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第104回関東学生陸上競技対校選手権大会
相模原ギオンスタジアム
2025年5月8日(木)~11日(日)
女子1部5000m
9位 松木七光 16'33"36
27位 篠塚美来 17'00"15
33位 寺松歩穂 17'18"26
女子1部10000m決勝
13位 住野友理 34'44"10
14位 中才茉子 34'52"48
女子1部3000mSC決勝
13位 峯尾沙也夏 11'10"06
※掲載が遅れ、大変申し訳ございません。
5月8日(木)~11日(日)にかけて相模原ギオンスタジアムで第104回関東学生陸上競技対校選手権大会(以下、関東インカレ)が行われた。学校対抗で戦う今大会。女子長距離部門からは6名が出場し、それぞれが健闘を見せた。
5000m
最終日、女子1部5000m決勝には松木七光(食3=北海道栄)、篠塚美来(食4=東洋大牛久) 、寺松歩穂(食4=富山商業) の3名が出場。スタートすると、松木は集団前方、篠塚と寺松は集団後方に位置付けレースを進める。今年、5000mの自己ベストを2度も更新している松木は、8位入賞、16分20秒を切ることを目標に今大会に臨んだ。積極的な走りで前を行く選手に食らいつき、9位でゴール。入賞にはあと一歩届かなかったが、健闘を見せた。
副主将の篠塚は、けがからの復調途中でのレースとなったが、「思うような結果ではなかった」と振り返った。同じく4年生で、今回が最初で最後の関東インカレとなった寺松は「情けない走りだった」と悔いは残るものの、懸命に集団につく粘りを見せた。「今年で陸上は最後」と語る寺松。悔いのないラストイヤーを目指し、全力で駆け抜ける。
入賞まであと一歩に迫った松木
10000m
初日の女子1部10000m決勝には中才茉子(食4=筑紫女学園) 、住野友理(食3=斐太)が出場した。
レースが始まると集団は2つに分かれ、第一集団に中才、第二集団に住野が位置取り、レースを進める。長引くけがの影響で思うような練習が積めていなかったという中才だが、「攻めずに後悔したくなかった」と、積極的なレースを展開。一方、1周80秒で押していくプランをもってスタートした住野は「(そのペースの)集団がなくて、迷ってしまった。もったいないレースだった」と、終始集団前方でペースをあげながら、前を走る選手を吸収していくレースになった。
2800m手前で集団から遅れをとり、一人旅が続いた中才と徐々に距離を詰め、7000mで住野が引っ張る集団が吸収。中才もついていくものの、8400m手前で集団から離れる形になり、13位に住野、14位に中才が入った。
けがで苦しい時間が続く中才は、今大会も万全の状態ではなかったが、「出たいと言う気持ちは強く持っていた」と最後の関東インカレの舞台を踏みしめた。
自身初のインカレの舞台となった住野は悔しさを語りながらも「貴重な経験になった」と笑顔をこぼした。
レース後の中才と住野
3000m障害
3000m障害には峯尾沙也夏が出場。「練習不足を実感しました」と悔しさをにじませたが、「駅伝や(来年以降の)関カレでチームに貢献する」と、前を見据えている。
◼︎松木七光
ーーレースを振り返って
レースでは積極的に走れたものの、早くから先頭集団についていけなくなってしまって、力不足を感じました。けれど、昨年は出走することもできなかったので、今年は走ることができて、よかったと思います。
ーーレースを迎えるにあたってのコンディションは
今年度に入ってから、5000mの自己ベストを2回連続更新してからのレースになりました。なのでコンディションとしては悪くなかったけれど、調整が上手くいかず、ベストなコンディションを作ることはできませんでした。
ーー目標としていたことは
今回は8位入賞、16分20秒を切ることを目標に走りました。しかし、どちらの目標も達成することができませんでした。
ーー今後の目標
今後は夏合宿までに16分20秒を切ること、そして秋の駅伝では区間賞を目指し、チームに貢献する走りができるように頑張っていきたいと思います。
▪️篠塚美来
ーー試合を振り返って
思うような結果ではなかったというのが正直なところです。
ーー目標としていたこと
