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ジャパンオープン2024(50m)
11月29日(金)〜12月1日(日)東京アクアティクスセンター
(3日目・予選)
男子200m個人メドレー
1組
4着 今村 2'05"12
2組
1着 松下 1'59"74
→全体2位で決勝進出✨️
4組
3着 牧野 2'00"92
→全体7位で決勝進出✨️
女子50m背泳ぎ
2組
芳村 DNS
4組
1着 佐々木 28"57
→全体1位で決勝進出✨
男子50m背泳ぎ
4組
5着 仮屋 26"12
→全体14位でB決勝進出✨️
女子100mバタフライ
4組
9着 福島 1'02"01
女子200m平泳ぎ
5組
4着 水野 2'33"32
男子200m平泳ぎ
1組
5着 川人 2'16"84
3組
井口 DNS
2着 牧野 2'11"45
→全体2位で決勝進出✨️
4組
5着 釜田 2'14"19
→全体13位でB決勝進出✨️
(3日目・決勝)
男子50m背泳ぎ B決勝
5位 仮屋 26"06
男子200m平泳ぎ B決勝
7位 釜田 2'15"95
男子200m個人メドレー
3位 松下 1'58"55
4位 牧野 1'58"87
女子50m背泳ぎ
2位 佐々木 28"35
男子200m平泳ぎ
4位 牧野 2'10"46
※掲載が遅くなり大変申し訳ございません。
12月1日、国内外からトップスイマーが集まるジャパンオープン2024も大会最終日を迎えた。この日は1年生ながらにエースの松下知之(国1=宇都宮南)と佐々木美莉(スポ1=春日部共栄)が表彰台に登り、来年行われる世界水泳の日本代表入りへ弾みをつけた。パリ五輪や日本学生選手権(以下、インカレ)を経て、来年の世界水泳、そして4年後のロサンゼルス五輪へ。各々の目標に向かってレースを展開し、ジャパンオープンは閉幕した。
銀メダルを獲得し笑顔を見せる佐々木
最終日、最初の種目は男子200m個人メドレー。東洋大からは今村陽向(スポ1=日大豊山)、松下知之、牧野航介(営2=湘南工大付)の3名が登場。今村は惜しくも予選敗退となったが、200mも予選2位で決勝へ。またこの種目を本命とする牧野は「昨日の400m個人メドレーの疲労もあって少し体がもたついてしまった」と納得のいくレースは展開できなかったが全体7位で予選を通過した。
注目選手が多く出場する男子200m個人メドレー決勝。まず同種目インカレチャンピオンの牧野がバタフライで頭一つ飛び出すと、苦手とする背泳ぎで遅れをとる。得意の平泳ぎで持ち直し、5位入賞を果たした。松下は序盤から上位をキープ。得意のラスト自由形で粘りの泳ぎを見せ、3位に入り銅メダルを獲得した。
松下は今年1年に点数をつけるならば「いろんな意味で100点だったかなと思います」と一言。パリ五輪を経て、プレッシャーを感じながらも挑み続けた1年。来年はこの1年を乗り越え、さらなる強さを手に入れた松下から目が離せない。
力泳を披露する松下
片道1本勝負の50m背泳ぎに男子は仮屋陽貴(スポ2=関西)、女子は佐々木が登場。仮屋はB決勝、佐々木は決勝へとそれぞれ駒を進めた。
仮屋はケガから復帰し「まだ感覚とか泳ぎとかが戻っていないのが現状」だと話したが、懸命に泳ぎ切り5位。今後は来年の選考会で学生を対象にした国際総合競技大会であるワールドユニバーシティーゲームズ(以下、ユニバシアード)の代表選手の選出に向け準備を進める。
懸命に泳ぐ仮屋
佐々木は予選を1位で通過し、迎えた決勝。隣レーンを泳ぐ高橋美紀(林テンプレ)との一騎打ちに惜しくもタッチの差で敗れ、2位でフィニッシュ。銀メダルを獲得した。今後の目標を聞くと「世界水泳に向けて、代表になりたいので27秒台を目指して頑張りたい」と意気込む。東洋大から世界を狙う新鋭の登場だ。
最終種目である男子200m平泳ぎに今年のインカレで自身初の表彰台に立った釜田駿(国3=沼津学園飛龍)が挑む。予選を13位で突破し、B決勝に進出。横並びの50mを折り返すと、トップを走る選手たちと差が広がり、5位でレースを終えた。今大会の目標をA決勝進出と定めていた釜田は、レースを振り返り「あまり思っている泳ぎができなくて全部微妙でした」と苦笑い。大学ラストイヤーを迎え、目標はユニバシアードで代表に選ばれることと、インカレでは優勝を狙いたいと話す。4年間の集大成を見せるべく、さらなる高みを目指す。
