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2024.12.26
サッカー

[男子サッカー] 止まらない快進撃。桐蔭大に1ー0勝利でインカレ決勝進出!「負ける気がしないチーム」で挑む日本一

第73回 全日本大学サッカー選手権大会 決勝ラウンド ノックアウトステージ 準決勝 東洋大vs桐蔭大

12月25日(水) 栃木県グリーンスタジアム


○東洋大1ー0桐蔭大


〈得点者〉(アシスト)

78分 増田(湯之前)


〈出場メンバー〉

▽GK

前田宙杜(国4=京都橘)


▽DF

大橋斗唯(国2=柏U-18)

稲村隼翔(国4=前橋育英)

山之内佑成(国3=JFAアカデミー)

荒井涼(国3=日大藤沢)


▽MF

渡井翔琉(国4=千葉U-18)→82分 田制裕作(国3=柏U-18)

増田鈴太郎(国4=東海大相模)→87分 鍋島暖歩(国3=長崎U-18)

中山昂大(国4=大宮U-18)

新井悠太(国4=前橋育英)→81分 依田悠希(国2=三菱養和SC・Y)


▽FW

高橋輝(国2=大宮U-18)→90+3分 福原陽向(国3=鹿島Y)

村上力己(国3=尚志)→ 63分 湯之前匡央(国3=柏U-18)


決勝点を挙げたMF増田

左サイドから果敢に攻めるMF新井

得点を喜ぶチーム東洋大


 25日、栃木県グリーンスタジアムにて行われた第73回全日本大学サッカー選手権大会決勝ラウンドノックアウトステージ準決勝で東洋大は桐蔭大と対戦。前半を0ー0で終えると、後半で今大会2ゴールを挙げているMF増田が決勝弾を放ち、1ー0で勝利。見事、決勝進出を決め、日本一を手の届く位置に捉えた。


 晴天の下、試合開始のホイッスルが鳴る。東洋大は、試合前半から積極的に攻めた。果敢に左サイドからの得点を狙うDF山之内とMF新井。前半だけで新井は3本ものシュートを放つが思うように枠を捉えられず、もどかしい場面が続く。それらは得点に直接結びつかずとも、確実に相手に緊張感とプレッシャーを与え続けた。両者譲らず、0ー0で試合を折り返す。


 後半、拮抗(きっこう)した攻防戦が続く中で試合が動いたのは78分。MF湯之前のCKをゴール前にいた増田が押し込み、待望の先制点をもたらした。その後も東洋大は試合終了まで集中力を切らすことなく、1点リードを守り切り桐蔭大に勝利。堂々と決勝へと駒を進めた。


 6月のアミノバイタル杯では初戦敗退と苦い経験をした東洋大。つらい時期を乗り越え、帰ってきた彼らは、リーグ後半戦を7勝3分1敗でリーグ3位。その実力、存在感を結果で示してきた。関西大戦、常葉大戦、桐蔭大戦と今大会で3ゴールを決め、その実力を大いに発揮している増田は、「今までサッカーをやってきて、こんなに負ける気がしないチームは初めて」だと話す。そんな過去最強のチームで挑む決勝は、勝っても負けてもこのチームで挑む最後の試合。いざ、日本の頂点へ。28日、彼らの集大成を、日本一を目指す勇姿をぜひ見届けていただきたい。


◇コメント

・増田鈴太郎(国4=東海大相模)

ーーゴールを決めた瞬間は

 勝ちたい気持ちが強かったのと、このチームで優勝したいという思いで先制点を取れて、1点取れれば勝てるという自信があったので、良かったです。

ーー攻めながらもなかなか得点できなかったが

 焦れてカウンターを1発食うのは避けながら、焦らず1点取れば勝てると思っていたので、いい時間に(得点が)取れたと思います。

ーー今季、先発出場はあまりなかったが

 特にインカレは調子が良かったので、スタートで使ってもらえないかなと思いながら。最後、決勝はどうなるか分からないですけど、いい準備をしたいと思います。

ーー優勝への自信は

 今までサッカーをやってきて、こんなに負ける気がしないチームは初めてで、リーグの後半戦くらいから負ける気がしなくて。最後、自信を持って戦って優勝できるように頑張ります。


・中山昂大(国4=大宮U-18)

ーー決勝進出を決めた今の率直な気持ち

 シンプルにうれしい。のと、次が明大か新医大かわからないですけど、一番を狙ってきたので、その可能性があるということでチャンスだなと思います。

ーーどんな気持ちで試合に臨んだか

 チームとしてはちょっと硬さもあった、若干緊張しているところもあったんですけど、中で声を掛け合いながら「問題ない、いつも通りやれる」と話していました。

ーー試合を振り返って

 前半でも決定的なチャンスがあって、それを決めれていたらもっと楽だったというのはあるりますけど、DF陣を中心に失点をゼロに守れているというのは、今勝てている要因かなと思います。

ーーハーフタイム中、チーム内で話し合ったことはあるか

 「もっと大胆にシュートを打ってもいいんじゃないか」と監督に言われて、それからは意識してちゃんと入れましたし、1番は(点を)取れなくてもやり続けるというのはずっと言われているので、そこは変えずに。

ーー決勝に向けて意気込み

 正直、明大が(決勝に)来てくれれば、(明大は)今年一度も負けていないので、自分たちがちゃんと勝って、真の日本一になれるかなと。それに向けていい準備をしたいと思います。


・湯之前匡央(国3=柏U-18)

ーー試合を振り返って

 難しい試合になるということは分かっていたんですけど、みんな粘り強く戦ったというところと、果敢にゴールを狙っていけたのが最終的に勝利につながったのかなと思います。

ーー試合中、意識していたことは

 今日は途中からの出場だったので、とにかく自分にできることを、入った時のチームの雰囲気を読み取りながらプレーしていました。

ーー決勝に向けて意気込み

 あと一つというところまで来たので、チーム全員で戦えば、必ず優勝できると思うので頑張りたいと思います。


[次節試合予定]

第73回 全日本大学サッカー選手権大会 決勝ラウンド ノックアウトステージ 決勝

12月28日(土) vs新医大 栃木県グリーンスタジアム 12:00キックオフ

※全日本大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルにてライブ配信も予定されています。


TEXT=望月桜 PHOTO=青柳そよか、望月桜