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2024.11.30
水泳

[水泳] ジャパンオープン2024初日、竹原100m背泳ぎV!目指すは53秒台

ジャパンオープン2024(50m)

11月29日(金)〜12月1日(日)東京アクアティクスセンター


(1日目・予選)


女子200mバタフライ

3組

9着 福島 2’18”54


男子200mバタフライ

1組

7着 草野 2’03”15


2組

2着 福田 1’58”65

→全体7位で決勝進出


男子200m自由形

4組

1着 松下 1'48"39

→全体2位で決勝進出


5組

7着 坊岡 1’52”05


女子100m背泳ぎ

3組

2着 佐々木 1’02”14

→全体8位で決勝進出


男子100m背泳ぎ

4組

1着 竹原 54”85

→全体1位で決勝進出


6組

6着 仮屋 56”23


女子100m平泳ぎ

5組

8着 飯田 1’12”07

9着 池田 1’12”38


男子100m平泳ぎ

2組

4着 佐枝 1’02”45

DNS 井口


3組

6着 荒井 1’01”85


4組

9着 釜田 1’02”74


(1日目・決勝)


男子200mバタフライ

8位 福田 2’00”88


男子200m自由形

2位 松下 1’47”57


女子100m背泳ぎ

5位 佐々木 1’01”68


男子100m背泳ぎ

1位 竹原 54”61


 

 11月29日、東京アクアティクスセンターにてジャパンオープン2024が開幕した。大会初日は、パリ五輪で銀メダルを獲得した松下知之(国1=宇都宮南)をはじめ、第100回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)で背泳ぎ2冠を果たした竹原秀一(スポ1=東福岡)ら13名が出場。


 大会の幕開けを飾ったのは女子200mバタフライ。3組に登場した福島心響(営2=豊川)は、前半を1分04秒80で折り返すと、なかなかタイムが伸びず9着でゴール。福島は「もっと頑張らないと」と現状に満足せず、今後のさらなるパワーアップに期待がかかる。


 続いて行われた男子200mバタフライでは、草野光希(法3=湘南工大付)、福田圭吾(国2=武南)が出場。1組のセンターレーンを泳いだ草野は、100m折り返し時から順位を2つ上げ、6着でゴールする。福田は前半を59秒20で折り返すと、2着でフィニッシュ。全体7位で決勝進出を決めた。

 福田は決勝レース後、「ずっと見ていた舞台で泳げたのは非常にうれしかった」と笑顔を見せ、2本目のタイムが伸び悩むという課題を見つけられたことで、結果的に「いいレース」だったと振り返った。

初の決勝の舞台で堂々の泳ぎを見せた福田


 男子200m自由形には、松下、坊岡優眞(済3=市立太田)が挑んだ。

 坊岡は5組7着でレースを終えると、「うまくこの試合に合わせて調整できなかった」ことを反省点を口にし、大会2日目の男子400m個人メドレーではB決勝進出を目指す。

 4組に登場した松下は、いいスタートを切るとそのまま1着でレースを終え、全体2位で決勝へと駒を進めた。挑んだ決勝では、50m通過時には6位も徐々に順位を上げ、2位でフィニッシュ。強みの自分らしい泳ぎで銀メダルをつかんだ。レース後には、来年3月の日本選手権でマルチスイマーとして、本種目の代表入りを狙う意志を明かした。

200m自由形で自己ベストを更新して準優勝した松下


 女子100m背泳ぎには佐々木美莉(スポ1=春日部共栄)が登場。体調が万全ではない中でレース前にかけられた「諦めないで泳ぎなさい」という言葉を胸に、精一杯泳ぎ切り、全体8位で決勝進出を決めた。午後の決勝では予選タイム・順位ともに上げ、5位でレースを終えた。

決勝に笑顔で入場した佐々木


 男子100m背泳ぎに登場した仮屋陽貴(スポ2=関西)は、「焦りがあった」と本来の泳ぎができず、全体20位でレースを終えた。同種目に登場した竹原は、安定した泳ぎで54秒台をマークし、全体1位で順当に決勝に残ると、決勝レースでも終始首位を維持し54秒61で優勝を決めた。「今大会何としても出したかった」という目標タイムの53秒台には届かなかったが、次レースではその目標をかなえることを誓った。

100m背泳ぎ決勝レース前の竹原


 女子100m平泳ぎ5組に登場した飯田愛心(スポ1=淑徳巣鴨)、池田りんか(営4=豊川)はそれぞれ8、9着でフィニッシュ。

 これまで3年間破れなかった自己ベストを今年9月のインカレで更新した飯島は、来年の日本選手権出場に向け、年内の大会で標準記録突破を目標に掲げた。

 練習拠点を変え、不安を抱える中でのレースとなった池田は、今回のタイムにどこかホッとしたという。このまま大会2日目の女子50m平泳ぎでは、日本選手権の標準記録突破を目指す。


 男子100m平泳ぎには佐枝宥河(国2=湘南工大付)、釜田駿(国3=沼津学園飛龍)が出場した。2組の佐枝は前半を5位で折り返すと、順位を1つ上げて4着でゴール。5組の釜田は9着でレースを終えた。


