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平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
10月10日(土) Dydoドリンコアイスアリーナ
東洋大4-4中大
[ゴール・アシスト]
10:09 渡邉(田中、今村)
36:51 田中(古川、人里)
43:58 古川(出口、人里)
45:21 宮倉(岩野、人里)
チーム初得点を決めたDF渡邉はチームを盛り立てた
DF田中のゴールで同点に追い付く
終始緊迫した空気が漂う中での中大とのビッグゲーム。3ピリで2点先行するも、相手の追撃を受け引き分けとなった。
1ピリ開始4分で思わぬ先制点を許すも、今シーズンの課題としてきた立ち上がりの悪さを一掃する攻撃を見せる。中盤でのPP(パワープレー)の間にDF渡邉(社1=日光明峰)が相手DFが態勢を崩した隙に遠目からシュートを決め、同点に追い付く。2ピリも開始早々に失点。その後PPを利用し、ゴール前で再三脅かすも相手GKに阻まれなかなかチャンスをものにできない。だが反撃は実り、終了間際でDF田中(国3=ロックリッジ・カナダ)の打ったシュートはキーパーの肩を越えてネットを揺らした。
同点で迎えた3ピリは5分間に2点連取し、この試合初めてリードを奪い流れを掴んだかと思われた。しかし春の王者・中大はここで引き下がる相手ではなかった。中大の猛攻は再燃し、1点差に追い付かれる。さらに残り3分で同点打を許し、60分の激闘は惜しくも引き分けに終わった。
一時は点差を広げることができただけに、今回の引き分けは一層悔しい。しかし、今春の覇者相手に善戦したことについて、「素晴らしい努力。このくらいの努力をすればいい試合ができるということが学べたのでは」と鈴木監督。両者一歩も譲らない試合の中で、東洋大らしく全員が60分間攻め続けたことは評価できる点であり、自信につながった。次節の明大戦では気持ちを切り替えて、リンクで躍動する。
■コメント
・鈴木監督
選手、チーム、スタッフにとって悔しい引き分けではあったが、すぐ次に明治戦があるので頭を切り替えていきたい。最後まで走り続けて東洋らしいフィジカルなプレーを続けられたのは体力面が大きいが、メンタル面でも試合の流れが行ったり来たりした中で、60分間勝ちに向かって全員が努力できたのがよかった点。4試合スタートが良くなかったのでそこを課題に練習からやっていたが、そこは今回選手たちの努力で克服できた。フィジカルプラス精神的な成長をしなければいけないので、チームのためにどれだけ仕事をできるか、選手たちはそれを忠実に努力しており、反則をもらうために我慢するプレーが増えていると思う。(これからどう戦っていくか)チームが上位相手に戦えることを証明できた試合だったので、勝つにはもっとプラスアルファの努力、フィジカル、いろいろなものが必要になってくると思うので、シーズンを通して成長していきたい。
・DF田中(国3=ロックリッジ・カナダ)
勝ち切れなかったことに対してはみんな悔しい思いをしている。自分たちの今の課題である出だしを意識して流れをつかむことができたが、3ピリで2点差をつけたところで自分たちのプレーができなくなってしまった。動きは悪くなかったが、心の油断というか、守りに入ってしまった結果が向こうの流れにしてしまった。(DFについて)上級生が少ないが、学年関係なくやれている。チャンスはものにして、チャンスではないところは引いてしっかり守るということをスタッフからも言われている。その中でDFの3得点というのはポジティブに捉えるべきところ。(次戦に向けて)明治とは1点差のゲームが多くて、いい試合はできているが、一番重要なのは勝つということ。明治も今日も負けて気持ちが前に出る試合になると思うので、最初から気持ちで負けないようにしていきたい。
・DF宮倉(社3=北海)
春も中央に負けてて対戦成績は五分五分で、どっちにしても法政にも負けており今日は落とせない試合だったが、引き分けになってしまった。ずっと試合に出たかったので、練習も頑張ってきた。今週の練習で監督から試合に出すと言われた。(ゴールシーンは)練習で何度もやっていたので、みんな意志疎通ができて、たまたまこぼれてきたパックを入れただけだが、練習がすべてだったと思う。(3ピリについて)細かいミスが出てしまったり、体力面なのかわからないが、勝っている場面だからこそ気を引き締めなければならないと感じた。(次戦に向けて)明治は早稲田に負けるということがあり、次の試合では気持ちを入れて戦ってくると思うので、そこに負けずに僕らも大事な試合なので、気持ちよく次の早稲田戦を迎えられるようにしたい。
・DF渡邉(社1=日光明峰)
前回の日体大戦では個人的に良くなかったので、この試合ビッグゲームだったので、絶対勝ちたいという気持ちを持っていた。監督から「PPいくぞ」と言われて出て、とても緊張したが、来たら決めるという気持ちで健太郎さん(FW今村)からのパスを受けてシュートが打てた。(立ち上がりについて)すぐに失点してしまい良い方ではなかったが、みんな下向かないで声も出てたので良かった。(2点リードの場面では)浮足立たないで、良いプレーのまま続けようとベンチから声をかけた。(明大戦に向けて)立ち上がりをシンプルに、東洋らしいホッケーをやって、反則を少なくしていきたい。
TEXT=酒井奈津子 PHOTO=中田有香