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2025.01.04
サッカー

[女子サッカー]全国3位!インカレ準決勝は日体大と延長戦まで粘るも惜敗

第33回全日本大学女子サッカー選手権大会準決勝

1月4日(土) 味の素フィールド西が丘


●東洋大1-2日体大


〈得点者〉(アシスト)

51分 北岡(清水)


〈出場メンバー〉

▽GK

遠藤有紗(食2=ノジマステラドゥーエ)


▽DF

落合依和(食4=十文字)

大箸桜子(食2=常葉大付橘)

松浦加奈(食1=大商学園)→71分 長尾ののか(食2=大商学園)


▽MF

今西那歩(食4=INAC神戸レオンチーナ)

稲山美優(食3=JEFU-18)

田中結衣(食3=健大高崎)→96分 石塚木乃葉(食4=エルフェン埼玉マリ)

宮本妃菜里(食4=大商学園)→67分 高岡澪(食1=藤枝順心)

北岡梨愛里(食3=大商学園)→71分 小林莉々子(食4=常葉大付橘)

清水優風(食1=浦和レッズレディースユース)

白木珠奈(食1=常盤木学園)



先制ゴールを決めたMF北岡

先制後、喜び合うチーム東洋大

果敢にクロスを上げ続けたMF稲山


 4日、味の素フィールド西が丘にて第33回全日本大学女子サッカー選手権大会準決勝が行われた。MF北岡のゴールで東洋大が先制するが1ー1で90分を迎え、20分間の延長戦に突入。94分に相手の逆転弾を許し、1ー2で日体大に惜しくも敗れる。彼女たちの日本一への挑戦は全国3位で幕を閉じた。


 関東大学女子サッカーリーグ(以下、リーグ)王者の東洋大は、今季1勝1敗のリーグ4位日体大と対戦。勝てば決勝進出が決まる一戦は、天候に恵まれ雲一つない青空の下でのキックオフとなった。


 前半は、互いにシュートを連発。両者譲らない拮抗(きっこう)した展開が繰り広げられた。カウンターのピンチも、DF大箸を中心に守りを固めてしのぐ。得点に動きがないまま0ー0で試合を折り返す。


 51分、ついにスコアが動く。MF今西のクロスにDF松浦が頭で合わせボールをゴール前に送ると、MF北岡が右足を振り抜き先制点を挙げた。その後はGK遠藤の活躍もあり、訪れるピンチをチーム全員で守る。悲劇は試合終了間際の90分。相手にCKを与え、一度は跳ね返したボールを押し込まれ失点。1ー1の同点に。


 勝利目前で戦況が変わり、突入した20分間の延長戦。94分、相手の縦パスが通ると一気に攻め込まれる。遠藤が相手のシュートを阻むが、こぼれ球を押し込まれ失点。103分、右サイドからMF田中がクロスを送りチャンスを作るも、今西の放ったシュートはわずかに枠を捉えきれず。残酷にも試合終了のホイッスルが場内に鳴り響き、1ー2で試合終了。選手たちは崩れ落ち、涙を見せるメンバーもいた。


 今大会に関東リーグ王者として臨んだ東洋大。彼女たちが背負ってきた期待、プレッシャーの重さは計り知れない。2年連続全国3位。日本一を目指していた、それをかなえる実力が彼女たちにはあっただけに悔しさが残る結果となった。それでも、先制した後も守りに入らず果敢に追加点を目指し、最後まで攻め続けた彼女たちの勇姿にぜひ称賛を送りたい。


◼️コメント

・落合依和(食4=十文字)

ーーインカレ準決勝の試合を振り返って、日体大との戦いはいかがでしたか

 まず日体大さんは、2年前に優勝した時もPK勝ちで、きちんと勝ったことがない相手だったのでそこを倒したいという思いがありました。お互いにほぼ互角な攻防が続き、チャンスがたくさんありましたが、なかなか決め切ることができずに難しいゲームになりました。お互いに主導権を握り続けることができずに難しかったですが、その中でも得点できたことは良かったと思います。

 ラスト3分のところで失点してしまい、今シーズン言われ続けた「チームの隙」という部分が現れてしまったのだと思います。選手の特徴や戦況を冷静に判断して戦い方を工夫していれば何か変わったかもしれないと思うので悔しいですが、90分+延長戦を最後までチーム全体で闘うことができてとても楽しかったです。



TEXT=望月桜 PHOTO=青柳そよか