 外国人選手も出場する今大会で初日から表彰台に上がり、勢いをもたらした五輪経験者の2人。他にも、初の決勝の舞台を経験した福田、不調の中で全力を尽くした佐々木など、初日から多くの選手が奮闘した。2日目のレースでも選手たちの実力が存分に発揮されることを願う。


◇コメント

池田りんか(営4=豊川)

ーーレースを振り返って

 9月のインカレから場所を移動して自分で練習しながらという試合だったのでやっぱり怖いなとか、何秒出るかなという不安はあったんですけど、思ったよりもタイムは良かったのでそこは少しホッとしています。


ーー今日得られた収穫は

 大学で練習しているときよりも、練習量が半分以上減っているので、体力的な面がまだまだ課題かなと思います。


ーー今後の目標、意気込み

 まず、明日まだ自分の大好きな50m(平泳ぎ)が残っていて、3月に行われる日本選手権の標準記録を突破しないといけないので、そこを狙って頑張りたいと思います。


飯田愛心(スポ1=淑徳巣鴨)

ーーレースを振り返って

 9月に行われたインカレでは、ベストを3年ぶりに更新できて、それから毎試合、3年間ベストが出なかったというのが頭の片隅にずっとあるので、レースが毎回怖いんですけど。(今レースは)感覚的には悪くはなかったんですけど、思ったよりタイムが遅かったので少し悔しいかなと思います。


ーーこれまで得られた収穫は

 夏が終わってオフを挟んで、ここから泳ぎ込みの時期で、練習もキツくなって学校もあってというタフな感じなんですけど、一緒に青木玲緒樹(ミズノ)選手だとか五輪選手が近くにいて練習できるという環境ではいろんな収穫があるので、泳ぎの面でもいろんな面でも今後につなげるようにしたいです。


ーー今後の目標

 まだ日本選手権の標準記録を突破できていないので、来週に短水路の試合があるのでそこでしっかり全種目で(タイムを)切れるように頑張りたいです。


福田圭吾(国2=武南)

ーー予選レースを振り返って

 今回、レース前までは調子悪くて、不安な部分があったんですけど、選考会に向けて前半から攻めるレースをするという目標は達成できたのかなと思っています。


ーーこれまで力をいれて取り組んできたこと

 インカレが終わってからあまり思うようなレースができなくて、不甲斐ない部分があったんですけど、潜る、ターン後のドルフィンなどを意識して、細かい部分での「基礎」を上げることはできたのかなと思います。


ーー今後の目標、意気込み

 3月に試合があるんですけど、そこでの試合でユニバーサルゲームズ、大学生での代表に入れるように頑張りたいと思います。


ーー決勝レースを振り返って

 憧れというか、ずっと見ていた舞台で泳げたのは非常にうれしかったんですけど、どうしても課題の2本目というのがタイムがかなり落ちてしまっていたので今回は。そこの部分の課題を見つけられたので良いレースだったのかなと思います。


佐々木美莉(スポ1=春日部共栄)

ーー予選レースを振り返って

 実は今日風邪引いてて、体調が万全じゃなかったのであまり狙ってなかったというか、今できる100%を出して、「諦めないで泳ぎなさい」と言われて来たので、最後はちょっときつかったんですけど(決勝に)残れたので良かったかなと思います。


ーー決勝に向けて意気込み

 あまり何か狙っているとかはないので、予選より速く泳げたらいいかなと思います。


ーー決勝レースを振り返って

 予選より(タイムが)上がったので良かったかなとと思います。


ーー今後の目標

 今後は、世界水泳に出たいというのがあるので、今回はあれだったんですけど、挑戦の100mは強化していきたいなと思います。


竹原秀一(スポ1=東福岡)

ーー今日のレースプランは

 とりあえず54秒出そうという感じで泳いだんですけど、結構気持ちよく54秒台出せたかなと思います。


ーーこれまで特に力を入れて取り組んできたこ

 ウェイト(トレーニング)をしっかりやって来ました。


ーー決勝レースを振り返って

 全然、泳ぎが力んだという感覚はなかったんですけど、タイム的には全然目標に届かなくて悔しいです。


ーー3月の大会では53秒台を目指すのか

 この大会でなんとしても(53秒台を)出したかったので、選考会ではマストで出したいなと思います。


松下知之(国1=宇都宮南)

ーー決勝レースを振り返って

 ちょっと力んでしまった部分があったのが悔しいんですけど、それでも自己ベストが出たので良かったかなと思います。


ーーレースプランは

 前半は村佐(中京大中京)選手についていって、後半は持ち味で活かすというレースプランだったんですけど、流石に村佐選手が速すぎたという、、でも自分は自分のレースができたかなと思います。


ーーこの種目の位置付けは

 萩野公介選手がマルチスイマーでいろんな種目に挑戦していて、自分もいろんな種目で世界と戦うという風に意識しているので。まずは、その中で得意である自由形で勝負していくという感じです。


ーー来年3月の選考会でも代表入りを目指すのか

 そうですね。この種目で代表権を目指しています。


ーー明日の男子400m個人メドレーに向けて意気込み

 今日すごい良いレースができたと思うので、明日の400m個人メドレーは強い選手が多いので接戦になると思うんですけど、しっかり自分の力を出していきたいなと思います。


TEXT=望月桜/PHOTO=鈴木真央、高梨美遼

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