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[硬式野球] 東都大学野球 春季1部リーグ戦・日大3回戦
5月12日(月)ジャイアンツタウンスタジアム
○東洋大16ー0日大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 3 | 0 | 5 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 16 |
日大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
島田、伊東、馬庭、向髙ー政所、熊谷
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打数 | 安打 | 得点 | 打点 |
1 | (指) | 金丸健司(営3=上尾) | 4 | 2 | 2 | 2 |
2 | (遊) | 髙中一樹(総2=聖光学院) | 6 | 2 | 1 | 1 |
3 | (右) | 花田旭(総4=大阪桐蔭) | 5 | 3 | 3 | 3 |
4 | (三) | 池田彪我(営4=三重) | 5 | 3 | 3 | 0 |
5 | (一) | 宮下朝陽(総4=北海) | 3 | 2 | 0 | 2 |
走 | 大城戸陸琥(総2=九州学院) | 0 | 0 | 1 | 0 | |
一 | 山内教輔(総2=東海大相模) | 2 | 0 | 0 | 0 | |
6 | (捕) | 政所蒼太(営4=天理) | 4 | 2 | 1 | 1 |
捕 | 熊谷俊之介(総1=関東第一) | 1 | 0 | 0 | 0 | |
7 | (二) | 吉田元(営4=龍谷大平安) | 3 | 2 | 1 | 3 |
8 | (中) | 秋元俊太(済4=木更津総合9 | 5 | 2 | 2 | 1 |
9 | (左) | 山田隼(総3=木更津総合) | 3 | 1 | 1 | 3 |
打→左 | 冨安海来(営3=履正社) | 2 | 1 | 1 | 0 | |
計 | 43 | 20 | 16 | 16 |
・投手成績
勝敗 | 名前 | 回数 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 自責点 |
勝 | 島田舜也(総4=木更津総合) | 5 | 87 | 2 | 6 | 3 | 0 |
伊東尚輝(営1=愛工大名電) | 2 | 25 | 2 | 0 | 1 | 0 | |
馬庭優太(総1=大社) | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
向髙滉人(営4=報徳学園) | 1 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
計 | 9 | 128 | 4 | 6 | 4 | 0 |
本塁打を放った花田
初回から二塁打を打った金丸
出塁した冨安、今季初の安打となった。
初登板のルーキー伊東
惜敗した第2戦から一夜が明け、3回戦がジャイアンツタウンスタジアムで行われた。昨日、完封された打線を変えて挑んだ。試合は初回に3点を奪うと六回には花田(総4=大阪桐蔭)の本塁打が飛び出すなど16得点と突き放した。投手陣はエース島田(総4=木更津総合)に加え、ルーキーの伊東(営1=愛工大名電)も公式戦初登板を果たし、完封リレー。見事2つ目の勝ち点を獲得し、1部残留も決めた。
初回、この日初めて1番に座る金丸(営3=上尾)が初球を捉え二塁打を打つ。その後花田と池田(営4=三重)が四球を選び、1死満塁のチャンスを作った。ここから打撃陣は勢いに乗る。6番の政所(営4=天理)が右前適時打で4試合ぶりの先制点を獲得。7番・吉田(営4=龍谷大平安)も右前適時打で続き、さらに2点を追加。初回から3得点と日大のエース市川を捉え、試合の主導権を握った。
さらに六回の攻撃。先頭の花田、4番の池田が安打で続き無死二、三塁。続く5番・宮下(総4=北海)が適時二塁打を放ち2点を追加した。クリーンナップの打線が続き、会場も一層盛り上がりを見せた。そんな中、代打で出場した冨安(営3=履正社)はチームを勢いづける今季初安打を放ち、塁上で笑みをこぼした。そして打者一巡して再び花田に打順が回る。日大戦では安打が出ず焦りを抱えていた花田。初回に安打が出たことで「少し気楽に行けた」と肩の力を抜いて打席に立った。そして4球目。振りぬいた打球は左翼席へ。これが大会第2号となる3ラン本塁打となった。花田はこの試合5打数3安打3打点と大活躍。「金丸がいい形でつないでくれたので、落ち着いてボールを見れたことがよかった」と振り返った。東洋大はこの回一挙8得点のビッグイニングを形成。16-0とし、日大を大きく突き放した。
投手陣も日大・市川に対し、島田の粘り強いピッチングで5回を2安打3奪三振で無失点。さらにルーキーの伊東投手と熊谷捕手(総1=関東第一)のバッテリーが2回を無失点に抑える活躍。この2人について井上監督は「早く使いたかった。今後も十分、2人とも期待できると思っている」とさらなる活躍を見込んだ。継投は八回に馬庭(総1=大社)、最終回に向髙(営4=報徳学園)が登板した。両者とも無安打、無四球で0点に抑え日大に完封返しで雪辱を果たした。
2つ目の勝ち点を獲得し、見事1部残留を果たした東洋大硬式野球部。春シーズンも残すところあと1カードとなった。リーグ最終節を飾る中大戦で勝ち点3を取りきることができるか。最後は神宮で勝利をつかみ取る。
■コメント
・井上監督
ーー今日は打線も活発で
はい。すっきりしました。
ーー昨日は打線がだめだったとおっしゃられたが、何か変えたことは
打順は変えました。この日大戦から1番吉田、2番政所にしていましたが、あまり機能してくれなくてちょっと打順はいじりました。あと宮下が帰ってきたのも一つ大きな要因だと思います。
ーーここまで大勝できた今回を振り返って
打順を少し入れ替えて、1番に元気な金丸を持ってきたんですけど、初回から叩いてくれてチームに勢いを乗ってくれたんじゃないですかね。
ーー今回の勝ち点によりリーグ戦最下位を回避できたことについては
その点はよかったですね。まだ最後の中大戦が残っているので勝ち点3を取りきって、この春のシーズンを終わりたいと思っています。
ーー花田のことを選手としてどう評価しているか
ポテンシャルは高いのであとはどうアピールするか。いつも言っているように相手がいることでそう簡単にはできないので、相手をよくわかりながらやればどうアピールすればいいのかわかるのでその辺じゃないかなと思います。
ーー期待のルーキー伊東投手とキャッチャーの熊谷はどう評価するか
早く使いたかったんですけど、やっと使うことができました。点差が開いた試合だったので気楽には投げたと思いますが、十分今後も期待ができると2人とも思っています。
・花田旭
ーー今回の本塁打を振り返って
日大戦は今日までヒットがなかったので焦りはないつもりでいましたが、少し力むところもあって初回に金丸がいい形でつないでくれて自分もしっかり落ち着いてボールを見れたことも大きくよかった点かなと思います。
ーー打った球と球種は
真ん中あたりのカットボールだったと思います。
ーー気持ち的には楽になったか
そうですね。1本出たので少し気楽に行けました。
ーーここ最近に打撃の修正をしたところは
あたり自体が悪くない打席とかもあったので、あまり悪く考えすぎないように打席には立てました。
ーー今後の進路希望とここまでの自身の内容や成績を振り返って
プロ志望です。数字の通りでよくないのでもっといろんな方法でアピールしないといけないかなと思います。
ーーその中で自身の最大の長所は
足を生かした守備走塁とバッティングでは長打力かなと思います。
TEXT/PHOTO=鈴木真央