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昨年、関東大学ボクシングリーグ戦では、栄光目前にして1部の舞台から姿を消すことになった東洋大学ボクシング部。それでも、誰ひとり拳を下ろさず、前だけを見据え続けた。
この1年、すべては「再び1部の舞台へ」という決意のもとに積み重ねてきた。2部を制し、1部の舞台に戻る——その覚悟は、今や拳に宿っている。今年、彼らはすべてを懸けて、戦いに挑む。
5月10日から始まる、悲願の1部復帰をかけたリーグ戦。今回は、チームをけん引する男女7人の4年生たちの「想い」に迫るインタビューを、試合当日までカウントダウン形式でお届けする。
関東大学ボクシングリーグ戦まであと7日!
1日目は、2024年度全日本選手権ミニマム級王者にして、今年度チームの主将を務める古藤昇大(営4=開新)。彼の拳には、誰よりも重い責任と覚悟が宿る。監督から「勝たなければならない男」として大きな期待を寄せられ、仲間を引っ張り続ける古藤選手に話を伺った。(取材日・4月5日、聞き手=鎌形美希)
♢ 古藤昇大
身長・体重/163㌢ ・53㌔
階級/ミニマム級
ーー昨年のボクシング競技生活を振り返って自身の成長を感じたところは
全日本選手権という大きい舞台に向けて、練習を自分で考えながら取り組み、それが優勝に繋がったのは大きな成長だったと思います。
ーーこれまでの競技生活で最も印象に残っている試合は
やはり、全日本選手権の激戦の中で優勝したことです。
ーー日本代表として参加したタイ合宿で得たものは
日本との環境の違いや食べ物などの文化の違いで腹を下したり困難がいろいろあったんで、そういった面での学びがありました。
ーー新チームの主将に就任して、心境は
活気のあるいいチームづくりをしたいなと思っています。
ーー主将を務めるにあたって、目標や決意を
今は2部なので、1部に昇格させたいです。
ーー今年1年を通して、チーム・個人で最も達成したい目標は
チームの目標は、関東大学ボクシングリーグ戦で1部昇格をすることです。
個人の目標は全勝です。
ーーチームの目標達成のために、主将として果たしたい役割は
主将として、みんなで団結できるチームを作っていきたいです。
ーー新チーム全体の雰囲気、印象は
仲がよく、元気があり、良いチームになっていると思います。すでに、活気のある練習ができていると感じます。
ーー練習中や試合中に、チーム内で意識していることは
自分でパンチ打つ瞬間や応援の際に、一人一人、声を出すということを意識しています。
ーー7日間の別府での春季合宿前後でチームの雰囲気や意識に変化は
自分はタイ合宿に行っていて、別府合宿には参加していませんが、以前よりも声が出て、より活気あるチームになってきたと感じています。
ーー関東大学ボクシングリーグ戦に向けて特に意識して練習していることは
みんなで一緒に限界まで追い込むような厳しい練習をしていてます。
ーー自身で意識して練習していることは
追い込む自分に負けないというのを意識しています。
ーー関東大学リーグ戦の個人・チームとしての目標
個人では全勝!
チームとしては2部優勝、そして1部昇格です。
ーーチームメイトにメッセージ
絶対勝つぞ!
PHOTOS =鎌形美希、村田旺亮、山本華子