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2025.03.29
水泳

[水泳] 日本選手権3日目!東洋大の躍進!松下・牧野・竹原が世界選手権の内定へ!

第100回日本選手権水泳競技大会

3月20日(木)〜3月23日(日)東京アクアティクスセンター


(3日目・予選)


男子200m個人メドレー 

3組 

1着 牧野航介 1'57"94

 →予選1位決勝進出✨

4着 福田圭吾 2'01"76

 →予選15位B決勝進出✨


4組 

1着 松下知之 1'58"34

 →予選2位決勝進出✨


女子200m平泳ぎ

4組 水野響 DNS



男子200m背泳ぎ

5組 

1着 竹原秀一 1’56"48

 →予選1位決勝進出✨



男子200m平泳ぎ

2組 

7着 川人玲温 2'18"45


3組 

2着 荒井悠太 2'12"10

 →予選9位B決勝進出✨


4組 

4着 釜田駿 2'12"44

 →予選11位B決勝進出✨


10着 井口大希 2'17"76



女子200m背泳ぎ

2組 

10着 佐々木美莉 2'22"58



男子1500m自由形

4組 

9着 今村陽向 8'19"25


(3日目・決勝)


男子200m個人メドレー B決勝

5位 福田圭吾 2'01"57



男子200m平泳ぎ B決勝

2位 荒井悠太 2'11"74


1位 釜田駿 2'11"71



男子200m個人メドレー 

1位 松下知之 1'56"35


2位 牧野航介 1'56"80

→共に自己ベストを更新し、世界選手権の代表選手に内定✨



男子200m背泳ぎ

1位 竹原秀一 1'56"11

→派遣標準記録突破し世界選手権の代表選手に内定✨


 第100回日本選手権が20日から4日間にわたり開幕。大会も終盤に近づいた3日目を迎え、東洋大から6名が決勝・B決勝に進出。なかでも男子200m個人メドレーで松下知之(国1=宇都宮南)と牧野航介(営2=湘南台工附)、続く200m背泳ぎで竹原秀一(スポ2=東福岡)が世界選手権2025シンガポール(以下、世界水泳)への切符を勝ち取った。



 

 男子個人メドレーB決勝に出場した福田圭吾(国2=武南)は、決勝5位となってしまったもの、予選に引き続き決勝でもタイムを上げた。レース終盤では、競り合っていた隣レーンを見事追い抜き強気の泳ぎを見せた。

 男子200m背泳ぎB決勝には釜田駿(国3=沼津学園)、荒井悠太(院1=八王子学園)が登場。レース後半に追い上げを見せた釜田の1位に続き、荒井が2位でゴール。釜田はレースを振り返って、本決勝に残りたかったと悔しさを口にしたが、日本学生選手権(以下、インカレ)では去年の成績を超えるべく「優勝を目指します」と意気込む。


決勝に出場した釜田


 女子200m背泳ぎに出場した佐々木美莉(スポ1=春日部共栄)は、1日目の悔しさをバネにしながらも、惜しくも予選落ち。男子200m背泳ぎに出場した川人玲温(営2=豊川)と井口大希(営2=札幌大谷)も予選落ちしてしまったが、各々が夏のインカレに向け「タイムを上げていきたい」と前向きな目標を語った。



 世界水泳7大会連続のメダルを獲得してきた瀬戸大也(CHARIS&Co.)の棄権で、予選から話題が集中した男子200m個人メドレー。決勝には松下と牧野が並んで出場。見事ワンツーフィニッシュを決め、世界選手権代表内定を決めた。隣のレーンで泳いだ2人はレース直後、笑顔で肩に手を回し抱擁するなど喜びを露わにした。


喜びを分かち合う牧野(後)と松下(前)

 

 今回ベストを更新した松下は、結果に対し「圧倒的な時間と量をかけて培ってきたものが今回のベストにつながった」と自身の練習への信頼を語る。また、世界水泳に向けて「夏にはこの記録を超える自信があります」と自信に満ちた意気込みを残した。

 初の日本代表入りを果たした牧野は、「ずっと憧れていました」と素直な喜びと笑顔をこぼす。しかし、自身のレースに対しては前半からタイムを上げていけないことを反省。「今回は絶対にいけるという自信はつけてきたのですが選考会という舞台へのプレッシャーと言いますか、メンタル面で自分に足りない部分があったのを痛感しています」と悔しそうにレースを振り返った。それでも東洋大からまた1人、日の丸を背負い世界を狙う新鋭の誕生だ。


 続く男子200m背泳ぎに竹原が登場。圧巻の泳ぎで1位を勝ち取ると、1日目の男子100m背泳ぎでは突破できなかった派遣標準記録を破り、世界選手権の代表に内定。内定を獲得したことに対し「ほっとしました」と安堵(あんど)の表情を浮かべる竹原。惜しくも55秒台に乗り切らなかった自身のタイムについて、「練習自体はしっかり詰めているとと思うし、55秒は出る練習はしてきていると思うので、やはり自分は決勝の舞台1発で出すのが弱いなと痛感しています」とコメント。シンガポールに向けて、自分自身との闘いに打ち勝っていきたいところである。