先週、織田を走って、その時に17分ちょっとかかってしまったので、今回は16分40秒はきれるようにって思って頑張りました。
ーー試合を迎えるにあたってのコンディションはいかがでしたか
先々月ごろから1ヶ月ぐらいアキレス腱を痛めて、そこから練習ができていなくて、やっと上がり始めたところではありました。
ーー今後に向けて
今のところ次は日本インカレに出る予定なので、そこで自分の自己ベストを更新できるような走りができるように頑張りたいと思います。
▪️寺松歩穂
ーー試合を振り返って
前の集団に着いていくことすらできず、ただ単に力不足を感じて、自分としても積極的な走りをすることができなかったので、情けない走りだったなと思います。自分にとって今回が4年生で最初で最後の関東インカレだったので、出させてもらったことに感謝して、走りは不甲斐なかったんですけど、初めての関東インカレの雰囲気を楽しみながら走ることができたので、自分にとってもいい経験だし、この経験を無駄にせず、トラックシーズンは個人としてはこれで終わりかもしれないけど、駅伝が秋にあるので駅伝にむけて頑張っていきたいなと思います。
ーー目標としていたこと
最低限タイムで言うと17分を切ることだったんですけど、達成することはできませんでした。
ーーレースプランは
最初は速いとは想像していたので、どこまでその集団について我慢できるかというかんじではあったんですけど、やっぱり最初からつくことはできなかったです。
ーー試合を迎えるにあたってのコンディションはいかがでしたか
正直万全な状態ではなかったけど、ギリギリ合わせられたのかなとは思いますが、まだいまいちです。
ーー今後に向けて
あと何回か記録会もあって個人のレースもあるので、まずしっかり記録を狙って、そこから秋の駅伝につながるような走りをしていきたいなと思います。今年で陸上が最後なので、しっかりやり切って終わりたいなと思います。
■住野友理
ーーレースを振り返って
自分が想定していたよりも速いペースでレースが進んで、迷ってしまって、もったいないレースをしてしまったんですけど、初めての関カレだったのでとてもいい経験ができたなと思います。
ーー迷ってしまったというのは前の集団につくかという部分か
そうですね。
ーー目標としていたところや想定していたレースプランは
10000mを走るのは2回目で、そんなに経験とかもなかったので、1周80(秒)のペースでいけるところまで押していきたかったんですけど、その(ペースの)集団がなくて、迷ってしまって順位もタイムも自分の中では届かないレースになってしまいました。
ーー集団を引っ張る場面もあったが
ペースはそんなに速いペースで押せていたわけではないですが、集団で走っていたので、集団で競い合って前を追いかけていけたらなと思っていたので、少しずつですが前を吸収しながら走れたのはよかったです。
ーー今後の目標
次は練習を積んで、積極的な走りができるように頑張ります。
■中才茉子
ーーレースを振り返って
ずっと去年の夏からけがをしていて、こういった試合に出ることも久しぶりで。直前も練習できていなかったんですけど、最後の関カレだったし、10000m自分の好きな種目でもあったので、過程としてはあまりいい状態ではなかったんですけど、出たいという思いは強く持って、入賞を目標にして走りました。
ーー実際のレース展開は
今の状況的に、実際は先頭集団についていけるだけの練習はできていなかったんですけど、攻めないで後悔したくなかった。最初、少しは攻めた走りができましたが、すぐ落ちてしまったので、10000mという距離は走れないことを感じました。
ーー今年の個人としての目標
今年は前半、けがが長引いてしまっていいスタートを切れてはいないんですけど、今年は駅伝で自分が主将としても、エースとしても任された区間、エース区間でチームのために戦うというのが1番の目標です。
■峯尾沙也夏
ーーレースを振り返って
練習不足を実感しました。
ーー自身のコンディションは
悪くはなかったですが、不安な気持ちが大きかったです。
ーーレース前に目標としていたことは
8位以内、インカレ標準記録突破
ーー今後の目標は
駅伝や(来年以降の)関カレでチームに貢献することです!!
TEXT=髙梨美遼、近藤結希