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2015.10.11
バスケ

[バスケ]終盤で守備崩壊 大敗を喫し連勝ならず

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦

10月11日(日)日本体育大学世田谷キャンパス


東洋大60-86日大

  18|1Q|21

  17|2Q|18

  11|3Q|19

  14|4Q|28


スタートメンバー

2 山口健大(済3=桐光学園)

7 大野太聖(文1=市立柏)

25 島崎脩(ラ3=松本蟻ヶ崎)

54 マッカーサーエリックジュニア(国1=デイナ)

88 山本大貴(済3=市立船橋)


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1年生ながら存在感を見せた川上


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中村はチームをコントロールして牽引したい


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山本は多くの得点を取るも及ばす



 中大に勝利し、勢いを持続して連勝を重ねたい東洋大は日大と対戦した。しかし、60対82と試合中盤まで互いに譲らず接戦だったが、結果的には大敗を喫してしまった。


  「ディフェンスを頑張らなければいけないのに、途中で切れてしまった」。監督のこの言葉に、今日の試合の全てが詰まっている。山本(済3=市立船橋)は「敗戦は完全にディフェンス」と悔しさをあらわにした。1Qでは一時勝ち越し、2Qまでは4点差と結果も内容も互角な試合展開だった。応援が東洋大メンバーをさらに盛り上げる。しかし、現実は甘くなかった。「やられるにしてもやられ方があって、全然戻らないとかナンセンスなことをやっている」と目監督はチームを叱咤した。「自分たちのシュートが入らないときに守備にまで影響が出てしまって、その結果集中力が切れた」。中村(済3=幕張総合)の言葉通り、守備だけではなく攻撃も決め手に欠けた。目監督から何度も「リバウンド!」と大きな声をかけられるも、相手の高さに屈してしまい、得点を重ねることができない。その代償が攻守に渡り、試合後半に顕著に表れてしまう。その結果、日大に大敗した。

  ただ、収穫もある。今日の試合も1年生の起用が多く見られた。特に2Qで得点が入らなかった時間帯、1年生を主体としたメンバーで戦うと、流れが変わり、追い上げムードを高めた。その中で存在感を発揮したのが川上(済1=市立船橋)だ。「自分が出たときには中大戦のようにスリーポイントを頑張ろうと思った」。途中出場でいきなりスリーポイントを決めるなど、有言実行を果たし、実力の高さを見せつけた。さらにシュートを打ったあとのリバウンドの意識も高かった。「リバウンドやルーズボールも行ってくれるのでそこは助かっている」と先輩の中村からも高い評価を受けている。その他にも大野(文1=市立柏)や杉田(済1=市立船橋)など、たくさんの選手が試合に絡み経験を積んでいる。中大戦に続き、1年生が不調な上級生の後押しをした。


 次戦は強豪の大東大と対戦する。前回は見事に勝利を果たすと、そのまま3連勝と勢いを続けた。苦しい試合が予想されるが、ここで強敵相手に勝利を収めて、再び連勝という波に乗りたい。そのためにも若さと勢いを兼ね備えた1年生の台頭と、それに負けない上級生の活躍。その二つの融合が必要不可欠だ。


◼︎コメント

・目(さっか)監督

リバウンドが厳しかった。点数が取れない分、ディフェンスを頑張らなければいけないが途中で切れてしまった。やられるにしてもやられ方が悪い。全然戻らないとかナンセンスなことをやってるので、チームとして意味がなくなってしまう。(下級生の起用について)上級生があまりシュートが入らなかった。そういった状況を変えるために、1年生の方が場数を踏んでいて、度胸がある人が多いので使った。それが上手くいったのは良かった。(次戦、大東戦へ向けて)大東も前回うちに負けて相当気合入れてくると思うので、うちもそういうところを考えてやっていかなければいけない。

・中村(済3=幕張総合)

勝負の分かれ目は3Qの途中。自分たちのシュートが入っていないときにディフェンスにまで影響が出てしまって、その結果離されてどんどん集中力が切れて負けてしまった。敗因はディフェンス。今下級生が多く出ていて、ディフェンスやリバウンドで弱さが出てしまうので、そこを上級生がどうカバーできるかが問題点。(自分については)自分は本当にダメなので。まだまだチームをコントロールできていないなと。最後もミスしてしまって、点差が離れて集中力が切れてしまったかな。もっとみんなに声をかけてあげられればいいかなと思う。(次戦に向けて)前回勝っているということで相手もアグレッシブにやってくると思う。そこで、受け身にならないでこっちもアグレッシブに。厳しい戦いになると思うが勝ちたい。

・山本(済3=市立船橋)

最初は良かったが後半ディフェンスの戻りが遅くなって、それで相手に攻め込まれた。自分たちはあまりシュート率が良くないので、ディフェンスを頑張らなくてはならないのにできなくて、相手をリズムに乗せてしまったと思う。敗因は完全にディフェンス。(個人的には)点差が離れたときにシュートが入るようになったが、接戦の決めなければならないところで決めることができなかった。(活躍していた川上は)1年生だし思いっきりやってほしい。リバウンドとか泥臭いプレーができる選手なので頑張ってほしい。(大東大戦へ向けて)今週の練習が肝になってくる。ディフェンスをもっと強化しなければならない。次は2連勝をして勢いをつけてこれから全勝していきたい。

・川上(済1=市立船橋)

自分が出たときには昨日のように3ポイントを頑張ろうと思った。1年生でベンチ入りして、上級生たちに恥をかかせないためにも全力でプレーした。リバウンドやディフェンスを頑張りながら、シュートを持っていけるように意識した。(1年生が多く出たが)上級生があまり調子良くなかったので、1年生が思い切ってやっていた。(次戦へ向けて)前回自分たちが勝っているので、それを踏まえて、大東も絶対勝つ気でくるので、そこで負けないように備えたい。


TEXT=藤井圭 PHOTO=木谷加奈子、高橋雪乃