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2024.11.19
サッカー

[男子サッカー]MF新井の先制弾で1-1ドローも、堂々のリーグ過去最高3位!!

第98回関東大学サッカーリーグ戦1部第22節 東洋大vs国士大

11月16日(土) 東洋大学朝霞キャンパス・サッカー場


△東洋大1-1国士大


〈得点者〉(アシスト)

16分 新井(増田)


〈出場メンバー〉

▽GK

前田宙杜(国4=京都橘)


▽DF

梅澤魁翔(国4=大宮U18)

稲村隼翔(国4=前橋育英)

山之内佑成(国3=JFAアカデミー)

内藤天志(国3=東海大付相模)→89分 仲野隼斗(国3=三菱養和SC・Y)


▽MF

渡井翔琉(国4=千葉U-18)→82分 大橋斗唯(国2=柏U-18)

中山昂大(国4=大宮U18)

新井悠太(国4=前橋育英)→81分 鍋島暖歩(国3=長崎U-18)

高橋輝(国2=大宮U18)

竹内洲人(国4=JFAアカデミー)→8分 増田鈴太郎(国4=東海大相模)


▽FW

Ponce尾森世知(国4=柏U-18)→77分 村上力己(国3=尚志)



鮮やかに先制ゴールを決めた新井


 春先に開幕した第98回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)1部も最終節となる第22節を迎えた。ホームグラウンドでのラストゲームを勝利で飾りたい東洋大と、1部残留へ負けられない国士大の対戦は、お互いの意地がぶつかり合い1-1で引き分けた。


 前節からスタメンを5人入れ替えて臨んだ東洋大。最初に試合を動かしたのは、昨シーズンからチームを引っ張ってきたMF新井だった。16分、GK前田がキックで左サイドへパスを出す。DF山之内がドリブルで縦にボールを運ぶと、左足で逆サイドまで伸びるクロスを上げた。そこにMF増田がうまく合わせて、ペナルティーエリア内に入っていた新井へ折り返す。新井は落ち着いて右足を振り抜き、ゴロで先制ゴールを決めた。流れるような連係で東洋大が先制点を奪う。


DF内藤は堅守でチームに貢献


 しかし、その後は残留へ向けなんとしても勝ち点3がほしい国士大と気持ちがぶつかり合い、接触や衝突するプレーが増える。36分、相手のロングスローに前田が飛び出して抑えると、東洋大のチャンスはその直後。MF中山がコート中央からドリブルでボールを運び、相手DF陣の空いたところに顔を出したMF高橋輝へつなぐ。高橋輝は後ろから来た相手を冷静にかわして、右サイドの増田へ。ここは増田が角度のある位置からシュートを放つも、相手GKに足で止められ1-0で前半を折り返した。


 後半は国士大が攻めの姿勢をさらに強め、守る時間が長くなった。相手に連続して与えたCKのピンチをなんとか耐えると、70分が経過したところから相手の陣地でプレーできるようになる。すると77分、CKのチャンスを相手にヘディングで弾き返され、相手のカウンターに。中盤で右から左へのサイドチェンジを許すと、そのままパスをつながれ同点ゴールを決められた。以降、東洋大は次々とフレッシュな選手を投入して最後まで攻め続けるも、両者譲らずリーグ最終戦を1-1の引き分けで終えた。


左サイドで常に攻撃参加し得点にも絡んだ山之内


 願っていた勝利とはならなかったが、東洋大らしい鮮やかな連係からの得点を見せ、相手の圧力に屈することなく最少失点に抑えた。今シーズンは開幕戦で逆転負けを喫(きっ)し、前半11試合を消化した時点ではリーグ7位にいたが、リーグ戦の中断から再開後は無敗を継続。第20節で王者・明大に惜敗するも、チームは全22試合で勝ち点36を積み重ねて、創部以来リーグ過去最高順位となる3位をつかみ取った。


 試合ごとに成長し続けた選手たちの戦いはまだ終わらない。リーグ戦を戦い抜き、確かな自信を手に入れた彼ら。日本一をかけて戦うインカレ(第73回全日本大学サッカー選手権大会)で、この1年の集大成を発揮する姿が今から楽しみだ。



◼️コメント

・新井悠太(国4=前橋育英)

