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2025年第72回秩父宮杯関東大学アイスホッケー選手権大会
5月11日(日)ダイドードリンコアイスアリーナ
〇東洋大9ー1専大
初戦専大に大差をつけて勝利した
ゴール(アシスト)
00:26 #29大久保魅斗 (#48竹田颯汰 #21三浦彪我)
04:56 #29大久保魅斗 (#48竹田颯汰 #21三浦彪我)
05:38 #38柚木辰徳 (#7福田龍太 #16小川唯斗)
17:04 #21三浦彪我 (#48竹田颯汰 #14大和純也)
23:38 #24キムジュンハン (#39平田凱大)
46:49 #15田中塁 (#28村上桂太)
50:27 #19一二三蒼太 (#24金俊韓)
56:52 #14大和純也 (#34髙橋一路 #48竹田颯汰)
58:36 #11田中蘭李斗 (#18森田琉稀亜 #10高田麟)
2025年秩父宮杯関東大学アイスホッケー選手権大会(以下、秩父宮杯)の初戦が5月11日にダイドードリンコアイスアリーナで行われた。東洋大は昨シーズンで3位と悔やしい結果となってしまった。しかし選手たちの思いは熱く、秩父宮杯含む今年度三冠を目標としている。強い志を胸に行われた専大との初戦、大幅な得点差で白星を挙げた。
試合開始前の練習の時点で東洋大の選手たちは熱気にあふれていた。ハイテンポのシュート練習と確実なパス練習、GKの丁寧なブロック練習を行い、試合に臨んでいた。
第1ピリオド(P)が開始されると早々にFW大久保(スポ2=駒大苫小牧)が相手ゴールに突き進む。FW竹田(スポ3=北海道栄)のパスを受け、試合開始26秒という驚異の速さで得点を決めた。あまりの得点の速さに相手チームのみならず東洋サイドも驚きを隠せない。大久保の勢いは止まらず、前半4分で2連続得点を決めた。後輩に負けじと上級生も果敢に攻めの姿勢を見せる。大久保の得点から1分経過したころに、今年度副将のFW柚木(スポ4=サウスケントスクール)が得点。一気に3得点を決めた東洋大であったが、前半13分、専大に防御網をかいくぐられ失点を許してしまう。点差を縮められつつも、東洋大のペースは変わらず攻めの姿勢に染まっていた。両チーム攻防が続き、2点差で前半を終えるかのように思われた矢先、事態は大きく動く。FW三浦(スポ1=駒大苫小牧)がゴールまで一気に詰め寄った後パックを打ち込み大学初得点をした。この得点には選手たちが三浦に駆け寄り、初得点という喜びを共に分かち合っていた。
試合序盤で連続得点した大久保
3点差で第2Pが始まると、DF金俊韓(社4=北海道栄)が得点。さらに点差を広げた。リードを見せた東洋大だったが試合開始34分、東洋ゴールのそばで攻防が繰り広げられ、選手のスティックが激しくぶつかり合った。そんな中でパックが氷上をゆっくりと滑り東洋ゴールに入ったかのように思われる事態となった。試合は一時中断され、レフェリーによるビデオ判定に。この事態に会場は騒然となった。数分後レフェリーがリンクに戻ると、失点なしと判断が下され東洋大は危機を逃れた。その後は互いに一歩も譲らず、第2Pは終了した。
メンバーへの着実な指示で勝利へと導いた森田
続く第3P。得失点差をより広げたい東洋大は攻撃の手を緩めない。46分、FW田中塁(スポ2=釧路湖陵)のゴールを皮切りに一二三(スポ1=北海道清水)、大和(社4=武修館)、田中蘭季斗(らいと・スポ2=武修館)と連続得点。さらに今年度キャプテンの森田(社4=駒大苫小牧)のスピードに乗った攻撃に加え、ルーキーたちのフィジカルを生かしたディフェンスも光った。そして第3Pで4得点を追加し、試合は終了。9-1と大勝をあげた。
三浦の大学初得点を喜ぶ選手たち
新体制を迎え、挑んだ初の公式戦は点差をつけ、幸先良いスタートを切れた。目指す先は優勝ただ一つ。油断できない試合は続くが、チーム一丸となって勝利をつかみ取る。
TEXT/PHOTO=村田旺亮、鈴木真央