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2025.05.04
ラグビー

[ラグビー] 東洋大、早大に挑むも及ばず。黒星発進も苦戦の中に見えた可能性

第14回関東大学春季交流大会 第1節・早大戦


●東洋大 19{14ー35、5-17}52 早大





番号

Pos.

名前

1

PR

宗形神羽(済4=目黒学院)

2

HO

小泉柊人(済4=目黒学院)

3

PR

酒井慶(済4=流経大柏)

4

LO

栗原大地(総4=伊勢崎興陽)

5


ジュアン・ウーストハイゼン(総4=Helpmekaar College)

6

FL

植田宗優(済4=筑紫)

7


森山海宇オスティン(総4=目黒学院)

8

NO8

ステファン・ヴァハフォラウ(総4=札幌山の手)

9

SH

佐々木健人(総4=札幌山の手)

10

SO

林星安(総4=目黒学院)

11

WTB 

中山二千翔(総2= 日本航空石川)

12

CTB

天羽進亮(済4=城東)

13


アダム・タマティ(総3=Sacred Heart College

14

WTB

梅木颯斗(総2=黒沢尻工

15

FB

平田魁生(済4=川越東)

16

Re.

山下源也(スポ2=熊本工



岩崎ヴィージェ―純(総1=目黒学院)

18


岡田恭和(スポ2=脇町)

19


アルメイダ聖(総1=日本航空石川)

20


シオネ・テネフフ(総2=目黒学院)

21


金井悠隼(スポ3=東海大相模)

22


高田哲也(総1=東福岡)

23


生田旭(総2=国学院栃木)

24
ナモア・ファタフェヒ(総3=桐生第一)
25
坂本琥珀(総3=仙台育英)
26
浅尾至音(スポ3=城東)



 アカクロに苦しめられながらも、東洋大は光を見た。4日、東洋大学川越ラグビーグラウンドで第14回関東大学春季交流大会(交流戦)が行われ、この日が15人制の初陣となった東洋大は昨季対抗戦覇者の早大と対戦した。


インゴールへ駆け込むウーストハイゼン


 ジリジリとした暑さの中キックオフした今節。先手を打ったのは早大だ。立ち上がりから自陣でのプレーに耐えきれず先制を許す。なおも自陣での戦いを強いられると、15分には追加点を奪われ、苦しい展開が続いた。


 劣勢の中でも東洋大は21分、U23日本代表の栗原が力強く敵陣へ切り込み、林の右サイドへ蹴り出したボールにウーストハイゼンが反応。右中間にトライを決め、一矢報いた。


 38分にはラインアウトを成功させると、ボールは小泉から森山へ。インゴールに押し込んでトライを挙げたが、早大がさらに上回るトライ数を積み上げ、14-35で前半を終えた。


トライを決める森山



 続く後半、11分に敵陣でのスクラムからパスを回していき、中山が飛び込むようにしてトライ。ここから追い上げていきたい東洋大だが、早大に3連続トライを献上し、点差は33に開いた。


 それでも、試合終了間際まで敵陣を目指した東洋大はインゴール間近まで迫って何度も体を当てていくが、あと一歩のところて阻まれノーサイド。19-52で黒星を喫した。



最後まで体を当て続けた



 黒星スタートとはなったものの、「昨年よりも(東洋大は)強くなっている」と成長を感じることができた今節。自陣でのプレーが多かった中でも、粘り強いディフェンスを見せる場面も見られ、U23日本代表での活動もこなす森山と栗原は「フィジカル的なところでは負けていなかった」と振り返る。結果以上に、収穫のある一戦だった。



 「名前だけで負けないで、負けるなら結果で負けたい。まずはチーム一丸となって、『東洋が日本一を取りにいくんだ』という気持ちを見せたい」(ヴァハフォラウ)。次節は明大戦。揺るがぬ強い覚悟で、今季初勝利を目指す。




■選手コメント

◇ステファン・ヴァハフォラウ

ーー今日の結果をどう受けとめているか

自分たちの全力が出せていない感じでした。悔しいですけど、昨年より強くなっているしスマートなプレーができているのでもう少し細かいところと気持ちの部分を取り組んでうまくできるようにしていきたいです。


ーー自陣で粘る場面もみられた

トライを取らせないように、みんなのためにインゴールを守ろうという気持ちでいました。まだ足りない部分もありました。


ーー手ごたえは

スキルの高い早大に対して自分たちも戦えたので、どこが足りないかと言われたら気持ちの部分ですね。IQも高くなっているし、受けないで前に進んでいこうと思います。


ーー対抗戦チームとの試合が続くが

名前だけで負けないで負けるなら結果で負けたいです。まずはチーム一丸となって、いい結果というか、「東洋が日本一を取りにいくんだ」という気持ちを見せたいと思います。


ーー次節に向けて

まずは体と心の部分両方とも準備をして100%で臨んで、応援来てくれている人たちにありがとうとパフォーマンスをしたいです。



◇森山海宇オスティン

ーー今日の結果どう受け止めているか

悔しいですね。フィジカル的なところでは負けていなかったと思うので、自分たちのディフェンスのスペースが狭くなってしまったところなどスキルのところで負けたと思います。


ーー求めていた結果は

勝つことです。


ーー手ごたえを感じた部分は

フィジカルの部分とFWプレーは勝てるかなと感じました。


ーー課題になったところは

ディフェンスのスペースと簡単なミスをなくすことです。


ーー今後取り組むべきこと

簡単なスキルは自分でも練習できるし、スペースの幅は自分から(チームメートに)伝えて練習していきたいです。


ーーU23の練習や試合で得られたものは

速いセットをコーチから言われていたので、速くセットすることを意識していました。

タックルしてからの次の動きを速くすることをコーチの方からずっと言われていたので、それを試合でみんなに見せています。


ーー次節以降に向けて

フィジカルがある相手だと思うので、自分たちが3か月頑張ってきたフィジカルを生かして勝つことと、気持ちをもっと出して戦っていくことです。




◇栗原大地

ーー今日の結果をどう受け止めているか

結果は負けてしまったのですが、得られたものもありました。


ーー得られたものとは

自分たちのセットが遅かったところ、コミュニケーション不足です。


ーー手ごたえは

フィジカルの面ではよかったと思います。


ーーU23の練習を通して

基礎スキル、スピードセットのところです。


ーー昨季からチームの変化は

雰囲気はよりよくなったと思います。


ーー次節以降に向けて

チャレンジャー精神をもってハングリーに挑戦していきます。



TEXT/PHOTO=北川未藍