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令和6年度卒業企画23日目
卒業企画陸上競技部編、4日目は短距離部門から新垣颯斗(法4=桜丘)、藤原孝輝(法4=洛南)、中澤啓太(法4=千葉南)のインタビューをお届けする。(取材日=12月16日、聞き手=近藤結希、鈴木真央)
今年の短距離部門の4年生は10人。「けがも多い学年」と、順風満帆にはいかなかった。それでも、それぞれがつらい日々も乗り越えた先で迎えた最後の日本インカレ。東洋大は4×100mリレー(以下、4継)で従来の学生記録を更新し2位、4×400mリレー(以下、マイル)で優勝を果たし、掲げ続ける「4継、マイル学生記録更新でインカレ優勝」というチーム目標にあと一歩のところまで迫った。
他大学を圧倒する強さを見せる東洋大。そんな“日本一”のチームを目指し続けたこの4年間を振り返ってもらった。
◇新垣颯斗
ーー4年間を振り返って
1、2、3年生の時は自己ベストが2年生の時の1回しか出なくて苦しい時期が続いたんですけど、4年生になって自己ベストが出て、ちょっとずつ大きい大会に出られるようになって。大学4年間を通してみると最後に最後にいい結果を残せたのでとても良い4年間だったなと思います。
ーー色紙の言葉について
『耐』えるの漢字を書きました。つらい時を耐えてしっかり頑張ればあとから結果がついてくるということで『耐』えるの言葉にしました。
『耐』
ーー特に辛かったことは
2年生の後期に足をケガしてしまって、3年生の春の大会で上手く走ることができなくて。3年生がずっとダメで、4年生になる前の後期がとても辛かったです。
ーーそこから得られたこと
諦めずに頑張れば記録や結果がついてくることです。
ーー今後の目標
自分は社会人になっても陸上を続けるので、日本選手権でしっかり決勝に残ったり、4年後にまたオリンピックがあるのでそこを目指して頑張っていきたいと思います。
ーー同期にメッセージ
今まで一緒に頑張ってきてこれから別々の色々な道を行くと思うんですけど、みんな違う道で頑張ってくれたらいいなと思います。
ーー後輩にエール
今、ちょうどきつい冬季の練習の最中だと思いますが、来年、自分たちが記録を伸ばすためにきつい冬季を頑張って欲しいです。
◇藤原孝輝
ーー4年間を振り返って
ほとんどけがで終わってしまったので、何も残せなかったわけではないですけど、うまくいかない4年間だったなって思います。
ーー色紙の言葉について
今言ったとおり、けがで苦しい期間もだいぶ長かったんですけど、腐らずにちゃんと続けてもう一度戦えるところまで戻ってきたので、そういう意味合いを込めて『凌』ぐ。耐え凌ぐという言葉を書きました。
『凌』
ーー4年間で辛かった時期、そこから得られたこと
2年のシーズンオフしてから3年の全カレで復帰するまでの期間かなと思います。手術で1年間試合に出られてなかったこともありますし、元々手術する予定がなかったところからせざるを得ないという状況になったので、そこが一番精神的に辛かったかなと思います。
そこで折れなかったという経験は一番強いかなって思っていて。1年間何もできないという経験はあまりすることがないと思うので、そういう経験をしたこと自体は人と違う経験を得られたかなと思います。
ーー印象に残っていること
今年の2月の中旬に出場したオーストラリアの大会なんですけど、自分の初めての海外遠征ということもあって、かつ大会の規模がAランクで日本でいうセイコーグランプリと同じランクの大会で海外のトップの選手と一緒に競技をすることができたというのが一番印象的かなと思います。
ーー同期へ向けて
高校までは実家で、寮で4年間一緒に過ごすというのはなかなかこれからもない経験ですし、楽しかったなって思います。これからも何かをきっかけに集まれたらいいなって思います。
ーー後輩へエールを
自分がけがで苦しんだ4年間というのはみんな見ていると思うので、みんなはけがなく笑顔で終えてほしいなと思います。
◇中澤啓太
ーー東洋大陸上部で過ごした3年間を振り返って
自分自身が成長できた3年間だったなって思います。中学、高校までは自分が競技者としてやってきて、県大会までしか行けなかったんですけど、このチームに来てみんなが全国とか世界に連れて行ってくれて、すごく刺激的な毎日だったなって思います。思考し続けた3年間だったんですけど、最後は笑顔で終われてよかったなと思います。
ーー色紙に書いていただいた言葉について
「忠君愛国」の「国」は陸上部のことを、「君」は選手のことを指しています。みんなのことを思って駆け抜けた3年間だったなと思って、この言葉を選びました。みんなを愛し続けた3年間でした。
『忠君愛国』
ーー大変だったことは
最初の仕事覚えるまでの半年くらいはすごい大変だったなって。精神的にも体力的にもすごい大変だったなっていう思い出があります。
ーー反対に一番楽しかった時期は
4年生です。最後の年っていうので自分自身も燃えてたし、僕の代はすごいけがをする人であったり、萩原みたいに調子を落とす人もすごい多くて。やっぱり最後の年くらいは同期に活躍してほしいっていう思いで1年間やってきたので、すごい燃えてたというか、一生懸命やれた1年だったから、すごい楽しかったなっていうふうに思います。
ーー同期へメッセージ
けがが多くて、他の学年と比べると不作の代って言われることもあったんですけど、みんないろんな年でリレーや個人種目で活躍してくれて、最後には新垣と重谷がインカレで銀メダルを持って帰ってきてくれて本当は強い代なんだぞってことを証明してくれて嬉しく思います。これから競技を続ける人もいるので、その人たちのことはこれからも応援するし、時々みんなで会ったりしたいなって思います。ありがとうございました。大好きです。
ーー後輩にエール
東洋が日本一早いチームっていうことをこれからも証明し続けてください。4継とマイルでは他の大学が二度と東洋には勝てないって思うくらいの特大の学生記録を出してインカレで優勝してください。ありがとうございました。
左から中澤、新垣、服部、松田、重谷、藤原
PHOTO=北川未藍、鈴木真央