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2015.10.11
サッカー

[サッカー]2位関学大を1-0完封!チームの結束実る

第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)

第6節(第17節)  10月10日(土) 東学大グラウンド

東洋大1-0関学大

<得点者>

37分 仙頭 

<出場メンバー>

▽GK

沖野泰斗(国4=幕張総合)

▽DF

石坂元気(国4=広島Y)

郡司昌弥(国4=柏U-18)

浦上仁騎(国1=大宮Y)

長谷川優希(国4=帝京)

▽MF

小山北斗(国4=帝京)90分→MF徳市寛人(法3=東福岡)

小山大貴(国4=大宮Y)

田中舟汰郎(国3=横浜FC・Y)91分→MF小島正之介(ラ4=常総アイデンティU-18)

高橋宏季(国1=FC東京U-18)

▽FW

遊馬将也(国4=武南)

仙頭啓矢(国3=京都橘)


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重要な試合で結果を残した仙頭


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沖野(右)をはじめ、守備陣の好調がチームを支える


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高橋は積極的に前線に顔を出した


 会心の勝利だった。昇格争いのライバル、関学大との一戦に臨んだ東洋大イレブン。拮抗した状態の中、前半37分に仙頭が相手DFからボールをカットすると、ドリブルで持ち込みゴール左隅へ右足一閃。守っては沖野がビッグセーブを連発し、完封勝利を呼び込んだ。


 「勝ちしか生き残りができない」。古川監督は試合前のミーティングで改めてイレブンにこの事実を伝えた。この試合で勝ち点が拾えなければ昇格はほぼ絶望的。チーム全体の気持ちはいつも以上に引き締まっていた。試合開始から応援の声にも熱が入っていた。前線の選手が積極的なチェイシングで相手のボールホルダーとの距離を詰める。チームの勝利のため、守備をサボる選手など誰一人いなかった。その中でも前のめりになりすぎないよう「リラックス」することを古川監督は伝え、イレブンはそれを体現した。37分に生まれた先制弾について仙頭は「相手がミスしてくれた」と振り返ったが、チームの意志統一がこの決勝点を生んだと言っても過言ではない。「非常に満足のいくものだった」と古川監督が太鼓判を押すほどの前半だった。

 後半はよりオープンな展開となり、チャンスもピンチも増えた。その中で「夏のいい雰囲気を後ろ(DF)は取り戻せているのかな」と口にしたのは沖野。時間が経過するにつれ自陣での守備が増える中でも集中力を切らさなかった。沖野自身も「いろんなパターンのシュートのストップの練習をしていた」との言葉通り、前期に3失点を許した関学大の攻撃陣にゴールを割らせない。最後の砦としてゴールを守り抜き、完封勝利の立役者となった。夏の快進撃を支えた堅い守備が、この勝負所で再び見られるようになった。

 「先に(点を)取ったときのチームの強さ」。古川監督はここに夏から自信をのぞかせている。上位対決がこの先も控える中で、「目先の勝ち点を拾っていかないと可能性はついえてしまう」と古川監督は語る。失点数がリーグで2番目に少ない堅守を誇る中で、今節のような先行逃げ切りの展開に持って行けるかが昇格へのカギを握る。沖野は「やっとスタートに立てた」と語った。逆転での昇格へ、快進撃はここから始まる。


■コメント

・古川監督

勝ちしか生き残りができないというところ。選手たちは認識していたし、あえてミーティングでも話した。どうしても勝ちたいという気持ちだけだと前のめりになってしまったり、気持ちはこもっているがいい判断ができなくなってしまう。そこら辺はリラックスして気持ちを込めてと話をした。前半はボールをしっかり支配できてゴールも挙げれてという感じだったので、非常に満足のいくものだった。先に(点を)取ったときのチームの強さはこの夏のところでも発揮してくれていたし、そういう部分が出たなと思った。(今後に向けて)上位だとか下位だとか関係なく目先の勝ち点を拾っていかないと可能性はついえてしまう。まずは青学大戦にしっかり集中して準備する。


・沖野泰斗(国4=幕張総合)

今日はみんな分かってたと思うけど勝たなければいけない試合だった。自分は気持ちの部分を前面に出しながらも冷静にできるように入っていった。(セービングに関しては)前期(の関学大戦)の後半に3点やられてたので、今日はシュートが来るのは分かってた。いろんなパターンのシュートのストップの練習をしていた。それがうまくゲームで表現できた。自分も気持ちがいつも以上に入ってて、そういう気持ちの部分もあったと思う。(ここ3試合で失点1だが)夏にうまくいってて無失点の試合も多かったのにここ最近失点していた。夏のいい雰囲気を後ろ(DF)は取り戻せているのかなと思う。(昇格圏まで差が詰まったが)まだ差が(勝ち点)5もあるので、やっとスタートに立てたなという感じ。


・仙頭啓矢(国3=京都橘)

絶対に勝たないといけない試合に勝ててよかった。(得点を振り返って)相手がミスしてくれた。綺麗なゴールというのはできないと思うので、しっかり点を取れて良かった。残り5試合を昇格につなげるために本当に頑張らないといけない試合だった。(次節へ向けて)やっとこれで昇格するためのスタートラインに立てた。まだ勝点が昇格ラインに差があるので勝点3をとって上位に離されないようにしたい。


・高橋宏季(国1=FC東京U-18)

先制してから難しい時間が続く中で、失点せず守り抜いたことは良かった。(ボランチの関係性は)お互いに攻撃的なタイプなので、北斗くんは頭も良くてサッカーセンスもあって、よく自分のことを見てやってくれるのでやりやすい。アイコンタクトしながらバランスが取れている。(攻撃のシーンが目立ったが)好守で存在感を出さないと怖い選手にはなれないと思う。相手に脅威を与える選手になることが目標なので、もっと続けていきたい。(次節へ向けて)落とせる勝ち点はもう無いので、一戦一戦今日みたいに堅い守備で自分も攻撃に加わって、全勝でいきたい。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=村田真奈美、横山恵美、藤井圭

[次節試合予定]
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第7節(第18節) 10月18日(日) 対青学大 青山学院大学緑ヶ丘グラウンドにて 13:50キックオフ