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2025.03.31
水泳

[水泳]日本選手権・4日目 松下が松下が2種目で世界水泳へ!

第100回日本選手権水泳競技大会

3月20日(木)〜3月23日(日)東京アクアティクスセンター


(4日目・予選)


男子50m背泳ぎ

6組
8着 仮屋陽貴 26’’06



女子50m平泳ぎ

4組

7着 飯田愛心 32’’56



男子400m個人メドレー 

2組

6 着 今村陽向 4’26’’79


3組

4 着 福田圭吾 4’20’’98

→予選14位でB決勝進出


4組

1着 牧野航介 4’15’’82

→予選4位で決勝進出


5組

1 着 松下知之 4’12’95

→予選1位で決勝進出

7 着 坊岡優眞 4’21’’75

→予選16位でB決勝進出


(4日目・決勝)



男子400m個人メドレー B決勝

4 位 福田圭吾 4’18’’95


5 位 坊岡優眞 4’19’’83



男子400m個人メドレー

3位 牧野航介 4’09’’79


1位 松下知之 4’08’’61

→派遣標準記録突破し世界選手権の代表選手に内定✨


 世界選手権2025シンガポール(以下、世界水泳)をはじめ、2025年に行われる国際大会の代表選考を兼ねて行われた記念すべき第100回日本選手権水泳競技大会もついに最終日を迎えた。この日、東洋大からは7名の選手が出場し、4名がB決勝・決勝に進出した。この日の目玉種目となった男子400m個人メドレー決勝には松下知之(国1=宇都宮)、牧野航介(営2=湘南台工附)が進出し、松下が金メダル、牧野が銅メダルを獲得した。松下は200m個人メドレーに続き派遣標準記録を突破し2種目の世界水泳内定を決めた。


表彰台に立つ3人(左から)西川、松下、牧野


    男子400m個人メドレーには今村陽向(スポ1=日大豊山)、福田圭吾(国2=武南)、牧野航介、坊岡優眞(済3=市立太田)、松下知之の計5人が挑んだ。予選2組に出場した今村は後半の平泳ぎで7位に順位を下げるも最終種目のクロールで力強い泳ぎ見せ6位へと順位をあげた。前日の1500m自由形の疲れもあり、決勝進出を逃す形となった今回のレースについて「朝から体が動かせていなかったことが一番の課題」と振り返り、ベストを出し続けられるようにもう一度、1からやり直すと意気込んだ。


 力泳を披露する今村


   続いて予選3組に出場したのは2日目の200mバタフライから勢いに乗る福田。連日の疲労が残る中のレースになったが、その疲れを感じさせない強気の泳ぎで全体14位でB決勝進出を決めた。B決勝では予選からタイムを2秒近くあげる好タイムで4位フィニッシュとなった。今大会を通し、泳ぎに自信をつけた福田。更なる高みを目指しプールをあとにした。 

   そして坊岡もB決勝に進出。背泳ぎで一度順位を落としたが、最後の強みの自由形でラストスパートを見せ、5位でフィニッシュした。今年度、主将と副主将の坊岡と福田。決勝では隣のレーンを泳ぎ、レース後には笑顔を見せた。


 今年度、主将の坊岡(左)と福田


     そしてこの種目の代表も狙う松下と牧野が予選を難なく通過、世界大会の経験者など強者たちが集う決勝へ。この種目でパリ五輪に出場し、銀メダリストの松下は序盤から攻めの泳ぎを見せ、レースを引っ張る展開に。得意の自由形でラストスパートを切ると1位を維持したままゴール。パリ五輪で出した自身の記録も更新する自己ベスト4‘8“61で派遣標準記録を破った。8人中7人が派遣標準記録を突破するというハイレベルな戦いを圧倒的な速さで制し優勝した。2位は西川我咲(豊川高校)。初の日本代表入りをかなえ、「憧れの松下選手と一緒に出れる400m個人メドレーなの出るだけではなくしっかり優勝狙って頑張ります」と意気込みを語った。


 レース直後のインタビューで笑顔を見せる西川(左)と松下


    牧野は最後の自由形で追い上げを見せたが惜しくも3位でフィニッシュ。2位と僅か0.16秒差だった。レース直後は悔しさをにじませたが、笑顔に切り替わり、やりきった表情を見せてくれた。


笑顔で応える牧野


    日本最高峰の競泳選手が集った記念すべき第100回大会も幕を閉じた。東洋大からは松下、牧野、竹原の3名が派遣標準記録を突破し、世界選手権内定を決めることとなった。一方で惜しくも代表入りを逃した選手達も含めた熱い戦いが数々の記録を生み出し、競泳界の新たな歴史の1ページを刻んだ。



・今村陽向(スポ1=日大豊山)

ーー今日のレースを振り返って

昨日は1500m(自由形)だったんですけど、練習を詰めていたのにタイムが良くなくて、切り替えることができたと思っていたんですけど、タイムは全然よくなかったです。朝からしっかりと体が動かせていなかったのかなと思うので、それが今回の課題です。


ーー今後への意気込みを

4月から新入生も入ってくるので、模範になるような行動をすることと、ベストを出し続けることができるようにもう一度一からやり直していきたいです。



・福田圭吾(国2=武南)

ーー今日のレースを振り返って

連日レースが続いていて、最終日に400m個人メドレーとかなりタフだったんですけど、かなり疲労度があって辛い状況の中で、予選から悪くない泳ぎができていて、ベストとそこまで変わらないタイムで泳げたのは良かったのかなと思います。


ーー次のレースへの意気込みを

今回200mバタフライの方で世界水泳(に内定した選手)を除いて、大学生の中で1位になれていて、ユニバの代表に多分なれると思うので、初めての国際大会で良い経験ができると思います。その経験を生かしてインター(のタイム)を狙っていけるように頑張っていきたいと思います。



・牧野航介(営2=湘南台工業附)

ーー予選のレースを振り返って

昨日の午後に良いレースをして、その反動でアドレナリンが出ていて眠れなくて、今日の朝もちょっと体が重かったんですけど、思ったよりもタイムが良くて、最後の方も体が動いてくれたので決勝に向けて良いレースができたかなと思います。


ーータイムは予定通りか

感覚的には(4分)16秒が出れば良いなと思っていたんですけど(4分)15秒代が出たので、予選から積極的にいくのが得意ではないんですけど、その中でも比較的良いタイムを出せて安心しています。


ーー成長できたところは

自分はスイムの部分が少し苦手なところがあるので、その分アンダーウォーターでカバーするというところで、今日はバッタ、バックでアンダーウォーターすることができたので、そこが成長できたなと思いました。


ーー決勝に向けて

400m個人メドレーは本当に泳いでみないと分かりませんが、(4分)10秒を割れたら良いなと思います。


ーー決勝の折り返しは何秒を狙うか

2分2秒後半では入っていくつもりで、昨日はプレッシャーに負けてしまったところがあったので、今日の決勝は強気で臨みたいと思います。



・坊岡優眞(済3=市立太田)

ーー今日のレースを振り返って

周りがいなかったですが、自分の泳ぎをやるだけだなと思っていたので何とかなりました。


ーー次のレースへの意気込みを

今のレースはベスト(のタイム)だったんですけど、今以上のタイムで、もう少し更新できるように頑張ります。


ーー本日卒業を迎える4年生に一言

4年生を見て僕らも成長してきたと思うので、今年は僕ら3年生が引っ張っていけるように頑張ります。



TEXT=山本華子、鈴木真央/PHOTO=福田和奏、鈴木真央


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