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2025.02.14
陸上競技

[陸上競技] 第101回箱根駅伝〜紡いだ鉄紺の伝統〜 酒井監督 「『その1秒をけずりだせ』が体現できた」 指揮官が語る今大会

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走

1月2日(木)・3日(金)

大手町読売新聞東京本社前発着


総合9位 東洋大   10:54'56


往路9位 東洋大  5:27'53

1区(21.3km) 小林亮太 1:02'52(11位通過・区間11位)

2区(23.1km) 緒方澪那斗 1:08'50 (19位通過・区間20位)

3区(21.4km) 迎暖人  1:02'40 (16位通過・区間8位)

4区(20.9km) 岸本遼太郎 1:01'15 (9位通過・区間3位)

5区(20.8km) 宮崎優 1:12'16(9位通過・区間9位)


復路7位 東洋大   5:27'03

6区(20.8km) 西村真周 58'56(9位通過・区間9位)

7区(21.3km) 内堀勇 1:04'16(12位通過・区間12位)

8区(21.4km) 網本佳悟 1:04’18(9位通過・区間2位)

9区(23.1km) 吉田周 1:09’22(8位通過・区間7位)

10区(23.0km) 薄根大河 1:10’11(区間10位)




 新たな時代の幕開けとなる第101回箱根駅伝。東洋大にとって、まさに激動の2日間だった。


 エース2人を欠くこととなり、迫られた大幅な区間変更。往路では4区間を変更する厳しい展開になったが、そんな中でも酒井俊幸監督の名采配が光った。託された10人が見せた何度でも力を振り絞る、粘り強い走り。誰一人としてあきらめなかった鉄紺は、20年連続のシード権を手にした。


 その差、わずか9秒という大接戦を勝ち抜き、シード権をつかんだ緊迫のレースを運営管理車から見守った指揮官は、「チームスピリッツである『その1秒をけずりだせ』が体現できていた」と評価する。この言葉を体現できるチームづくりを行ってきた。重ねてきた日々は箱根路で形となった。


 今年のチームが本来目標としていたのは、もっと高い場所。万全のオーダーで目指すことはかなわなかった。それでも、この厳しい状況下でシードをつかんだ結果は、掲げてきたものが夢物語ではなかったことを証明しているはずだ。


 箱根前に抱負を語った酒井監督


 駅伝は「心」で走るもの。今大会の彼らの走りが教えてくれた。誰かのためにという思いは大きな力となり、10人を強くした。

 「チームの低迷から今の4年生が中心となり立て直してきてくれた」。酒井監督は4年生に最大限の賛辞を送る。思い描いた最後ではなかったかもしれないが、4年間をかけて“強い東洋”を取り戻してきたのは彼らだった。


 4年生の抜ける穴は大きいが、彼らの思いを背負ってシードをつかんだ8人が、そしてともに戦い、その姿を見てきた仲間が、また新たなチームを築いていく。

 鉄紺の定位置、総合3位以内を目指し、再び鉄紺の挑戦が始まる。


つないだ伝統はさらに次の世代へ。

“強い鉄紺”の歴史はこれからも紡がれてゆく。




箱根駅伝2日間のレース記事はこちらから➡️https://sports-toyo.com/news/detail/id/27645


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◼︎酒井俊幸監督 レース後コメント


ーー今大会を振り返って

 今回の大会ではチームのエース格である梅崎蓮主将(4年)、石田洸介(4年)が起用できず往路で4名、復路では2名のエントリー変更を行う苦しい展開となりましたが、選手一人一人が粘り強く襷をつなげ継続中では最多となる20年連続となるシード権獲得をしました。


ーー1区小林亮太選手について

 第2グループを引っ張りレースを進め、最後のスパート争いには競り負けたものの秒差で繋ぎ1区としての役割を果たしてくれた。


ーー小林選手を1区に起用した理由

 梅崎の起用ができなかったことや本人のコンディションを考慮しての判断


ーー2区緒方澪那斗選手について

 今回の2区は他大学のエースが集まり過去最高レベルとなった。その中で急遽の2区起用で準備不足の中で臨んだ。


ーー今季、エース区間での出走が多かったが、緒方選手に期待することは

 三大駅伝での経験を来季に繋げて主要区間で勝負してほしいと思う。


ーー3区迎暖人選手について

 急遽の3区起用ながら前半から積極的な走りで順位を3つあげる良い走りをしてくれた。後半の課題を来季は攻略してほしい。


ーー4区岸本遼太郎選手について

 順位を7つ上げてシード圏内に押し上げたことはとても大きかった。


ーー酒井監督からみて、岸本選手の箱根での強さの要因はどこにあるか

 試合が近くなるに連れて自分に求められる走りがイメージできる。


ーー5区宮崎優選手について

 地点ポイント毎のラップにバラツキはあるものの粘り強く走ってくれた。


ーー6区西村真周選手について

 箱根湯本駅から小田原中継所までのポイントが特に粘り強く走れており、最後の粘りが復路メンバーに繋がっていった。


ーー7区内堀勇選手について

 11月末までの疲労骨折の影響があったものの粘り強く走り抜いた。


ーー8区網本佳悟選手について

 今期のトラックシーズンが好調でその勢いをようやくロードでも出すことができた。


ーー9区吉田周選手について

 東洋大学の復路のストロングポイントとして臨み昨年よりは記録は伸びなかったものの、最後に競り合いで抜け出して次の薄根に良い位置で襷を渡すことができた。


ーー10区薄根大河選手について

 4校の競り合いの中で1校のみシード権落ちとなる緊張感のある状況で責任を果たす走りをしてくれた。


ーーし烈を極めたシード争いについて

 現在更新しているシード権記録の更新と20年連続という節目を達成することができた。


ーー梅崎選手、石田選手が欠場となったことについて

 主力選手の2名を起用できなかったことは反省したい。


ーー今回の区間配置について

 本来はシード権争いが目標ではないが主力選手が起用できない時点で往路から区間変更をするようになってしまった。復路の2名の変更は予定通りの変更となる。


ーー監督車からみた選手の走りは

 各区間ともに最後まで粘り強く走り抜き、チームスピリッツの『その1秒をけずりだせ』が体現できていた。


ーー来シーズンの目標

 総合3位以内を目標にしていく。


ーー4年生へのメッセージ

 ここ数年のチームの低迷から今の4年生が中心となり立て直してきてくれたことに、とても感謝しています。




TEXT=近藤結希/PHOTO=鈴木真央

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