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第104回関東学生陸上競技対校選手権大会
相模原ギオンスタジアム
2025年5月8日(木)~11日(日)
男子1部100m予選 5組/2着+6
2組1着 大石凌功 10"14(風+2.7)Q
4組1着 栁田大輝 10"22(風+2.1)Q
5組2着 成島陽紀 10"40(風+0.8)Q
男子1部100m準決勝
1組(風+3.3)
1着 栁田大輝 10"22 Q
2組(風+3.7)
1着 大石凌功 10"10 Q
4着 成島陽紀 10"37 q
男子1部100m決勝(風4.5)
1位 栁田大輝 9"95
3位 大石凌功 10"04
6位 成島陽紀 10"24
5月8日(木)~11日(日)にかけて相模原ギオンスタジアムで第104回関東学生陸上競技対校選手権大会が行われた。学校対抗で戦うこの大会の男子1部100mに栁田大輝(文4=東農大二) 、大石凌功(スポ3=洛南) 、成島陽紀(ラ4=東洋大牛久) が出場。3名全員が決勝へと駒を進め、栁田が追い風参考記録で二度目の9秒台をマークして優勝に輝いた。
初日に予選、2日目に準決勝と決勝が行われた男子1部100mに、東洋大からは栁田大、成島、大石凌の3名が出場した。全員が予選を通過すると、準決勝では1組で栁田大が、2組で大石凌が1着で決勝を決め、2組4着の成島もタイムでの決勝進出を決めた。
強い追い風が吹く中で迎えた決勝のレース。2レーンに成島、5レーンに栁田大、7レーンに大石凌が位置してスタートし、トップに立ったのは栁田大。風を背に、圧巻のスピードで駆け抜ける。そのままトップを譲らずにゴールを切ると、9秒95を叩き出して会場を沸かせた。
「タイムよりもしっかり勝たなければいけない試合で勝てたことがよかった」。突出した実績を持ち、負けられないレースが続く栁田大が、今大会でもしっかりと勝ち切り、揺るがない強さを見せつけた。
栁田大を追った大石凌は関口裕太(早大)に次ぐ3位。記録も10秒04の好タイムだったが、「悔しい3位」と振り返る。
前々週に行われた学生個人選手権で優勝を果たした大石凌。栁田大が不在の中での優勝となったが、今大会では栁田大と勝負する覚悟で挑んでいたという。タイムについても、追い風4.5mの条件下でのレースに「普通に走れば9秒台が出てもおかしくなかった」と悔しさをにじませた。
成島は6位でのフィニッシュ。「今シーズンは通して調子が悪かった」という成島は今大会で復活を果たした。
「しっかり練習を積んで自信をもって挑めたことが結果につながった」。不調を抜け出した成島は「うち(東洋大)には栁田大、大石凌以外にもいるというのをしっかり見せつけていきたい」とラストイヤーでの活躍を誓った。
ゴール後には笑顔で健闘を称えあった3名。17点の大量得点を獲得し、鉄紺の強さを見せつけた。
■栁田大輝
ーーレースを振り返って
記録よりもしっかり勝たなければいけない試合で勝てたことが、1番良かったかなと思います。
ーー追い風参考記録ながら自身2度目の9秒台となったが
追い風参考で出せなきゃ公認でも出せないので、追い風参考記録ではありますが、出せたことはよかったかなと思います。
ーー優勝する自信はあったか
自信があったかと言われればわからないですけど、出るからにはどのレースも勝とうと思って走っているので、いつも通り走れてよかったです。
ーー今後の目標
来週にもレースがあるし、しばらくレース続きなので、けがをしないように。世界陸上の標準をその連戦の中で切れたらいいなと思います。
■大石凌功
ーーレースを振り返って
予選、準決勝は後半を落ち着いて走れたというのと、前半は予選は少し出遅れてしまったんですけど、それでも修正して準決勝を走れました。決勝では緊張と決勝という舞台が相まって、スタートもうまくいかなかったし、力んでしまったので自分的には納得のいくレースではなかったなと思います。
ーーそれでもタイムは10秒04という好記録が出たと思うが
そうですね、普通に走ればもっと弱い風で10秒0台が出ると思うし、今回は追い風4.5mだったので、そのくらいもらえたら9秒台が出てもおかしくなかったので、そこは10秒0台は出たんですけど、もう少しいけたかなというのはあります。
ーー今大会にはかなり自信をもって挑んでいた
そうですね。やっぱり1つ前の学生個人で日本一になれたというのは自信になっていたし、今大会は栁田さんが走るというのはわかっていたので、そこと勝負するという気持ちで臨んでいたので、自信はあったんですけど、もう少し足りないなと思わせてくれる試合でした。
ーー3位という結果にも満足はしていないということか
そうですね、1位ももう少ししっかり走れていたら狙えていたと思うので、悔しい3位という感じですね。
ーー次への目標
まずリレーとしては日本インカレで去年も目標にしていた37秒台の学生新記録で優勝するというのと、個人種目はタイムとしては10秒0台を公認で出すということ、7月のユニバーシアードでしっかり決勝に残って優勝するということを目標にやっていきたいと思います。
■成島陽紀
ーーレースを振り返って
先々週の学生個人でものすごく調子が悪くて、今シーズンは通して調子が悪かったんですけど、しっかり練習を積んで自信をもって挑めたことが今回の6位という結果につながったかなと思います。
ーーご自身の感覚としても満足のいくものだったか
そうですね。このシーズンを通して一番良かった感覚だったと思います。
ーーうまくいかない時期をどのように乗り越えたか
本当にずっとつらいときは一回落ち込むというのをいつもやっていて、落ち込むだけ落ち込んでしっかりと立ち直る、陸上のことは一度忘れてしっかり立ち直るというようにやってきました。
ーーラストイヤーへ向けて
まず日本インカレが1か月後にあるので、そこでしっかり決勝に残って、うちには栁田、大石がいるんですけど、その2人以外にもいるというのをしっかり見せつけていきたいなと思います。
TEXT=近藤結希