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第104回関東学生陸上競技対校選手権大会
相模原ギオンスタジアム
2025年5月8日(木)~11日(日)
男子1部4×400mリレー予選
2組
1着 東洋大学 3'09"54
大石亮太
小幡天優
廿浦亮仁
山﨑琉惟
男子1部4×400mリレー決勝
1位 東洋大学 3'05"59
大石亮太
白畑健太郎
山本嶺心
山﨑琉惟
男子1部400m予選 5組/2着+6
3組2着 白畑健太郎 47"13 Q
4組3着 廿浦亮仁 47"83
5組4着 岸本恭汰 47"58 q
男子1部400m準決勝 2組/3着+2
1組5着 白畑健太郎 47"13 q
2組8着 岸本恭汰 47"69
男子1部400m決勝
6位 白畑健太郎 47"16
5月8日(木)~11日(日)にかけて相模原ギオンスタジアムで第104回関東学生陸上競技対校選手権大会(以下、関東インカレ)が行われた。学校対抗で戦う今大会。最終種目となった4×400mリレー(以下、マイルリレー)で東洋大は優勝を果たした。また、個人種目の男子1部400mでも白畑健太郎が6位入賞を遂げた。
3日目に予選、最終日に決勝が行われたマイルリレー。圧倒的な選手層を誇る東洋大は予選2組に1走、大石亮太(法1=浜松開誠館)、2走・小幡天優(法2=自由ヶ丘)、3走・廿浦亮仁(法4=埼玉栄)、4走・山﨑琉惟(健3=洛南)のオーダーで挑んだ。
大石亮から小幡にバトンが渡り、オープンレーンになるとトップに躍り出た東洋大。「誰よりも1番で次の走者に渡すことを考えて走った」と廿浦、山﨑も一度も先頭を譲ることなく、堂々の1着通過を決めた。
3走廿浦から4走山﨑へ
最終日、最終種目の決勝。予選からオーダーを変え、1走・大石亮太、2走・白畑健太郎、3走・山本嶺心(総3=洛南)、4走・山﨑琉惟。
一昨年は3位、昨年はアンカーで逆転され2位。「今年は絶対に1番を取らなきゃいけない」。これまで2年間、決勝メンバーとして戦い、優勝を逃してきた山本をはじめとする全員が1位を目指してスタートラインに立った。
1走の大石亮が中大、早大、日大に次ぐ4番手でバトンを渡すと、白畑も積極的な走りで3番手につける。「今年は前半からしっかりいけて後悔なく走れた」とそのまま山本にバトンが渡ると、山本がラスト100mで中大を抜かし、早大とスパート勝負に。「絶対に僕が前に出なきゃいけなかった」と悔しさをにじませながらも2番手でアンカー山﨑へつないだ。
3走山本から4走山﨑へ
アンカーはこれまで予選を走りながらも決勝ではメンバーから外される経験をしてきた3年の山﨑。
「いつも予選だけで悔しい思いをしてきた。今日は決勝で『おまえでいく』って言われて、覚悟を決めて挑みました」。やっとつかんだ決勝の舞台へ、優勝だけを見据えて走り出した。
先頭を走る早大をマークし、バックストレートに入ると迷うことなく前へ。先頭に躍り出ると振り返ることなく、一心にゴールまで駆け抜けた。
逆転優勝を遂げた山﨑は応援席へガッツポーズ。1年生ながら1走を任された大石亮は安堵(あんど)の笑みを浮かべ、“心強い先輩たち”と喜びを噛み締めた。
1ヶ月後の日本インカレには前回王者として臨む東洋大。学生新記録での連覇へ、視界は良好だ。
400mブロックの選手らは前々週の学生個人、前週の静岡国際と連戦となったなか、個人種目の男子1部400mでは廿浦が予選敗退、岸本恭汰(スポ1=洛南)が準決勝敗退となったが、白畑が6位入賞。今大会も収穫を経て競技場をあとにした。
■大石亮太
ーーレースを振り返って
早大と中大の人たちといい勝負をしたいと思っていたので、そこは実力不足だなという感じでした。
ーー決勝メンバーとして走るプレッシャーはあったか
後ろに心強い先輩たちがいるので、そこは大丈夫でした。
ーー先輩からの声掛けはあったか
「自信持てよ」といわれて、心を強く保てました。
ーーこれから4年間続いていくが、目標は
今は先輩たちに支えてもらっているんですけど、しっかり3年生、4年生になったら自分も後輩たちが安心してバトンを渡せるような選手になりたいです。
■白畑健太郎
ーー個人種目、400mのレースを振り返って
