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2025.04.16
コラム

第873回 ラストイヤーへ 執筆者・近藤結希

 お久しぶりです。3年生になりました、近藤です。 

 

 ついにスポトウラストイヤーが始まりました。全部が最後になるという覚悟は、正直まだできていません。


 「また来年」と思えないことが寂しいけど、できることは全部やりきりたい。後悔のない一年にしたいです。



 ラストイヤーへ向かう前に、今の気持ちをここに残しておこうと思います。



今年度最初の取材



 学生記者としての活動が始まって、2年が経ちました。スポトウでの活動は本当に楽しくて、この2年間、何をしていても、頭の中にはスポトウのことがありました。



 だけどまだ、自分のやっていることに100%自信を持てるかと言われれば、私はうなずくことができません。



 周りと自分を比べて、できない自分に落ち込んだり、「やりたいこと」だったはずが「やらなきゃいけないこと」に感じて押し潰されそうになったり。私がやっていることは、ただ時間をとらせてしまっているだけなのかなと考えることもありました。


 取材に行って努力の姿を目の当たりにすれば、もっと自分も頑張りたいと思えて、でも同時に自分はまだ全然頑張れていないとも感じます。



 そんな私が、初めて心から「頑張った」と思えたのが、先月掲載させていただいた卒業企画でした。この企画のために、担当部の方にはたくさんの時間を割いてご協力いただきました。「申し訳ないな」という気持ちはずっと心の中にあって、それでも絶対にやりたかったのは、東洋大で戦い続けたその4年間をちゃんと届けたかったから。形に残したかったからです。



 どうすれば伝わるのか、いっぱい考えて、悩んで。できることは全部したいと思って、掲載が迫った春休みに入ってからは帰省しても、旅行に行っても、暇さえあれば準備を進めていました。



 ぎりぎりまで何度も書き直しながら載せた記事にはたくさんの反響がありました。4年間の全部を伝えきることはできなかったかもしれないけど、それでも確かに届いたことはあったと思います。



 取り上げさせていただいた方から、「ありがとう」と言っていただけることがありました。

 読んでくださった方が、SNS上で記事について書いてくれているのを目にしました。

 その言葉一つひとつが本当にうれしくて。やってきたことは無駄じゃなかったって、頑張れてよかったって心から思いました。



卒業企画で伺った際に貼ってくれていたスポトウ106号

本当にうれしかったです



 すぐにネガティブになってしまう私が今も学生記者をやれているのは、「頑張ろう」と言ってくれるスポトウのみんなや、「ありがとう」と言ってくださる取材先の方々、そしてスポトウを読んでくださる皆様がいるからです。


 まだまだ動くことにはためらいがあって、何をするにも不安はついてまわります。


 だけどこの応援する気持ちが、届けたいという思いが、誰かの背中を押すことを願って、私はラストイヤーも取材し、記事を書き続けていきたいと思います。



 毎週のように取材に出かけることも、締め切りに追われながら記事を書くことも、絶対に撮り逃せない瞬間にドキドキしながらシャッターをきることも、みんなで夜遅くまで会議を重ねることも、あと1年しかできません。


 これから迎える大会は、全部が最後の取材で、紙面を作れるのはあとたったの5回。短すぎるし、きっと時間は足りないけど、その中で自分ができることを精一杯考え続けたいです。


 誰よりも選手に寄り添える記者でありたい。変わらない気持ちを胸に、スポトウラストイヤーも全力で駆け抜けます!!


春休み、旅行先で見つけた素敵な暖簾



一年後、引退するときには「頑張った」と100%で胸を張れる自分になっていたいです。