大学ラストイヤーではインカレ優勝を目指す
また牧野も男子200m個人メドレーに続き、200m平泳ぎにもエントリー。個人メドレーで平泳ぎのラップを伸ばそうと平泳ぎの泳ぎ方を変えたが、全体のタイムが遅くなってしまった。しかし200m平泳ぎ単体のタイムは伸び、予選から自己ベストを更新した。「200m個人メドレーが調子悪くて、(200m平泳ぎも)少し自信がなかったんですけど急にベストも出てうれしいようで悔しいような、よく分からない状況です」と困惑しながらも予選を2位で突破した。連日のレースで疲労が残る中、決勝ではメダル獲得を目指しトップの選手たちに食らいつく。しかし表彰台にはわずかに届かず4位でジャパオープンを終えた。
今年のインカレでは200m個人メドレーで優勝するなど着実に力をつけてきた1年。見据える先は小さい頃からの夢である日本代表入り。来年3月に行われる日本選手権では世界水泳の代表選手が決まる。「必ずこのチャンスを逃さない」と強く誓う牧野は夢の実現まであと一歩に迫る。
代表入りを目指す牧野
3日間のジャパンオープンを終え、各々の目標に向け新たな出発を切った東洋大勢。世界水泳やユニバーシシアードに歩みを進めるため、冬の泳ぎこみ期間を乗り越え、磨きがかかった姿に期待が高まる。
予選で自己ベストを更新し笑顔の牧野
◾︎水野響
ーーレースを振り返って
後半がきつかったのでそこが反省かなと思います。
ーー今大会の狙い
2回泳ぎたかったのでちょっと足りなかったんですけど、3月の選考会では2回泳げるよう頑張りたいと思います。
ーー今年を振り返って
インカレでは目標にしていた2回泳げたんですけど、ベストまでは1秒足りなかったので来年のインカレは決勝残れるよう頑張りたいと思います。
◾︎佐々木美莉
ーー体調はどうか
全然、大丈夫です。50 なのであまり体力関係ないかなと思って、いつも通り泳げたかなと思います。
ーー今大会の狙い
最近、ベスト50 出したばっかりなので、今回もベストが出せたらいいかなと思っています。
ーー予選の感覚だとベストは出せそうか
いつもより速く泳げたので50 は調子いいのかなと思います。
ーー苦手と言ってたバサロはどうだっか
前よりはやっぱり力をつけて、あまり差がないかな、自分の中でもいつも不安で力むところなんですけど、いつもより落ち着いてできていると思っています。
ーー決勝の意気込み
やっぱり1位で、オープンで優勝したことないので、優勝インタビューできたらいいなと思います。
ーー今後の目標
世界水泳に向けて、代表になりたいので27秒台を目指して頑張りたいと思います。
◾︎仮屋陽貴
ーー予選も含めてレースを振り返って
(予選も決勝も)どっちもタイムが遅いというのが率直な感想です。
ーーケガから復帰して自己ベストを更新したが、取り組みなど
怪我する前は調子が良くて大ベストとか更新していたんですけど、ケガして結構オフ期間があって感覚も泳ぎもめちゃくちゃでとりあえず夏の泳ぎに戻そうと思って、気をつけていたこととか思い出してやってるんですけど、まだ感覚とか泳ぎとかが戻っていないのが現状です。
ーー気をつけていたことは
泳ぎの中で上下とか少ない泳ぎをというのをやっていて、今ちょっと体幹がブレている上下運動があるような泳ぎで、体の最後までかき切るというのを意識したんですけど、その前に逃げちゃっているので、全然まだ挽回できる泳ぎをしているので冬の練習で1から泳ぎを見直そうと思います。
ーー今後の目標
今後は54秒台を出して3月の選考会で、大学生の世界大会であるユニバーシティーゲームズに選ばれたいです。
◾︎釜田駿
ーー予選も含めてレースを振り返って
あまり思っている泳ぎができなくて全部微妙でした。
ーー今大会の狙い
今回はまずA決勝に残るということだったんですけど、予選落ちしてしまって、このB決勝では12秒ぐらいにしたいなと思っていたんですけどうまくできなかったです。
ーー冬の泳ぎこみ期間で重点的に練習したいところ
