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2024.12.31
硬式野球

[硬式野球]一部昇格記念!「東洋大戦士の挑戦と成功の物語」~12日間連続、総勢24名の豪華インタビュー~㉔嶋村知浩主将

『覚悟~奪還~』という強いスローガンをもとに、2部優勝、そして悲願の一部昇格を決めた東洋大の戦士たち。最後まで諦めない姿勢で挑戦を続け、東都の頂点への切符を掴んだ。彼らはどのようにして試練を乗り越え、一部昇格という栄光を手にしたのか、その裏側に迫ります。12日間にわたり総勢24名の豪華インタビューをお届けする。



連続インタビュー投稿最終日。2人目は、嶋村知浩(法4=栄北)主将。この1年を「野球人生の中で一番しんどい1年間でした。」と振り返った主将。苦楽をともにしたチームメイトへの思いも話してもらった。(取材日・12月7日、聞き手=一ノ瀬志織)


――1部復帰を決めた秋シーズン、チームとして振り返って

春に比べ、秋は負けた試合でも完封負けが少なかったのが成長だと感じました。簡単には負けなかったです。


――秋シーズンの個人として振り返って

リーグ戦はそんな(試合に)出なかったので、いつでも出れる準備はしていたんですけど、、、欲を言えば唯一出して頂いた専大戦で自分が打ったら勝った試合だったので、そこが打てなかったのが準備していた中でも準備不足だったのかなと感じます。

ーーベンチにいる中でで意識していたこと

春と違って、得点が入ってうれしいんですけど、そこであまり喜ばないってことは意識していて、試合はゲームセットで終わるまでは何があるか分からないので。自分が油断というか、そういう雰囲気や表情をしたらだめだなと。勝つまでは絶対に喜ばない、審判がゲームセットと言うまでは気を引き締めることを意識してベンチにいました。


――今季のテーマは

なんでも良いのでチームに貢献できることをしたいと思っていました。プレーはあまりできないかもしれないと思っていたので、ベンチの中で、次に出番が来そうな選手への声かけとかを意識していました。


――一番印象に残っている試合

 上尾であった駒大との最終戦。自分たちの代の引退が本当に目の前に見えていた試合だったので、そこで池田(営3=三重)と花田(総3=大阪桐蔭)のホームランで同点に追いついて、タイブレークで勝てたので。春と違って、最後勝ちきることができたのはリーグ戦を通して強くなった東洋というのを感じました。


――駒大との最終戦、9回の2本の本塁打で追いついた時の心境

正直、終わっちゃうかなとも思っていたんですけど、さっきも言った通り、審判がゲームセットと言うまで分からないと思っていました。あの時は2人に助けられたという感情でした。


ーータイブレークの守りは

一條(総4=常総学院)ならやってくれると思っていたので、一條が投げるなら大丈夫だな、さすがだなと思っていました。


――また、サヨナラ勝ちで2部優勝を飾り入れ替え戦への切符をつかんだ時の心境

ほっとしました。あれだけ混戦になって、最後自力優勝で勝てて本当に心からほっとしました。東洋大学は1部にいないといけないチームで、春に優勝できなかった分どうしても優勝したかったので良かったです。最後花田が打って抜けた瞬間やっと優勝できたんだと実感しました。


――入れ替え戦までの約3週間をどう過ごしたか

東農大は打つチームという印象で、うちは守り勝つチームなので、なんとか粘り無駄な失点を減らし、どんな形でもいいので一点でも多く点を取ることを意識して練習してました。

自分としては(打撃面で)得意なチームだったので、いつ呼ばれても良いようにホームランを打つ練習をしていました。(笑)


――昨秋、サヨナラ負けで涙を飲んだ入れ替え戦、どんな思いで臨んだか

この代で絶対に上げるぞと、去年の秋負けてから、もう勝つしかないとそれだけを思ってずっとやってきたので。勝っても負けても自分たちの代は最後の試合になるので、勝って悔いのない結果を出せるようにと思っていました。


――改めて、1部昇格を決めたあの瞬間を振り返って

ほっとしたのが一つと、この4年は波乱な4年間で、上がったり下がったりした中で最後自分たちが1部に上げて終われて、もちろん後輩たちの力もあって全員で勝ったんですけど、やっと目標としてた舞台に来れたなと。とにかくほっとしてうれしかったです。


