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第99回関東大学サッカーリーグ戦1部第8節 東洋大vs慶應大
5月17日(土) 東洋大学朝霞キャンパスサッカー場
●東洋大2-3慶應大
《得点者》
38分 福原
45+2分 宮本
▽GK
上村 倫士(国4=日本大藤沢)
▽DF
荒井 凉(国4=日本大藤沢)
福原 陽向(国4=鹿島Y)
大橋 斗唯(国3=柏U-18)
西村 龍留(国3=柏U-18)→90+1分市川 和弥(国2=尚志)
▽MF
田制 裕作(国4=柏U-18)
鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)→85分 篠原 佑岳(国3=横浜F・マリノスユース)
宮本 新(経2=横浜FC)→58分 髙橋 愛翔(国4=大宮U18)
▽FW
村上 力己(国4=尚志)→83分 仲野 隼斗(国4=三菱浦和SC)
湯之前 匡央(国4=柏U-18)→73分 瀬山 航生(国2=浦和Y)
髙橋 輝(国3=大宮U18)
第99回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)第8節では、1部昇格を果たした慶応大と対戦。スタメン初出場のDF福原とFW宮本が活躍を見せ、2得点を前半で獲得するも、後半に追い付かれ、ロスタイムで追加失点。2試合連続で黒星を挙げる悔しい結果となった。
雨の中行われたリーグ戦第8節。第6節の中大との対戦では勝利の雨となったが、今節では足元が滑るなど選手たちの体力を奪う激しい雨が前半から降り注いだ。
試合開始25分に相手チームに先制点を許してしまったが、続く38分。東洋大に大きなチャンスが到来。MF鍋島のCKがゴール前で弾かれ右サイドへ。それを受けたDF西村から鍋島、FW湯之前へボールを運び、最後湯之前がゴールに向かってダイナミックなシュート。相手GKがそれを弾きゴール前でこぼれ球に。素早く反応した福原が押し込み見事ゴールへ。雨音に負けない歓声が響き、東洋大の士気を高める1点となった。
福原(左)に笑顔で駆け寄る宮本(右)
思わずガッツポーズ
その後も東洋大のペースで試合は流れる。前半も終わりに差しかかった45+2分。1点目と同じように相手チームがこぼしたボールを宮本が押し込み、前半終了までのわずかな時間、滑り込みでゴールネットを揺らす。今リーグ戦2年生の選手が決めたゴールは宮本が初であり、2年ストライカーの先駆者となった。
喜びから叫ぶ宮本
そばにいた村上(右)と強く抱き合う
前半リードし、東洋大のリズムで試合が続くと思われた後半戦だったが、猛烈な攻撃を仕掛ける相手のシュートを防ぎきれず同点に追いつかれる。加えて、ロスタイムでさらに失点。途中東洋大がボールをもつ流れがあったもの、得点にはつながらず2-3で試合が終了し、チームの連続敗戦に主将山之内も思わず肩を落とした。
山之内(写真中央)
「試合に出続けたい」とラストイヤーの目標だったを語った福原。前節で得点を入れられなかった東洋大にとって、福原のゴールは待望の1点であり、今節でチームの勢い付けのきっかけとなった。今節のゲームについて「悔しい結果だったが、チームとして今出せるものは全部出せた。悔しいけど次につながる負けだったかなと思う」と前向きに振り返る。今節をきっかけに出場機会が増やし、4年生としてさらなる活躍に期待を寄せていきたい。
福原(中央一番前)
デビュー戦で初ゴールという驚異の活躍を見せた宮本はゴールシーンを振り返り「(相手の)センターバックはボールを打った後にセンターラインが少し止まるところがあると事前に言われて、ずっとそういうところを狙っていた。狙い通りの得点。」とゴール前を冷静に分析。今日のプレーについては「もっとプレーしていかないと」と答え、活躍の点数は60点と最低限の数値で厳しく回答。しかし、自身の初得点に対し「嬉しいです!」と満点の笑みで答えた。
宮本のドリブル