王者の意地を見せた竹原

表彰台に登場


 萩野公介(H29年文卒)や瀬戸大也など、レジェンドを生み出した男子200m個人メドレーに、松下、牧野の2名。また、男子200m背泳ぎに、プライドを自身の限界に挑み続ける竹原が世界水泳に挑戦する。学年や種目の垣根を超え切磋琢磨しあう彼らが、世界で活躍し競泳界に名を残す選手となることへ、ぜひ期待していきたい。




釜田駿(国3=沼津学園)

ーーレースを振り返って

本決勝に残りたかったですが、予選はラスト50mがうまく動かせなかったです。決勝ではしっかり前半から攻めながら、最後まで動かせたので、良くはないですが、最低限のタイムは出せたのかなと思います。


ーーユニバへの手応え

狙っていましたが、これでは選出されないと思います。選ばれなかったら次のインカレに向けてまた、いい順位といいタイムを出せるように頑張りたいです。


ーー現在の課題について

やはり予選の動きが良くないと決勝に残れない、更に決勝のタイムにも上がり幅がないので、きちんと予選から狙ったタイムを出せるようにしていきたいです。


ーー今後の目標

インカレが去年3位だったので、銀や金、優勝を狙って頑張りたいです。



福田圭吾(国2=武南)

ーーレースを振り返って

前半、とにかく攻めようと思ってかなり行っきましたが、少し後半がかなりきつかったです。隣とフリーで競り合っていて、最後競り勝つことができて良かったなと思います。


ーー予選から決勝に向けてどのように気持ちをどのように作っていったのか

予選いいタイムを上げていて、(決勝も)タイムが上がるか少し不安でしたが、前半攻めて、後半耐えられれば予選より上がるかなと思っていました。それがうまくハマったのかなと思います。


ーー明日のレースに向けて

最後の400m個人メドレーは、後輩の松下が銀メダル取って、日本の唯一のメダルだったので、そこに食らいついていきながら決勝残ることができれば嬉しいかなと思います。



松下知之(国1=宇都宮南)

ーーベストが出た要因

やはり練習の成果かなと思います。自分は気持ちが先行してしまって、練習をしてから自信がついてくるので、裏付けがないと自信がついてこないです。圧倒的な時間と量をかけて培ってきたものが今回のベストにつながったと思います。


ーーレースの中では

平泳ぎ背泳ぎの泳ぎ方が最後までバテずに上手くできました。


ーー前半積極的にいくのが課題だったのを克服したのは練習の成果か

練習で反復したのが出たのかなと思います。



牧野航介(営2=湘南台工附)

ーー代表に選ばれた気持ちについて

小さい頃からそんなに速い選手ではなかったので、年上の選手にずっと憧れてきました。大学2年生になってようやく日本代表になれてとてもうれしいです。


ーーレースを振り返って

自分は後半型で、前半からなかなか行けなかったです。それでは世界で勝負できないということがずっと分かっていたことので、インカレが終わってからずっと「今日から。今日から」と励んでいました。今回は絶対にいけるという自信はつけてきたのですが選考会という舞台へのプレッシャーと言いますか、メンタル面で自分に足りない部分があったのを痛感しています。本来なら前半から55秒台狙っていたのですが、今回はその部分で全然目標を達成できていない。もう一度平井先生と色々反省して、シンガポールでは前半からいけるように、練習していきたいと思いました。



ーー順位2位でも決まったことについて

今回は記録と優勝を狙っていたのですが、やはりプレッシャーといえ中ではなかなか簡単にはできなかったです。代表に入れたのはすごい1番最重要目標だったのでうれしかったが、その反面悔しさもあるのでまだまだ強化していきたいと思いました。



竹原秀一(スポ2=東福岡)

ーーレースを終えた率直な気持ち

代表に選ばれたのはほっとしているのですが、狙っていたタイムには程遠いのですごい悔しいです。


ーー後半の追い上げについて

平井先生とは徐々に上げて、最後の15mで失速しないよう落ち着いたレースをしようと話していたのですが、イメージとしてはできていたが体がついてこなかった、タイムがついてこなかったのは後半だと思います。


ーー昨日のレースを得ての今日の決勝は

昨日は代表権を獲得できなませんでしたが、ベストだったので気持ちの切り替えはできました。松下選手と牧野選手が代表に選ばれたので、自分にとってもいい刺激をもらって臨めたのかなと思います。


ーー次の課題は

練習自体はしっかり詰めているとと思うし、55秒は出る練習はしてきていると思うので、やはり自分は決勝の舞台1発で出すのが弱いなと痛感しています。平井先生と話し合って練習に臨んでいけたらと思います。


ーー目標としてはどのあたりを目指すか

タイムとなり過ぎているので、決勝の舞台で自分のパフォーマンスができるようにならなくてはと思います。


ーー今年の世代交代からこの種目の第一人者になったことについて

今回も接戦だったのでしたが、パリオリンピックにも選ばれているので、そこは意地、覚悟、プライドを持って最後まで泳ぎきれたのかなと思います。これからも200m背泳ぎに関してはプライドを持って一つ一つのレースに臨んでいければなと思います。



TEXT=森花菜/PHOTO=鈴木真央、近藤結希

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