ーー試合を振り返って

 今日の試合は、スタートで出るのが初めての選手がいっぱいいたんですけど、その中でもみんなの共通認識がうまくいっていて、立ち上がりが本当に1番いいゲームができたと思う試合だったんですけど。その中で初めに点を取れて、それ以外にもたくさんチャンスがあったんですけど、やっぱり相手の力強いカウンターを入れられてしまって引き分けになってしまいました。


ーーゴールシーンは振り返って

 なかなか点を取れていない中で、ゴールに近い位置でプレーするというのを意識していたんですけど、左からクロス上がった時に自分は内側にいて、ファーに流れてしまって折り返しがくればなと思っていたところに増田からいいボールが流れてきたので、コースにちゃんと流し込む感じでした。


ーーラストシーズンのリーグ戦全体を振り返って

 うまくいくことばかりではなくて、なかなか自分の思い通りにいかないことも多くあったシーズンでした。この1年間本当にたくさんの経験ができて自分の中では良かったのかなと思います。


ーーインカレに向けて個人としては

 そうですね、やっぱり、まぁ、チームとしてまず勝つのが1番自分の中の目標であって、その中でチームが勝てれば自ずと個人個人のプレーも良くなると思うので、まずはチームのために戦って、その上でプラスαで自分の良さが出せればいいなと思います。


ーーチームの目標、どう戦うか

 1番上を目指して頑張っていきたい。

 いろんなチームがあって、いろんなプレースタイルになると思うんですけど、自分たちの良さというのはしっかりボールを保持するところと、一人一人の技術の高さだと思うので、それは変えずにその上で戦える選手が出てくればもっといいチームになるので、そこをうまく合わせながらやっていきたいと思います。


・稲村隼翔(国4=前橋育英)

ーー試合を振り返って

 相手は勢いのあるチームでしたし、残留に向けて最後のゲームだったので。相手が最初から圧力をかけてくるのは分かっていたので、前半はうまく外しながらいいゲームができたと思いますけど、後半はやっぱり押された中で相手の時間が長かったなというのが今日の印象です。


ーーラストシーズンのリーグ戦全体を振り返って

 まあ前半戦はなかなか勝ち点が取れなくて、苦しい時間が続いていましたけど、試合を重ねるごとに選手たちの意識だったり、サッカーの質もそうですけど、チームとしての完成度が段々上がってきて。結果的に(後半戦は)1敗しかしていないと思うので、本当に自分たちの努力だと思いますし、応援してくれる人たちもどんどん増えてきていると思うので、そういう方々に感謝です。


ーーインカレに向けて個人として、チームとしてどう戦うか

 個人としては変わらず失点をしないことと、チームに落ち着きをもたらせるようなプレーをしたいです。

 チームとしては今まで1年間積み上げたもののテストというか、最後の試せる大会だと思うので、今まで以上に試合にかける思いも強くなってくるので、いいゲームができたらなと思います。


・中山昂大(国4=大宮U18)

ーー試合を振り返って

 前半はけっこう自分たちの時間が増えたりとか、思っているように相手も想定通りに来て、やってきたことが出せたのかなというのがあったんですけど、後半は相手の勢いに屈した場面もあったので、そういったところを改善できるといいかなと思います。


ーーラストシーズンのリーグ戦全体を振り返って

 前期は全然勝てない時期もあったし、それと自分がキャプテンとしてちょっとしんどい時期もありましたけど、ちゃんと仲間にも助けられて、後期は立て直して点を取るところと失点をしないというところの2つに重点を置いて戦えたのは結果につながったと思います。


ーーインカレに向けて個人としては

 (リーグ戦3位という結果に)全く満足していないので、結果とか自分のプレーとか。ゴールやアシストだったり、結果のところは自分でもっと示していかなければと思います。


ーーチームの目標、どう戦うか

 もちろん、みんな口をそろえて言っているのは優勝です。関東リーグ優勝というのはかなわなかったんですけど、まだ(インカレ)優勝を目指してみんなやると思うので、その中で自分のプレーを(見せていきたい)という感じです。

 インカレはリーグ戦、トーナメントといろいろあるんですけど、戦い方は変えずに今のまま。勝ち方というのは覚えてきたので、インカレでも(それを)出していければと思います。



[次戦試合予定]

第73回全日本大学サッカー選手権大会

12月7日(土) vs札幌大 味の素フィールド西が丘 11:00キックオフ

※全日本大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルにてライブ配信も予定されています。



TEXT=青柳そよか PHOTO=森花菜