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2025.05.20
ボクシング

[ボクシング]第78回関東大学ボクシングリーグ戦 初戦・日体大戦を制す!

第78回関東大学ボクシングリーグ戦 第1週


5月10日(土) 後楽園ホール


◯東洋大6ー1日体大●


【F】◯古藤(判定)大井●

【B】◯谷川(判定)比嘉●

【Fe】◯大園(判定)川瀬●

【L】◯長瀬(RSC:R1 0’47)西田●

【LW】◯宮崎(判定)川端●

【W】◯秋元(RSC:R2 2’09)西添●

【LM】●村林(判定)吉住◯


勢い生んだ古藤の一戦

RSC勝利を収めた秋元

初戦勝利を掴んだ7人の集合写真



  第78回関東大学ボクシングリーグ戦(以下、リーグ戦)の初戦で、東洋大は日本体育大と対戦。日体大は昨年、2部リーグで2位に入った実力校だ。2部優勝、そして1部昇格を目指す東洋大学にとって、注目の開幕戦となった。

 
  試合はフライ級からウェルター級まで6連勝を挙げる快進撃を見せ、最終スコアは6ー1で勝利した。内容・結果ともに充実の一戦となり、1部復帰へ向け、順調なスタートを切った。



  最初にリングに上がったのは、フライ級・主将の古藤(営4=開新)。昨年の全日本ミニマム級チャンピオンである古藤は、落ち着いた試合運びと正確なパンチで5ー0の判定勝ち。主将としての責任と実力をしっかりと示し、チームに勢いをもたらした。バンタム級・谷川(営2=星槎国際湘南)は、一進一退の攻防の中、苦戦しつつも気迫で前進し、4ー1の判定勝利。続くフェザー級・大園(営4=鹿児島城西)は、相手の攻撃を冷静にかわしながら正確なパンチを打ち込み、5ー0の判定で勝利した。


  勢いそのままに、ライト級・長瀬(スポ3=札幌工業)は、ジャブで距離を詰めると、鋭い一撃がパンと響く音とともに炸裂し、相手を圧倒。開始からわずか47秒でRSC勝利を決め、この瞬間、チームの勝利も確定した。ライトウェルター級・宮崎(営3=崇徳)は、相手のパンチによって頭部から出血し、2ラウンド途中でドクターストップに。それまで常にプレッシャーをかけ、積極的に攻めていた姿勢が評価され、接戦を4ー0の判定で制した。


  ウェルター級・秋元(営2=青森山田)は、1年次からリーグ戦で勝利を重ねてきた実力者。その経験を感じさせる落ち着いた試合運びで、2ラウンドには連続でダメージを与え、2分9秒でRSC勝利を収めた。最後はライトミドル級・村林(営2=能登川)が登場。最後まで果敢に攻め続けたが、相手のペースを崩しきれず、判定負けを喫した。

 
  最後の試合は惜しくも落としたが、最終スコアは6ー1。チームとして快勝を収め、1部昇格に向けて弾みをつける開幕戦となった。



■コメント

・古藤昇大

自分のボクシングができたかと言われたら、いつもと違う動きだったかなと思います。いいところも悪かったところもあったので、次に向けて修正して頑張っていきたいです。最後は村林が負けてしまいましたが、自分から流れを作っていって、そのいい流れで、どんどん持っていけたと思います。自分は、タイオープンに出場するので、次戦には出ませんが、このチームなら勝ってくれると思っています。


・宮崎選手

1ラウンドでは、いろいろな攻め方ができてダウンを取ることができましたが、2ラウンドにバッティングからのパンチを1発もらってしまいました。次からもらわないボクシングをしていきたいと思っています。怪我なく次の試合に出られるようにしていくための改善をしていこうと思います。


・三浦監督

初戦は、2部リーグの2位と戦ったのですが、相手よりも自分たちのチームをどう作るかを重視して臨みました。主将の古藤が安定した試合をしてくれたことで、良いスタートが切れたと思います。代役出場となった長瀬も1ラウンドストップ勝ちをし、存在感を示してくれました。谷川はまだ下半身の不安定さが残る場面もありましたが、なんとか勝ち切ってくれました。宮崎はなんとか勝利しましたが、怪我で出場できないという可能性があります。選手層が薄いという欠点をもっているので、チーム全体でカバーして戦っていきたいです。大園も気持ちのこもった試合をしてくれました。怪我なく、安定的に勝つということを徹底して、2部に落ちても、王者のプライドっていうのを持ち続けて戦っていってほしいと思います。


TEXT=鎌形美希  PHOTO=鎌形美希、村田旺亮