ーー最後の本塁打、みなさん感動していました

打席がもらえたのは後輩が初回から、爆発してくれたおかげで、自分がノープレッシャーで打席に入れて、あの場面をつくってもらえてうれしかったです。そしてスタンドからの4年生の声援を聞いて、今だから言えることなんですけど、あの声援でこのチームのキャプテンで良かったなって思えていました。スタンドにいる4年生の分まで自分が後悔のない打席にしようと思いました。中途半端に振ってアウトになるんじゃなくて、空振り三振でもいいから思いっきり振ろうと思いました。その中で点差もあったので、一発狙おうと。


ーー改めて、主将として過ごしたこの一年を振り返って

野球人生の中で一番しんどい1年間でした。自分は元々スタメンでキャプテンになった選手ではないので、なかなかプレーに関して上手く言うことができないですし、プレーで引っ張るってことは難しいというか、できていなかったと思うので、どうやってチームをまとめていくか色々考えました。本当に思った通りにいかない一年だったので、辛くて大変な一年間でした。


――同期へ

入った時からすごい化け物みたいなメンバーの中で4年間野球ができて、まずすごくうれしいです。でもそれよりも、いろいろなこと言ってめんどくさいとかそういうことも多かったと思うんですけど、なんだかんだで動いてくれて、手伝ってくれてありがとうっていう気持ちです。色々あったけど、面白かったのですごく楽しい4年間でした。みんなありがとう!


ーー後輩へ

1部に上がれたのは4年生もそうですけど、野手は3年生以下が頑張ったからこそ1部に上がれたので、1部で優勝して日本一になってほしいですし、自信を持って来年以降も戦ってほしいです。あとは私生活、ルールにこれ以上も以外ないので、しっかりルールを守っていい大学生活を送ってほしいです。


――井上監督へ

4年間ありがとうございました。井上監督になって色々チャンスを頂いて、最後主将っていう役職になって、すごく成長できた4年間だったので、そこは本当に感謝です。そして最後神宮で打席にも、立たせて頂いてありがとうございました。


――応援してくれた方へのメッセージ

この一年間、ありがとうございました。春は色々苦しかったんですけど、秋も応援があったおかげで優勝、1部上がれました。関係者やOBの方々、それ以外の一般の観客や東洋大生の方々が目の前であんなにも喜んでくれて、うれしかったです。いつも自分達の力になっていましたし、応援がなかったら本当に負けていた試合もあったと思います。応援があっての1部昇格でしたので、本当にありがとうございました。今後とも1部に上がった後輩たちの応援をよろしくお願いします。本当に一年間ありがとうございました。


◇プロフィール◇

嶋村知浩(しまむら・ともひろ)

生年月日/2002・8・19

身長・体重/172㌢・75㌔

鶴ヶ島のおすすめスポット/田澤家

野球以外で誰にも負けないところ/面白くないところ

4年間の思い出/寮生活



◇連続インタビュー一覧◇


12月20日    ①髙中一樹内野手 ②山内教輔外野手

12月21日    ③大坪廉投手 ④桝川颯太投手

12月22日    ⑤山田隼外野手 ⑥前髙翔太内野手

12月23日    ⑦馬場涼輔内野手 ⑧冨安海来外野手

12月24日    ⑨金丸健司外野手 ⑩中村瑠斗内野手

12月25日    ⑪向髙滉人投手 ⑫秋元俊太外野手

12月26日    ⑬政所蒼太捕手 ⑭鈴木二知佳捕手

12月27日    ⑮花田旭外野手 ⑯吉田元内野手

12月28日    ⑰池田彪我内野手 ⑱島田舜也投手

12月29日    ⑲柿本晟弥投手 ⑳佐伯成優投手

12月30日    ㉑一條力真投手 ㉒岩崎峻典投手

12月31日    ㉓岸新太郎主務 ㉔嶋村知浩主将


PHOTO=一ノ瀬志織、鈴木真央、山本華子


今年もスポトウの取材にご協力くださった方々、そして記事を読んでくださった方々本当にありがとうございました。

2025年もどうぞよろしくお願いいたします。