次の試合は、5月24日に行われる天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会(以下、天皇杯)第一回戦。インカレ優勝で手に入れた天皇杯の切符で、宮城県予選を勝ち抜いた仙台大学と対戦。
東洋大初出場である天皇杯は、チームの新たな挑戦となる。リーグ戦とはまた一味違う天皇杯でどんな試合を見せてくれるのか。勝利へのこだわりをもって燃える闘志を胸に、Jリーグと戦える大きなチャンスを掴むため一回戦突破を目指す。
❖第99回関東大学サッカーリーグ戦1部 前期 スコア❖ | ||||
節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 順位 |
1 | 4/5 | 桐横大 | ○5-0 | 1位 |
2 | 4/12 | 東海大 | △0-0 | 1位 |
3 | 4/16 | 流経大 | △2-2 | 3位 |
4 | 4/19 | 国士舘大 | ●1-4 | 7位 |
5 | 5/3 | 日体大 | ●0-1 | 8位 |
6 | 5/6 | 中大 | ○1-0 | 8位 |
7 | 5/10 | 東京国際大 | ●0-2 | 8位 |
8 | 5/17 | 慶大 | ●2-3 | 9位 |
9 | 6/14 | 筑波大 | ||
10 | 5/31 | 明大 | ||
11 | 6/8 | 日大 | |
◇福原 陽向
ーー試合を振り返って
結果はロスタイムに失点して悔しい結果だったんですけど、チームとしては今出せるものは全部出せたと思ってるんで、悔しい負けですけど、次に繋がる負けだったかなと思ってます。
ーー具体的な課題
失点してから、試合運びだったり、気持ちの面でのコントロールがチームとしてはまだ未熟なんで、そこは改善できると思います。
ーー得点シーンを振り返って
あそこはトレーニングから監督だったり野崎コーチから狙えと言われてたんで、それを意識してやって、(ボールが)こぼれてきた感じですね。
ーーラストイヤーの目標
個人としてはこのまま試合に出続けたいっていうのはありますし、チームとしては最終学年でもあるんで、てっぺん取りたいっていうのはあります。
ーー天皇杯に向けて意気込み
リーグ戦とはまた別の戦いなので、負けを引きずる事なくJリーグ相手に挑めるチャンスの試合なので絶対に勝って、次はJリーグチームを倒したいと思ってます。
◇宮本 新
ーー試合振り返って
今日がデビュー戦で最初緊張してたんですけど、とりあえず走ろうかなと思って走ってたんですけど、後半すぐ(足が)つってしまいました。
ーー自身の得点シーン振り返って
キーパーがこぼすっていうか、(相手の)センターバックはボールを打った後にセンターラインが少し止まるとところがあると事前に言われて、ずっとそういうところを狙っていた。(福原の特典と合わせて)2点、どっちも似たようなシーンで2点入って、狙い通りの得点かなって感じですね。
ーー初得点は嬉しい?
嬉しいです。
ーースタメンに選ばれた時の心境
怪我をしてて、その前の試合も出来てなくて、今週はないだろうなと思ってたんですけど、前日に急に言われて、もう、よくわかんないです(笑)言葉に出来ない感じの。緊張というか色々入り混じってて、言い表せないような感情でしたね。
ーー自身のプレーに点数をつけるならば
求められてる事っていうのは出来たんですけど、もっとプレーしないといけないと思って、、。もっと得点シーンとか、チャンス作んないといけないんで、60点ぐらいですかね。
ーーリーグ戦での目標
現状の結果はあんまり良くないんですけど、関東リーグ優勝して、個人としてはこの1年でトッププロから声かかって、3年生とかから練習参加できるような選手になればと思います。
ーーリーグ戦で残る強豪相手にどう挑んでいきたいか
自分は勢い出す。チームの中で勢い出す選手だと思ってるんで、頑張って走ってチームの皆が楽できればなと思います。
TEXT/PHOTO=森花菜 PHOT=仮入部員