予選は楽に通過しようと思って流していけたんですけど、準決勝は自分でもよくわかんなくて。プラスで拾われて、修正したいと思って決勝に臨んで、準決勝は前半あまりいけなかったので、決勝は300までしっかり飛ばすというのを意識して最後たれないというイメージで。学生個人の時よりはたれなかったんですけど練習不足というのがまた出たなと思います。
ーー連戦となったが自身のコンディション的には
疲労はあるんですけど、意外となんとかなりましたね。
ーー決勝での順位はどのように捉えているか
順位はそんなに気にしていなくて、自分の走りだけ考えていたので。そんなに気にしていないですね。
ーーマイルリレーのレースを振り返って
1走の大石がとてもいい位置で持ってきてくれたので、そのまま前半落ち着いて、ラスト1位でバトンを渡すというイメージでした。400mの時よりはラストあまり落ちることなく走れたので良かったです。
ーー昨年は2位だったが
去年は前半からいけていなくて、それで負けたというところがあったので、今年は前半からしっかりいけて後悔なく走れたので良かったです。
ーー今後へ向けて
全カレ、日本選手権とあるので、しっかり練習を積んで、たれないように力をつけていきたいと思います。
■山本嶺心
ーーレースを振り返って
3走として、最後に早稲田の子と競って、あそこは絶対に僕が前に出なきゃいけなかったんですけど、出れず。悔しいけど、結果的に山﨑がトップで持ってきてくれて優勝できてすごくうれしいです。
ーーこれまでの優勝に届かなかった関東インカレと比べて
1年生の時は3番で、去年は2番で。今年は絶対に1番を取らなきゃいけないって感じだったのでしっかり勝ててよかったです。
ーーやっとという感じ
そうですね。3年目にしてやっと取れたのでうれしいです。
ーー次の全カレでのマイル連覇も狙っていくか
そうですね。東洋はリレーが強いので、それに恥じないようにしっかり走って優勝して、連覇を成し遂げたいです。
■山﨑琉惟
ーーレースを振り返って
予選はいい走りができなかったんですけど、決勝は切り替えて自分の走りをしようと思って、結果的に優勝できて、自分もイメージ通りに走れてよかったです。
ーーこれまで予選だけでの出走が続いていたが
いつも予選だけで悔しい思いをしてきたんですけど、今日は決勝で「おまえでいく」って言われて、覚悟を決めて挑みました。
ーーアンカー勝負になるとは思っていましたか
いや、正直1位で来ると思っていたんですけど、2位できて。焦りはなくて、落ち着いていけてよかったです。
ーーバトンが渡ったとき、抜けるという自信はあったか
そうですね。結構自信もっていったので、バックストレートで抜いてラストも走れると思ったので、勝ち切れてよかったです。
ーー今後に向けて
まずは全カレが次の目標で、まだ平川くんも出ていないし先輩の廿浦さんもいるので、しっかりと自分もレベルアップしてメンバーに選ばれて、学生新記録で優勝したいです。
◼︎廿浦亮仁
ーー個人種目の400mのレースを振り返って
不完全燃焼です。
ーー今大会を迎えるにあたっての状態は
合宿から調子が良くその状態をキープして試合に臨めたと思います。
ーーマイルリレー予選のレースを振り返って
決勝の日は就活の試験の為、予選の一本で終わりの予定でした。誰よりも1番で次の走者に渡すことを考えて走ったので実行できて良かったと思います。4年生として、チームに少しでも貢献できたと思っています。
ーーチームでの優勝という結果については
正直最後の関東インカレだったので決勝も走りたい思いはありました。ですが、頼もしい後輩達なら必ず優勝してくれると信じていたので、素直に嬉しい気持ちです。
ーーラストイヤーへ意気込み
一花咲かせます。
■小幡天優
ーーレースを振り返って
爆たれしました。
ーーメンバーに入ったときの心境は
去年走れなかったので、そこはうれしかったです。
ーーレースプランは
2走なんで、順位大事かなと思っていました。
ーー予選1着通過ということに関しては
当然
ーー決勝での出走とはならなかったがチームが優勝したことについては
すごくうれしい反面悔しい気持ちもあります。
ーー今後の目標は
頑張ります!
TEXT=近藤結希