7


森山海宇オスティン(総3=目黒学院)

8

NO8

ステファン・ヴァハフォラウ(総3=札幌山の手)

9

SH

生田旭(総1=国学院栃木)

10

SO

天羽進亮(済3=城東)

11

WTB 

平田魁生(済3=川越東)

12

CTB

アダム・タマティ(総3=Sacred Heart College)

13


浅尾至音(スポ2=城東)

14

WTB

ボンド洋平(済4=東海大相模)

15

FB

坂本琥珀(総2=仙台育英)

16

Re.

小川雄大(済4=脇町)

17


前川嵩登(済4=日体大荏原)

18


阿部正英(総1=三本木農業)

19


ジュアン・ウーストハイゼン(総3=Helpmekaar College)

20


金井悠隼(スポ2=東海大相模)

21


佐々木健人(総3=札幌山の手)

22


テビタ・ハビリ(総1=東海大甲府)

23


佐藤航大(済4=北越)



 第2節から連勝を重ね、暫定2位につける東洋大は今節、足利ガスグラウンドで同6位の立正大と対戦した。2年前は2部からの昇格組で「台風の目」としてリーグ戦に新風を吹かせた両校。立ち上がりから互角の戦いとなり、1点差リードで前半を折り返すが、度重なるペナルティで得点機をつかみきることができず黒星を喫した。


円になり声をかけ合うFW陣



 暫定首位の大東大が敗戦したことで優勝の可能性が高まった東洋大に、入れ替え戦回避をしたい立正大。互いに負けられない試合が足利ガスグラウンドを会場にキックオフした。


 先制トライを挙げたのは東洋大。インゴール近くでのラインアウトを成功させモールを展開。強力なFW陣がインゴールへ押し進め小泉がトライを挙げる。このまま流れをつかんで圧倒したい東洋大だが、立正大の粘り強いディフェンスに苦戦を強いられる。14分、相手にトライを許すと度重なるペナルティでなかなかインゴールに届かない。2度のPGを許し、7-13で追いかける展開となる。


 しかし、東洋大も相手の隙を見逃さずにボンドが抜け出してトライを挙げ、14-13で逆転。流れをつかみかけたが、立正大がボールを場外に出してハーフタイムへ。


インゴールへ駆けるボンド



 1点差リードで迎えた後半は膠(こう)着状態が続く。試合が動いたのは25分。立正大の猛攻を自陣インゴール間近で何度も阻むも、対抗しきれずにトライを許し逆転される。「次のプレーを意識しよう」。笠巻主将の声かけでたて直した東洋大も相手の粘り強いディフェンスを押し返し、モールから小泉がトライを挙げ、1点差まで縮めた。


 しかし、立正大のアタックは止まらない。35分にトライを許し点差は8点に。残されたわずかな時間の中でも淡々とボールを回し、得点機が舞いこむ東洋大。しかし、ペナルティを取られ思うように楕円球を回すことができず。敗戦を告げるホーンが鳴り、歯がゆい結果となった。


インゴールへボールを運ぶもペナルティで届かなかった



  本日の敗戦により3位に後退した東洋大。勢いに乗っていただけに思わぬ結果となり「納得いかない結果になった」と坂本。「相手に絶対渡してはならない場面でペナルティが重なってしまった」と笠巻も敗因を振り返ったが「今日の試合で得たたくさんの課題をあと2週間でいい準備をしていくだけ」とすでに前を見据える。


 次節は最終戦。結果次第では優勝の可能性もあれば、4位以下になる可能性もある。5位までに優勝の可能性が残る大混戦を東洋大は勝ち抜くことができるか。「一戦必勝で順位や勝ち点にはとらわれず、勝つことだけにフォーカスを」(福永監督)。目の前の一戦に全てを懸け、リーグ戦最後の80分間を全力で駆け抜ける。



◾︎コメント

◇福永監督

ーー試合の総評と次戦への展望を

大変悔しいというか残念な結果とはなりましたけれども、2週間後にむけて準備していくだけかなというところではあります。

ーー立正大のラグビーに戸惑った、なかなか噛み合わなかった部分があったが

立正さんとは長い間戦わせてもらっていて、こちらとしてはしっかり準備をできている感覚ではあったんですが、なにより1番の強みであるスクラムでレフリーの方とのコミュニケーション不足もあったのかもしれないですけれどもそこを次戦までに修正していくところです。


ーー次戦どのような気持ちで臨むか

大学選手権もそうですけど、ファイナルのような準備はしたいかなと。最終節ですし、一戦必勝で順位や勝ち点には囚われず勝つことだけにフォーカスをして準備をしていきたいかなと思います。


ーー次戦の日大のプレースタイルに注意しているところは

留学生を中心に個々にパワーのある選手がいますのでそのあたりを我々も規律正しいディフェンスをもう一度見直して準備したいかなと思います。



◇笠巻晴太

ーー試合の振り返りを

今日の試合で得た沢山の課題を次のあと2週間でいい準備していくだけだと思うので今日からリカバリーをしっかりして次に向けて全員でいい準備をしたいと考えています。

ーースクラムのことを中心に

流れを自分たちへ持ってこなければならないところであったり、相手に絶対渡してはならない場面でペナルティが重なってしまったかなと。特にフォワードからやっていこうという話をしているなかで勢いを作りきれなかった、次に向けていい課題をいただけたと思うのでそれにまずは感謝をしつつ準備をしていきたいです。


ーーキャプテンとしてどのような声かけを

ここから自分たちにフォーカスして1つ1つできることをやっていこう、次のプレーを意識しようと考えていました。



◇坂本琥珀

ーー試合の振り返りを

納得いかない結果になったんですけども、要所要所で自分たちのやりたいこともできたのでそこは継続しながら反省点も色々出たので修正して次の2週間後に向けていい準備をしていきたいです。



ーースクラムに関して

バックスの視点にはなりますが、外に強いランナーがいるのでそこに回していこうと話をしていたんですけど、自分たちの気持ちが先走ってしまってラインが浅くなってしまって回し切る前に潰されてしまったりだとか、コミュニケーションの部分だったり普段の練習と違って気持ちが前のめりになって噛み合わなくなって前半押され気味になってしまったと思います。






TEXT=北川未藍 PHOTO=北川未藍、福田和奏