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2015.10.11
ラクロス

[ラクロス]激戦ブロック制覇! いざ1部昇格へ

第28回関東学生ラクロスリーグ戦 男子 2部Aブロック

10月11日(日) 東洋大朝霞キャンパスグラウンド

東洋大8-7東理大
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AT小林は最後まで果敢にゴールを狙った


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1部入れ替え戦を決め、喜ぶ選手たち


 強豪相手に8対7と手に汗握る接戦を制した。後半に失速し1点差にまで詰め寄られたが、最後までリードを死守。これで成績を4勝1敗とし、悲願の入れ替え戦への切符を手にした。


  「過去一番、緊張した」。試合後、MF日景主将(ラ4=小平)は笑みを交えながらそう振り返った。それもそのはず。勝てば1部との入れ替え戦が決まる大事な一戦。近年、最下位争いを繰り広げていたチームにとっては願ってもない舞台だった。それに立ちはだかるは、昨年まで1部でプレーしていた東理大だ。相手に不足はない。チャレンジャーとして試合に臨んだ。

 開始2分、先制を許すも直後にMF中村(ラ3=八戸西)のパスからAT小林(ラ3=西武台)が強烈なシュートを叩き込む。ここから快進撃が始まった。前半を終えるまでになんと7連続得点。攻守ががっちりとかみ合い、完全に主導権を握った。しかし、この6点という大量リードが逆にリズムを狂わせる。“勝てる”そんな3文字が選手たちの頭の中をよぎった。その余裕に付け込まれたか、後半に入ると一気に立場が逆転。なかなか追加点を奪えないまま、ついに点差は2点にまで縮まっていた。MF川名(ラ2=西武台)のシュートで再び引き離しにかかるが、相手も引き下がらない。緊迫した雰囲気に全員が固唾をのんで見守った。そして、試合終了のホイッスルが鳴り響く。それと同時に、一瞬にして歓喜の輪が広がった。挨拶を終えると、控え選手、マネージャー、コーチを含めた全員で校歌を大熱唱。歴史的快挙に喜びを爆発させた。

 最終戦ということもあり多くのギャラリーが押し寄せた。そんな中で、AT小林のプレーは多くの人の目を引いた。この日は得点こそ1得点に留まったものの、軽快な動きで好アシストを連発。非凡なセンスを披露し、勝利に大きく貢献した。家も近く学年を越えて仲がよいというMF日景主将は「あいつの辛い部分とかも知っているので、活躍してくれるのはうれしいし本当に頼もしい」と労いの言葉を述べた。


 リーグ戦開幕前に掲げた入れ替え戦進出という目標を達成した今、次に狙うは大学史上初となる1部昇格。次も負けられない戦いが待っている。数少ない3人の最上級生にとっては大学生活最後の試合となる。「自分はもう1部では戦えないが、後輩にその1部を残したい」。東洋大ラクロス、4年間の集大成。必ず有終の美を飾ってみせる。


■コメント

・MF日景主将(ラ4=小平)

過去一番、緊張した。今年はチャレンジャーという気持ちを持ってやろうと毎試合言っているので、今日もそう声をかけた。相手はやっぱり強かった。前半は勢いがあったが後半に入って相手の流れになって、こっちのミスも増えてしまった。疲れもあったがどっちかというと余裕が生まれすぎた。後輩たちの活躍は素晴らしいと思っている。後輩のたちのおかげでここまで来られたので本当に感謝している。(入れ替え戦に向けて)今年はそこに向けてやってきた。自分はもう1部では戦えないので、後輩にその1部を残したい。いつも通りチャレンジャーという気持ちを持って、勝ち切りれるよう頑張ります。

 

・AT小林(ラ3=西武台)

第2、3Qまでの状態で勝てるだろうと思ってしまった。第4Qで1点差まで詰められてハラハラした展開になってしまった。昨日、苦しい展開になるけどチャンスは絶対あると声をかけた。試合展開もその通りになって、苦しい展開をどう乗り越えるかが課題だと思う。入れ替え戦は目標でもあった。チャンスを逃さず1部に上がってOBにもいい報告を伝えられるようにしたい。(ゴールについて)今季は左で決めているので、自信があり気持ちを込めて打った。主将もゴールを決めたり、多くの人が決めたので、入れ替え戦もみんなで決めて勝ちたい。(入れ替え戦に向けて)今日のような展開ではだめ。最後走り切れていなかったので、走り切る試合をしたい。


TEXT=枦愛子 PHOTO=内田りほ