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第99回関東大学リーグ戦1部 第2節 東洋大vs東海大
4月12日(土) レモンガススタジアム平塚
△東洋大0-0東海大
〈出場メンバー〉
▽GK
上村 倫士(国4=日本大藤沢)
▽DF
荒井 凉(国4=日本大藤沢)
中村 琉聖(国3=横浜FC)
大橋 斗唯(国3=柏U-18)
西村 龍留(国3=柏U-18)
▽MF
田制 裕作(国4=柏U-18)
鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)
篠原 佑岳(国3=横浜FM)→小宮 績己 (国2=三菱養和SC)
▽FW
相澤 亮太(国4=大宮U18)→湯之前 匡央(国4=柏U-18)
宮永 羚進(JFAアカデミー)→村上 力己(国4=尚志)
髙橋 輝(国3=大宮U18)
第99回関東大学リーグ戦(以下、リーグ戦)が第2節を迎えた。前節では、桐蔭大相手に5得点で快勝を挙げた東洋大。2連勝を狙う今節は東海大と対戦するも、ゴールを決めきれず0-0で試合が終了。得点は挙げられなかったものの、2試合連続無失点を守りぬいた。
東海大との試合には、3年副将のDF西村がキャプテンマークを付け登場。試合開始早々に、両チームゴールを狙い果敢に攻撃をするも、一進一退の試合が進む。11分には、前に出たGK上村を追い越し東海大からシュートが放たれるなど、冷や汗をかく展開も見られた。しかし、負けずと東洋大も攻撃を仕掛ける。13分、サイドから切り込んだFW髙橋。17分、パスで浮いたボールで直接ゴールを狙った鍋島。続く25分、MF中村から力強いパスを受けたMF篠崎が相手を抜きシュート。連続して攻撃を続けるも、守りの固い東海大を崩せず、得点につながらないまま前半終了。
ゴールを狙う相澤(手前)鍋島(中央)田制(奥)
今節巧みなパス回しを見せた中村
後半では、勝ち点を残したい東海大が攻撃のペースを一気に上げ、東洋大が押される展開となった。しかし、守備の堅さでは引けを取らない東洋大。後半戦はさらに守備の意識を固めて試合を展開する。試合終盤には東海大から畳みかけられるようにゴールが狙われたが、上村が神セーブでゴールを死守し無失点のまま試合が終了。東海大からの連続攻撃について「どんな形でもこじ開けようとしてきたので体を張ってとにかく守りきることを考えていました。味方にも助けられ無失点で終わることが出来てよかったです。」とGKとして力強い決意をコメント。
最後の砦を守り抜いた上村
ゲームキャプテンDF西村は東海大との試合を振り返り、「今節は、キャプテンマークを巻いての出場になりましたが、これまで通り自分のやるべきことをしっかりと意識して試合に入りました。負けなかったこと、失点しなかったことはチームとして良かったです。しかし、試合を通して決定機会が何度かあり、そこで決めきれなかったのが勝ち点3を取りきれなかった大きな要因だということはチーム全体で感じています。もっと日々の練習からこだわってやっていかないと自分達が目指している場所には届かないなと思いました。」と強い悔しさを表した。3年生ながらに副将として強い責任感をもつ西村。今節では守りの主軸として体を張ったプレーでチームの失点を防ぐなど、チーム守備の司令塔として活躍を見せた。
キャプテンマークを巻きフル出場を果たした西村
東海大との交戦で勝ち点を獲得できなかったのは東洋大として悔しい結果となった。しかし、2試合連続無失点でゲームを終えたのは、GK・DFを筆頭とした守備軍の粘りの強さがあったからである。前節では攻撃が、今節では守備が光った東洋大。次節はホームである朝霞キャンパスサッカー場で国士大との試合となる。勝ち点を挙げながら、クリーンシートを守り抜き、勝利したいところ。今節を踏まえ、さらに磨きがかかった東洋大の活躍を期待をしていきたい。
■コメント
・西村 龍留(国3=柏U-18)
――攻防戦が続いたが東海大はどんなチームだったか
東海大学さんは自分達の攻撃に対して、前からプレスをかけるというよりかは中央でブロックをしっかり作った守備だったり、ペナルティエリア付近の守備だったり、なかなか自分達が思うように崩すことができなかった硬い守備でした。また、東海大学さんの攻撃に関しては、縦に速く、前線に能力のある選手がいる分、守備から攻撃への速さがありました。
――ゲームキャプテンとして試合を振り返って
負けなかったこと、失点しなかったことはチームとして良かったです。しかし、試合を通して決定機が何度かあり、そこで決めきれなかったのが勝ち点3を取りきれなかった大きな要因だということはチーム全体で感じています。もっと日々の練習からこだわってやっていかないと自分達が目指している場所には届かないなと思いました。
今節は、キャプテンマークを巻いての出場になりましたが、これまで通り自分のやるべきことをしっかりと意識して試合に入りました。今まで以上に仲間の想いや、責任感は感じながらプレーしていました。また、チームに対する声かけはこれからも今まで以上にやっていきたいですし、日々の練習から自分がチームを引っ張る覚悟や姿勢は、これからもプレーや言動で示していけたらなと思います。そして、遠方の会場にも関わらずホームゲームとして運営し、応援に来てくれた仲間や会場に足を運んでくださった方々、さらには配信で応援してくださった方々に心から感謝したいです。
――次節への意気込み
今節も遠方の会場にも関わらず、たくさんの応援ありがとうございました。次節も目の前の試合を勝利する為に、仲間のため、東洋のためにチーム一丸となって闘います。平日のナイターゲームですが応援よろしくお願いします!
・鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)
――試合を振り返って
前半は自分達が主導権を握ってチャンスも作れていました。ライン間をうまく使いながらシュートまで持っていくシーンを何度か作れましたが、チャンスを決め切れなかったです。後半は相手の迫力に押されてピンチもありましたが、全員が体を張って守り切ることができました。
――後半にみせたFKの場面を振り返って
壁の枚数が少なく、相手GKが直接狙うことに対してあまり警戒していないこともあって匡央が利き足の左足で直接狙うという形になりました。
――次節に向けての意気込み
次節は昨シーズン勝てていない相手なのでチーム一丸となって勝利を掴み取りにいきます。応援よろしくお願いします。
・上村 倫士(国4=日本大藤沢)
――GKから見て東海大はどんなチームだったか
全体的なプレー強度が高いと感じました。また1発のカウンターの意識も強かったのでゴールを守る選手としてそこはやらせないように意識してました。
――後半連続でゴールを狙われましたがその時の心境について
どんな形でもこじ開けようとしてきたので体を張ってとにかく守りきることを考えてました。味方にも助けられ無失点で終わることが出来てよかったです。
――無失点の東洋大ですが、次節への意気込みを
失点しなければ負けることは無いのでクリーンシートは継続していきたいです。今節は仲間がかなり体を張って助けてくれたので次節は自分も貢献できるように頑張りたいと思います。
TEXT=森花菜 PHOTO=東洋大学スポーツ新聞編集部