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令和6年度卒業企画21日目
卒業企画陸上競技部編、2日目は短距離部門から萩原拓斗(法4=岡崎城西)、臼木隼哉(総4=城西大城西)、斉藤樹(法4=開星)、松田夢大(済4=米沢中央)のインタビューをお届けする。(取材日=12月22日、聞き手=近藤結希)
今年の短距離部門の4年生は10人。「けがも多い学年」と、順風満帆とはいかなかった。それでも、それぞれが辛い日々を乗り越えた先で迎えた最後の日本インカレ。東洋大は4×100mリレー(以下、4継)で従来の学生記録を更新し2位、4×400mリレー(以下、マイル)で優勝を果たし、掲げ続ける「4継、マイル学生記録更新で優勝」というチーム目標にあと一歩のところまで迫った。他大学を圧倒する強さを見せる東洋大。そんな“日本一”のチームを目指し続けたこの4年間を振り返ってもらった。
左から斉藤樹、萩原拓斗、臼木隼哉、松田夢大
◇主将/萩原拓斗
ーー4年間を振り返って
自分は周りと比べてもスポーツ推薦じゃない立場だったので苦しいことも多かったんですけど、その中でも高校までの陸上生活では得られなかった手ごたえを感じながら、成長できてるという実感を持ちながらやれたので、そういう意味で有意義だったなって思います。
ーー色紙の言葉について
「習慣は第二の天性なり」という言葉を書きました。これは高校のときからすごく意識している言葉です。自分自身、何かがすごく器用とか、秀でているとかは感じないけど、みんなが続けるのがつらいって思うことをあまりつらく思わなくて、積み上げて練習できる。そういうところはすごく自分の強みだと思っているので、この言葉を肝に銘じて4年間頑張ってきました。これからも大事にしていきたいという気持ちも込めてこの言葉にしました。
『習慣は第二の天性なり』
ーー大学4年間で得られたことは
周りを見る力かなと思います。高校までの陸上よりももっと個性のある人がいっぱいいて、いろんな人がいろんなことを考えながらやっているというのを自分は汲み取りながら主将をしていたので。各選手の意思を尊重しつつ、調子が悪かったりしたときには上向きの調子に持っていけるように声をかけたりといろんな人と関わっていく中で、そういうことが意識できたかなと、その力はついたかなと思います。
ーー4年間の中で1番印象に残っていること
最後の全カレのマイルですかね。自分自身、決勝は走れなかったんですけど、それでも優勝を託して、走れない中でも優勝したいって。それで最後抜いてきてくれたので、勝ちがわかってからは涙が止まりませんでした。自分も予選でつないできたというのもあって、みんなでつないで、ひとつの目標に向けてやれたのがすごく心に残ったかなと思います。
ーー同期にメッセージ
くせものも多いですし、みんな自分がしっかりしていて、結構1人で行動できるタイプなんです。支え合っていこうっていうのもあるけど、お互いがお互いに頑張れるだろうなって思っています。
新しい環境になって絶対しんどい時もあると思うので、そういう時はみんなで助け合えたらなって。定期的に集まって、飲み会なんかして、みんなで社会人頑張れたらなって思うので、無理せず頑張りましょう。
ーー後輩にエールを
これからの東洋はどんどん強くなっていくと思うんです。僕が入った大学1年生の時と今とでは東洋のチームが変わりつつあるなっていうのをすごく感じていて。自分たちが入った時ももちろん強かったんですけど、今は確固たる地位を得ようとしている真っ最中だと思います。今が1番大切な、これからの東洋がどうなっていくかを左右する時期だと思うので、ここで負けない東洋であってほしいです。強い東洋をみせて、大学陸上では東洋が絶対的王者になれるように、みんなで頑張ってほしいなって思います。
◇臼木隼哉
ーー4年間を振り返って
つらい4年間だったなって思います。僕は入学したときの自分の中での理想も高くて、4年の時のパリ(五輪)、絶対出るって決めて東洋に来たので、その理想と現実のギャップは結構つらかったです。タイムとしても人にはあまり言ってなかったんですけど、45秒台を狙っていたので、苦しい4年間だったなって思います。
でも人には恵まれた4年間でした。仲のいい同期だったり、下の代とも上の代とも、どちらかというと僕は上の代の方が仲良いんですけど、そういう方たちからいろいろ教えてもらったし、監督やスタッフにも良くしてもらったので。苦しいながらも人に恵まれた4年間だったなって思います。
ーー色紙の言葉について
『積土成山』という言葉を書きました。この言葉は、毎日の小さな努力の積み重ねがいつか結果に出るという意味です。私自身、才能がない人間だったので、毎日人よりも練習をすることで、今こうやってある程度戦えるところまで来ているので、自分にぴったりな言葉だなと思ってこれを選びました。
『積土成山』
ーー4年間で得られたことは
