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第99回関東大学サッカーリーグ戦1部第5節 東洋大vs日体大
5月3日(土) 東洋大朝霞キャンパスサッカー場
●東洋大0-1日体大
〈出場メンバー〉
▽GK
上村 倫士(国4=日大藤沢)
▽DF
荒井 凉(国4=日大藤沢)
中村 琉聖(国3=横浜FC)
大橋 斗唯(国3=柏U-18)→64分 髙橋 愛翔(国4=大宮U18)
西村 龍留(国3=柏U-18)
▽MF
田制 裕作(国4=柏U-18)
鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)
篠原 佑岳(国3=横浜FM)→53分 小宮 績己(国2=三菱養和SC)
▽FW
村上 力己(国4=尚志)→85分 瀬山 航生(国2=浦和Y)
湯之前 匡央(国4=柏U-18)→78分 吉田 綺星(国2=FC東京U-18)
髙橋 輝(国3=大宮U18)
3連戦の初戦となる第99回関東大学サッカーリーグ(以下、リーグ戦)第5節がホーム朝霞で行われ、今年2部リーグから昇格した日体大と対戦。先制点を奪われてから何度もゴールチャンスがあったもの、得点につながらず0-1で3試合連続敗退となった。
ホーム朝霞の開催にGW中ということもあり、多くのサポーターが集まったリーグ戦第5節。東洋大学からは應援指導部が駆け付け、男子サッカー部応援団と共に活気あふれる応援を披露する中キックオフ。東洋大の応援とは裏腹に、試合開始早々勢いのある日体大のプレーに押されてしまった東洋大は前半23分にコーナーキックからの流れに失点を許してしまい、先制点を奪われてしまう。その後、東洋大が立て直しシュート本数が増えるも、前半で巻き返しを図れず0-1で前半折り返しへ。
応援に拍車をかける應援指導部と応援団たち
「シュートの本数を増やすことを意識」」と指示のあったハーフタイムが明け、向かいえた後半戦。前半の流れと変わり、東洋大のペースで試合が再開した。最初の選手交代が行われた53分、MF篠原に代わりFW小宮がフィールドへ登場。応援席からは小宮コールを受け、期待に応えるべく果敢にゴールが狙い奮闘する姿を見せるも決めきれないシュートが続く。小宮が放った今試合3本目のシュートがゴール左にそれると、思わず地面に倒れこみ悔しさをあらわにした。後半の健闘も振るわず0-1で3試合連続の敗戦となった。
地面に倒れ込む小宮
後半のFW湯之前の交代からキャプテンマークを巻いたDF荒井は今節フル出場。日体大との試合について「最後のクオリティに欠け、なかなか点を取ることができず、敗戦になった。」と試合を振り返り、「苦しい時期を乗り越えるには勝つしかないので次の試合は死ぬ気で戦おうと思う。」と次節への意気込む。
左腕にキャプテンマークを巻く荒井
今節では4回にわたって選手交代が行われ、85分には今リーグ戦初登場のFW瀬山がイン。瀬山はシーズン前に発症した怪我に悩まされる時期がありながらも、現在は回復傾向にあり、自身のコンディションについては「この2週間でかなり上を向いてきた。」と自身の体と共に気持ちの面でも前を向いている様子。試合前には「緊張をしていた」とこぼすも、「それは不安や試合への恐れではなく、(出場に対する)高揚感、自身のプレーへの期待から来るものだった」と語り、初登場ながらに緊張に押し負けることなく、チームのFWとして「ゴールを決める」という意識でプレーできたと振り返る瀬山。「さらにコンディションを高め、チームにより貢献していきたいです」と前向きにリーグ戦への思いを語った。今節ではわずかな出場時間から目立った活躍はなかったもの、2年生ながらにチームを想い、堅実なプレーを披露する瀬山の活躍に目が離せない。
初出場を果たした小宮
初戦以降勝ち点を挙げられていない東洋大は、現在苦しい時期を過ごしている。しかしチーム選手一人一人を見ると、プレーのクオリティだけでなく試合に対する意識の持ち方など、試合数を重ねるたびに選手ら自身が成長をしている部分が多く見受けられる。今が踏ん張り時である東洋大。選手個々の成長がさらにチームの成長へとつながり、勝利へと絡む瞬間も近いはず。彼らのその勝利の瞬間を見届けてたい。
■コメント
・荒井 涼(国4=日大藤沢)
――試合を振り返って
相手のコーナー以外でのピンチはほとんどなく、終始ボールを握りゴールを奪いにいったが最後のクオリティに欠け、なかなか点を取ることができず、敗戦になってしまった。
――後半から試合の空気が変わったと思うのですが、ハーフタイムで何か指示ありましたか
「攻めれているから焦れないでシュートの本数を増やすことだけ意識」と言われ、落ち着いて後半入ることができた。
――後半はキャプテンマークを巻いての出場がありましたが、ご自身から見て現在のチームの雰囲気やプレーはいかがですか。
4試合で勝ちがなく、試合後には意見をぶつけたり指摘し合ったりしていて、こういうことが今年全くなかったからそこは良かった。
だからもっと練習の雰囲気から変えていかないといけないとも思う。
苦しい時期を乗り越えるには勝つしかないので次の試合は死ぬ気で戦おうと思う。
・瀬山 航生(国2=浦和Y)
――試合を振り返って
自分たち自身で苦しい展開にしてしまった試合だったと感じています。前半からチャンスはあったものの決め切れず、コーナーキックの流れから失点。その後もビッグチャンスは何度かありましたが、ゴールに結びつけることができませんでした。
最後のクオリティの部分をさらに高めていかないと、今後の試合でも勝てる試合を勝ち切れないと実感させられた一戦でした。
――途中出場時に監督から受けた指示
自分のポジショニングについての確認とともに、相手ディフェンスの背後を狙う意識、シュートやクロスに積極的にチャレンジするようにという指示を受けてピッチに送り出されました。
――リーグ戦初出場の感想とコンディションについて
試合前は多少の緊張がありましたが、それは恐れや不安というよりも、高揚感や自分への期待によるものでした。
ピッチに立ったときにはチームとして得点が求められていた場面だったので、「ゴールを決める」「ゴールに絡む」という強い意識を持ってプレーでき、緊張は自然と消えていました。
コンディションについては、この2週間でかなり上向いてきたと感じています。シーズン前の合宿以降、慢性コンパートメント症候群の影響で思うように動けない期間が続いていました。アイスバスや高気圧酸素療法などを試しても改善が見られませんでしたが、クライオセラピーを受けたところ症状が大きく改善し、それ以降、調子が上がってきています。これからさらにコンディションを高め、チームにより大きく貢献できるよう取り組んでいきたいです。
TEXT/PHOTO=森花菜