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2024.12.02
ラグビー

[ラグビー] ルーキーズの躍動が導いた!!ジュニア選手権カテゴリー2昇格

関東大学ジュニア選手権大会カテゴリー2・3入れ替え戦

会場:日本大学稲城ラグビーグラウンド



番号

Pos.

名前

1

PR

小川雄大(済4=脇町)

2

HO

後藤大樹(総4=関商工)         

3

PR

阿部正英(総1=三本木農業)

4

LO

山岡快翔(総2=関商工)

5


シオネ・テネフフ(総1=目黒学院)

6

FL

前川嵩登(済4=日体大荏原)

7


金井悠隼(スポ2=東海大相模)

8

NO8

アイザック・サイロ(総3=)

9

SH

佐々木健人(総3=札幌山の手)

10

SO

土田修也(総4=岐阜聖徳)

11

WTB 

中山二千翔(総1=日本航空石川)

12

CTB

五十嵐舜悟(スポ1=川越東)

13


松嶋礼(総2=北越)

14

WTB

梅木颯斗(総11=黒沢尻工)

15

FB

池渕紅志郎(総1=城東)

16

Re.

山下源也(スポ1=熊本工)

17


黒須楓(総2=)

18


渡邉祐太(総3=開志国際)

19


山口英之介(総1=熊谷)

20


日髙創太(総2=筑紫)

21


飯島乾太(ラ4=目黒学院)

22


林星安(総3=目黒学院)

23


藤春大悟(スポ1=青森山田)




 関東大学リーグ戦と並行して行われた第46回関東大学ジュニア選手権大会(ジュニア戦)。カテゴリー3で優勝した東洋大はカテゴリー2との入れ替え戦に進み、敵地で日大と対決した。膠(こう)着した試合展開の中でもわずかな隙間を突破し、トライを積み重ねた東洋大が日大に勝利。カテゴリー2昇格を決め、2週間後に控える大学選手権に向けて勢いづける一戦となった。


熱い抱擁をかわす選手たち



 先手を打ったのは東洋大。立ち上がりから敵陣でゲームを進めると、17分にスクラムからパスを回していき土田がインゴールにすべり込む。さらに26分、ライン際にいた中山がわずかな隙間を切り抜けてトライ。土田がキックも成功させリードを作る。ルーキー中山の勢いのあるプレーに後押しされ、36分にはシオネもディフェンスを正面から打ち破ってトライ。19-12で前半が終了した。

 


インゴールに飛び込む中山



 1トライ差で迎えた後半は膠着した戦いの中で下級生の躍動が光った。19分、中山が自陣から楕円球を蹴ると、梅木がチャージしてトライ。31分には土田がPGを成功させ、さらに中山が強みのランで独走トライを決める。終盤には相手にトライを許したが、ディフェンスの隙間を見逃さずにトライを積み重ねた東洋大が勝利。ノーサイドの笛が鳴ると、鉄紺ジャージーを身にまとった選手たちは熱い抱擁をかわした。



トライを決めた梅木



 今試合の勝利によりカテゴリー2昇格を決めた東洋大。「先週メンバーが見せてくれた気持ちの面が、今週出るメンバーにすごい伝わった」(前川)。Aチームがリーグ戦1部準優勝を決めた時のパッションは、チーム全体を奮い立たせた。


 2週間後には大学選手権を控える東洋大。「自分たちもまだまだ(メンバー入りを)狙えるポジションにいるので、選手権に向けての自分たちのピールする場所としていいアピールができました」(中山)。2年ぶりの大舞台に向けて、チーム内のメンバー争いもし烈を極める。


 大学選手権で勝利経験がない東洋大。14日の初戦で白星を挙げれば「初勝利」となる。笠巻組、東洋大に新たな歴史を作ることはできるか。キーマンは「全員」だ。







■選手コメント

◇前川嵩登ゲームキャプテン

――試合を振り返って

 今回は気持ちの面で日大さんを相手に先週と同様、情熱出して気持ちからぶつけていこうということでやってきたんですけど、それを全力でみんなが出してくれたのでこういう結果になったかなと思います。


――リーグ戦最終節の勝利から刺激を受ける部分は

 そうですね。先週メンバーが見せてくれた気持ちの面が、そのときのメンバーだったり今週出るメンバーにすごい伝わって、今週もちゃんと日大相手にぶつけていこうっていう話だったので、やっぱり影響はすごい大きかったですね。


――ゲームキャプテンとして仲間への声掛けは

 状況的にきつくなる場面もあったんですけど、そこで落とさずにちゃんと自分から盛り上げてチームを引っ張っていこうって思って、「ここからここからだよ」「どんどんパッション出していこう」とか声をかけてやっていきました。


ーー下級生の台頭が目立ったが

 4年生を支えてくれた1、2、3年生がすごい体を張ってくれたり、トライも取ってくれたり。4年生のためにっていう気持ちも後輩たちは作ってくれていたと思うので、すごいありがたくて、いい試合を迎えられたなと思います。



◇中山二千翔

ーー試合を振り返って

半年ぶりの試合で緊張したんですけど、緊張しすぎではなく、いい緊張感をもって自分のプレーができたので良かったです。

ーー試合に出場できなかったのは

左足を夏休み明けに骨折してしまって。そこからずっと(試合に)出れなかったんですけど(今は)順調にできています。

ーー前週にリーグ戦で日大に勝利したことは刺激になったか

日大に勝って、選手権が決まって。自分たちもまだまだ(メンバー入りを)狙えるポジションにいるので、選手権に向けての自分たちのピールする場所としていいアピールができました。

ーー今日の手ごたえは

自分の強みのところは大学でも自信をもって戦っていけるところだと思うんですけど、後半になって疲れてきたときに止められたりとか。そういった時でもしっかりゲームを変えていけるような選手になりたいなという課題も見つかりました。

ーー自身の強みは

足が速いので、そこは自信をもって小さい頃からやってきたことなのでこれからも自信をもって、スピードを生かしたランを挑戦していきたいです。

ーー今後の目標は

まずはAチームに入って、いずれはエースと呼ばれる立ち位置になりたいなと思ってます。


◇土田修也

――試合を振り返って

 ジュニアの入れ替え戦ということで、チームとしても長い歴史がある中で大事な試合だったのでまずは勝ててうれしかったです。


――先制トライを決めた手ごたえは

 最初のトライはチームでフォワードがつないでくれてバックスでフェーズを重ねてトライできたので、自分がトライしたんですけど、手ごたえというよりはチームがいいアタックをしてたという風に感じてすごくうれしかったです。


――選手権に向けて

 チームとして2回目の大学選手権という舞台になるので、まずは自分たちの足元を見て、普段の練習であったり私生活の部分をもう一度改めて迎えたいと思っています。




TEXT/PHOTO=北川未藍 取材=近藤結希