次の日本選手権ではユニバを狙ってて大学生の中で2人に選ばれないといけなくて、全部のラップを0.5秒ずつくらい上げられるようにベースから強化したいです。
ーー大学ラストイヤーに向けて意気込み
まずユニバで日本代表に選ばれることと、インカレでは最高学年になるので優勝狙って頑張りたいです。
◾︎松下知之
ーージャパンオープンを通して、今後取り組んでいきたいポイント
今の練習が順調に進んでいるので実力的には200m個人メドレー1分56秒台を出せてもおかしくないですし、400m個人メドレーもベストを狙える実力はあると思うので、そこからさらに冬場の強化をして3月そこから夏に向けて4分6秒台を出していきたいなと思います。
ーー200個人メドレーの感触
背泳ぎのラップがまだまだなんですけど、すごくいい感じで来ていると思うのでバタフライが遅れてしまった部分が最後響いてしまったと思うので、他の3種目に関してはすごいいい感じに来ていると思うので引き続き頑張りたいなと思います。
ーー今年を振り返って
まずはパリ五輪代表権を獲得してそこからパリオリンピックで銀メダルを獲って、いろんなプレッシャーの中でレースを重ねていって12月のジャパンオープンではいろいろ調整してという流れがきていると思うので、貴重な体験ができた2024年だったなと思います。
ーー今年に点数をつけるなら
いろんな意味で100点だったかなと思います。
◾︎牧野航介
ーー200m個人メドレー予選を振り返って
朝から59秒台を出して決勝につながる泳ぎをしたかったんですけど、昨日の400m個人メドレーの疲労もあって少し体がもたついてしまったのが反省です。
ーー200m平泳ぎ予選を振り返って
200個人メドレーが調子悪くて、(200m平泳ぎも)少し自信がなかったんですけど急にベストも出てうれしいようで悔しいような、よく分からない状況です。
ーー決勝の意気込み
両種目ともメダルを目指して全力で頑張りたいと思います。
ーー今回の200m個人メドレーを振り返って、自身は結果が振るわなかったと考えるがツメが甘かったと思うポイント
インカレが終わってから水泳がちょっとなあなあになってしまったというか、思うように身が入らなくて無理矢理やっているところがあったのでやっぱり自分の目標に向かって心の底から取り組む大切さが分かりました。
ーー泳ぎのポイントで悪かったと考えるところ
個人メドレーの平泳ぎのラップを伸ばそうと思って泳ぎを変えてみたんですけど、個人メドレーの遅くなってしまって、200m平泳ぎ単体で平泳ぎ単発のタイムは伸びていたのでそこの泳ぎの違いをもう少し考えていきたいと思います。
ーー今後に向けて取り組んでいきたいポイント
自分の武器は最初のスピードなので、バタフライから1位をとって50をターンして、そこから苦手な背泳ぎが始まるんですけど、今週に入ってからようやく泳ぎが、今大会に関してはその泳ぎが間に合わなかったところがあるので、ここから3か月ちょっとまだ時間があるのでしっかり泳ぎを固めて、選考会では前半からいけるように頑張りたいです。
ーー選考会に向けて意気込み
僕自身まだ1回も日本代表に入ったことなくてずっと小さい頃からの夢でもあるので必ずこのチャンスを逃さないという思いで必死にトレーニング臨みたいところであります。
ーーライバルの存在について
もちろん代表を狙っていく選手たちがたくさんいると思うんですけど、その中で周りを気にしすぎてしまっても自分を見失ってしまって練習が目標から逸れてしまうなどいろいろあると思います。まずは自分に集中して練習に取り組んでその上でどうレースプランを考えていくかをそこはライバルを気にして取り組んでいきたいなと思います。
ーーどんな自分を見せたら、代表を勝ち獲れると思うか
自分の持ち味は後半にあるので、前半から並べば勝てる自信があるので前半から必ずトップ取れるようにいきたいと思います。
TEXT=鈴木真央/PHOTO=望月桜、髙梨美遥
旧年中は、スポーツ東洋を応援してくださり、誠にありがとうございました。
本年も体育会の活躍を祈り、部員一同誠心誠意励んで参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。