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数々の名だたる選手を育て上げた平井伯昌監督率いる東洋大水泳部。
昨年度の日本学生選手権(以下、インカレ)では少ない人数ながらも男女ともにシード権を守り抜き、女子が総合6位、男子は総合5位に入賞を果たした。今年のインカレでも女子はシード権死守、男子は歴代最高順位である3位を掲げる。
新体制インタビュー1日目は副主将の声をお届けする。(取材日=4月24日、聞き手=髙梨美遼)
◇福田圭吾(国3=武南)
今年の夏に行われるユニバーシアードの男子バタフライで日本代表に内定した。入学後、メキメキと頭角を表し、今では東洋大に欠かせない選手に。今年度は副主将としてさらなる高みを目指す。
ーー昨年度を振り返って
去年1年間は4月入ってから、大きい大会でほとんどベストを更新しながら1年間進むことができたので、いい年だったなと自分でも実感しています。練習を普段からしっかり頑張れていたのが大きい大会で結果を出すことにつながっていたのかなと思います。
ーー副主将に選ばれた経緯は
去年のインカレが終わってから、前主将からみんなの前で発表されました。経緯はわからないんですけど、1年半の行動を評価してもらったのかなと思います。
ーー副主将として頑張りたいことは
あまり今実際仕事はないんですけど、無い時こそみんなのことを普段から見て、変化などに気づけたらいいなと思います。坊岡優眞主将(済4=市立太田)が1人で大変なときはしっかり支えてあげたいなと思います。
今年度主将の坊岡(左)と福田
ーー先輩方が卒業されて、副主将に選ばれてから時間が経ちましたが、ここまでやってみて手応えや感想は
実際去年の4年生方がいなくなってから半年経って、チームの雰囲気は相変わらず良いんですけど、少しずつ先輩方がいなくなっていって、自分たちが最高学年に近づくにつれて実感が湧かないというか、本当にあと半年で自分たちが回せるのかなというふうに少し不安な気持ちはあります。
ーー今年のチームはどんな雰囲気か
坊岡さんが器が大きいというか、寛大な心を持っていて、全体的な雰囲気が非常に良くて、いい意味で上下関係があまりなくて、親しみやすいチームなのかなと思います。
ーー期待する選手は
2年生の島末匠真(法2=雄城台)と皆嶋大地(営2=東邦)ですかね。2人とも練習をしっかり頑張っていて、練習の割にタイムがあまり出ていないので、大舞台で緊張せずにやることができたらタイムは必然的に伸びてくるのかなと思います。
ーーバタフライを専門にした理由
元々高校の頃から個人メドレーをメインにしていたんですけど、少しバタフライも得意だったっていうのがあって。大学に入ってからあまり個人メドレーが伸びなくなって、バタフライを少しずつ練習の中で多めにしていったら、大学1年生の国際大会代表選手選考会の時にいいタイムで泳げて、今年の選考会でユニバの選出があったので、そこに向けて少し200mバタフライの方にシフトチェンジしながら1年間やってきました。
ーー今年のスローガンは
「心技体」です。
ーースローガンの意味は
大学生で、社会人になる一歩手前っていうことで心技体を磨いて社会人に近づけるようなっていう意味合いでつけられたはずです。
ーースローガンは誰が決めていますか
今年は4年生が大まかに話し合ってくれて、これどうですかみたいな感じでした。
ーーもう一つ「凌駕」が上がってましたが
凌駕は学年ごとで話し合って1個出してみたいな感じで選ばれました。
ーー凌駕を選んだ理由は
かっこよかったからです(笑)。圧倒的な力っていう意味が多分あると思うんですけど、今年のインカレの目標が男子総合3位で、今までの過去最高順位を超えるためにも他大を圧倒する力で凌駕していかないといかないのかなということで確か凌駕になりました。
ーーインカレでのチーム目標と個人目標
チームの目標は、男子総合3位、女子がシード権死守です。男子の800m自由形リレーでは優勝を狙っているので、僕がそこに絡めるかどうは分かりませんが少しでも絡めたらいいなと思います。個人の目標は、200mバタフライではユニバの代表に選んでいただいたので、必然的に表彰台はマストになってくるかなと、メダルを取れるように頑張りたいと思います。
ーーその目標に向かって自身の課題と武器になる強みは
武器は良い意味でも悪い意味でも周りを見ながらレースを運ぶことができると思うので、前半を攻めてから周りのどこにいるかを把握しないがら、レースを運んでいくことができるところが武器となると思います。課題は前半攻めた時の後半がまだ不安要素が大きいので、しっかり前半から攻めたレースをしても後半でも耐えられるような体力をつけることがこれからの課題になってくるかなと思います。
ーーチームメイトにメッセージ
今ちょうどユニバの代表合宿に行ってきて、東洋との雰囲気を比べながらやっていましたが、非常に東洋の方がレベルが高いというか、練習のレベルは代表選手なので高いんですけど、雰囲気とか頑張る姿勢とかは全然東洋大生の方が強くて。速くなりたいっていう意思が非常に感じるので、まだみんな全然伸びると思います。伸びてない選手も腐らずに頑張ってほしいし、伸びてる選手はその背中をしっかり見せてあげられるような選手になってほしいなと思います。
・身長/183㌢
・リラックス方法/深呼吸する。鏡に向かって目を見ながら自分はいけるという
TEXT/PHOTO=鈴木真央、髙梨美遼