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第104回関東学生陸上競技対校選手権大会
相模原ギオンスタジアム
2025年5月8日(木)~11日(日)
5月8日(木)~11日(日)にかけて相模原ギオンスタジアムで第104回関東学生陸上競技対校選手権大会(以下、関東インカレ)が行われた。 学校対抗で戦う今大会。東洋大勢が躍動した4日間を振り返る。
1日目
関東インカレ初日。予選種目が多数行われたこの日、東洋大からは10種目24名が出場した。
先陣を切ったのは男子1部400mに出場した白畑健太郎(法2=米沢中央)、廿浦亮仁(法4=埼玉栄)、岸本恭汰(スポ1=洛南)の3名。白畑と岸本が午後に行われた準決勝に進み、白畑が翌日の決勝へと駒を進めた。
それに続いて多くの選手が準決勝、決勝進出を決めた初日。男子1部4×100mリレーでも昨年のメンバー3名が残る中、ルーキー・庭山晴希(法1=岡山商大附)を加えたオーダーで順当に予選を通過した。
1日目で唯一となる1部トラック競技の決勝種目が行われた10000m。女子1部10000mには女子長距離部門主将の中才茉子(食4=筑紫女学園)、男子1部10000mには男子長距離部門主将の網本佳悟(総4=松浦)らが出場し、粘り強い走りを見せた。
フィールド種目の男子1部走幅跳決勝では田中瑛一(健3=豊橋南)が6位入賞を果たした。
2日目
2日目最初の決勝種目、男子1部1500m決勝では馬場アンジェロ光(総2=学法石川)が7位、田中純(総3=城西大城西)が8位とW入賞。今大会、長距離種目初の入賞を飾った。
圧倒的な強さを見せたのが男子1部100m。栁田大輝(文4=東農大二) 、成島陽紀(ラ4=東洋大牛久) 、大石凌功(スポ3=洛南) の3名全員が決勝に進み、9秒95を叩き出した栁田が堂々の優勝。大石が3位、成島が6位入賞を果たし、17点の大量得点を獲得した。
男子1部400mでは白畑が序盤から積極的な走りで6位に入った。
この日1番の盛り上がりを見せた、男子1部4×100mリレー決勝。100mに出場した3名が前日と合わせて5本目のレースとなる中、優勝候補筆頭として挑んだ東洋大は終始トップ争いを繰り広げたが、わずかに及ばず2位。次へのリベンジを誓った。
3日目
折り返しを迎えた3日目。男子1部400mH予選 では栁田聖人(法3=農大二) 、下田隼人 (スポ2=豊川) が準決勝へ。栁田聖が翌日の決勝へ進み、男子1部200m予選でも出場した3名全員が予選を突破。男子1部3000m障害予選では小川隼登(済2=三本木農) がタイムでの決勝進出を決めた。
男子1部10000mWでは学生個人選手権で優勝を果たした逢坂草太朗(総2=川西緑台)が先頭でレースを進め、果敢なレースを展開。ラスト3周でスパートをかけて一時は単独トップに躍り出るも、3位でのフィニッシュとなった。
昨年の日本インカレ王者として挑んだ4×400mリレー予選では、先頭で逃げ切るさすがの強さを見せ、1着で決勝進出。3日目終了時点で東洋大は男子1部トラック競技得点総合1位に立った。
フィールド種目では3連覇のかかった宮尾真仁1位、2位と同記録の跳躍もセカンド記録により3位に。城崎が5位入賞となった。
4日目
大会最終日。最初の種目、男子1部ハーフマラソンは気温が上がり、タフなレースとなった中で粘り強く走り抜いた久保田琉月 が4位入賞。
200mでは庭山と山本嶺心(総3=洛南)がともに決勝に進み、庭山が4位、山本が6位にはいった。
3000m障害では小川が7位に、400mHでは栁田聖 が4位に輝いた。
今大会最終種目、男子1部4×400mリレー。会場を包む大声援の中、大石亮太(法1=浜松開誠館)、白畑、山本、山﨑琉惟 (健3=洛南) の 4名が登場した。
白熱したレースの行方は最終走者までもつれ、東洋大のアンカー、山﨑にバトンが渡ったのは早大に次ぐ2番手。しかし、バックストレートに入り、早大を抜き去るとそのまま山﨑が逃げきり、4日間の激闘を優勝で締め括った。
東洋大勢が躍動した関東インカレ。12種目、17名が入賞を果たした今大会では東洋大が男子1部トラック競技得点で総合2位に輝いた。
チーム一丸となって戦った4日間。相模原ギオンスタジアムを駆ける鉄紺は、一層の光を放っていた。
TEXT=近藤結希