東洋大学に来て、今まではがむしゃらにただ頑張ってきたんですけど、がむしゃらにやりつつも考えながらやることができるようになりました。大学でやるというのはかなりレベルも高くなると思うので、そういうところで練習量だけではなく、自分に何が今必要なのかを考えながらやるべきことをやってきたことで今があるので、大学に来て考えながら陸上をするということを学びました。
ーー1番つらかった時期は
大学2年の夏ですかね。関東インカレの優勝メンバーとして走らせてもらって、自信もついていて、練習の調子もよくて上がり調子だったんですけど、その時に肉離れをしてしまって。それで秋の全カレも出られなくて。初めてのけがだったので何もわからなくて、絶望みたいな。そんな中、同期の萩原は46秒台の自己ベストを出したり、新垣もインカレの決勝メンバーで走ったりしていて、どんどん差が広がっていくなって感じて、個人的にはすごい焦って。そこから1年間くらいは自己ベストも出なくて、かなりつらい時期でした。
――その時期の乗り越え方は
けがしたから、自分の走りを見直す機会にもなったし、結構負けず嫌いな性格なので、このけが直したら絶対あいつらに勝てるって確信してて、体の面でも心理の面でも「自分は強いんだ」っていう風に思っていましたね。僕は才能がない人間なので人よりも努力しないとなって考えていて。唯一才能があるとしたら努力する才能はあると思うんです。そういうところで練習の30分前に来てバイクこいだり、筋トレしたりして足りない部分を補っていたので。そういうのを乗り越えて今の自分が出来上がっているのかなって思います。
ーー同期への思い
けがが多い代ではあったので、辛さはみんな知っているからこそ分かち合えることもありました。仲がいい同期です。
ーー後輩へエールを
ずっと言っているのは4継、マイル両方学生記録で優勝というのを目標にしているので、来年こそは達成してほしいです。頑張ってください。
◇斉藤樹
ーー4年間を振り返って
良いことも悪いこともいろいろ経験できて、結構深い4年間になったかなと思います。
ーー色紙の言葉について
東洋大学は日本屈指の良い『環境』で自分を高められる場所だと思っています。その中でもやっぱり個人差があるのは自分のメンタルの保ち方とかで差が出てくるのかなと思っていたので、環境だけでもなく、今自分ができることをしていけば変わっていけるのかなと思いました。
『環境』
ーー辛かったこと、嬉しかったこと
モチベーションの保ち方とか練習に臨む姿勢だったりは、色々考えちゃう性格なので辛かったりしたことはありました。逆に学校の先輩である桐生(祥秀(H30年度法卒業=日本生命))さんと同じレースを走れたことは嬉しかったです。
ーー4年間で得られたことは
現状の課題を解決していくことで競技成績も上がっていくことがわかったので、問題解決能力は仕事などでも生かせるのかなと思うので、社会に出てもこの経験を生かして頑張りたいと思っています。
ーー1番印象に残っていることは
最後に同級生が活躍してくれて、それを応援できたことです。
ーー同期へメッセージ
一緒に4年間、続けられる良い同期でよかったです。ありがとうございました。
ーー後輩へエール
日本で1番強いと思っているので、自分に自信を持って、頑張って目標を乗り越えていってほしいです。
◇松田夢大
ーー4年間を振り返って
練習が辛かったなと思います。何回も辛い練習をして、階段を上れないくらい筋肉痛になったり、何度も吐いたり、辛い思い出が1番印象に残ってるんですけど、それ以上に試合でベストを出したときとか、辛い練習が終わった後に仲間とご飯を食べに行ったりした楽しさもいくつも経験させてもらったので、4年間、いい経験をさせてもらったなと思います。
ーー色紙の言葉について
これ(『差』という言葉)はこの部活に入ってから自分が1番感じたことを書きました。自分は部活の中であまり活躍できる方じゃなくて、うちの部活はすごい人が無数にいるというか、全員自分よりすごい人で。練習の面で言えば自分は辛くて立ち上がれないってときに当たり前のように辛いのにもう1セットやる忍耐力とか、普段の生活の面でもアスリートらしくストイックに、足のケアとか食事の面でも当たり前のようにやっていて、そういったところにすごいなと思うことが多々あったので、この字を書きました。
『差』
ーー辛かったことから得られたこと
忍耐強さが1番得られたことかなと思います。練習本当に辛かったので、そこを乗り越えられたことは自信になりました。
ーー4年間で印象に残ってること
印象に残っていることはやっぱり日々の練習ですかね。仲間と一緒に乗り越えたときの達成感とかが本当に頭に残っています。
ーー同期へメッセージ
なんだろう…笑 他の年代に比べると自分をガツガツ出していくっていうよりは自分の芯を持っているやつが多いかなっていう印象で、これからいろんな道に分かれていきますけど、これからも今まで通り支え合って頑張って行けたらいいなって思います。
ーー後輩へエール
本当にこの部活に入れた以上、強い子たちなので、あとは自分に自信を持って、その心だけだと思います。頑張ってください。
PHOTO=髙梨美遼