記事
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第7節(第18節) 10月18日(日) 青学大緑が丘グラウンド
東洋大2-1青学大
<得点者>
63分 小島
80分 小山北
<出場メンバー>
▽GK
沖野泰斗(国4=幕張総合)
▽DF
石坂元気(国4=広島Y)
郡司昌弥(国4=柏U-18)
浦上仁騎(国1=大宮Y)
長谷川優希(国4=帝京)76分→DF池田稔樹(国4=桐生第一)
▽MF
小山北斗(国4=帝京)
小山大貴(国4=大宮Y)60分→MF小島正之介(ラ4=常総アイデンティU-18)
田中舟汰郎(国3=横浜FC・Y)78分→FW佐藤仁紀(国3=武南)
高橋宏季(国1=FC東京U-18)
▽FW
遊馬将也(国4=武南)
仙頭啓矢(国3=京都橘)
自慢の快足で逆転劇を演出した小島
小島は久々のゴールに満面の笑みを浮かべる
貴重な勝ち点3をもぎ取った。後半頭にPKを献上し先制されるも、途中から投入された小島がゴールを奪い試合を振り出しに戻す。そして80分には小山北がミドルシュートをゴール右隅に決め、逆転勝利を飾った。
待ち望んだ10番の復活劇だった。後半、先制点を許した直後に古川監督は「よりゴールに近づける」と小島を投入する。するとその3分後、PA内で仙頭のパスを受けた小島が切り返すと左足を振り抜く。巻くような軌道を描いたシュートは見事にゴールに吸い込まれ、逆転への足掛かりとなる同点弾となった。
ここまで苦しい思いを多く味わった。前期リーグの朝鮮大戦で負傷交代ののち、アミノバイタル杯の明大戦で復帰を果たしたものの、本来の姿とは程遠い状態が続いていた。自身の調子とは裏腹に夏に快進撃を続けたチームには「ちょっと複雑な気持ちがあった」という。「自分の持ち味とかも全然出せなくて」と語ったように、復帰後は自慢のスピードが鳴りを潜め、足元でボールを受ける場面が多く見られた。この状態を見た古川監督は「せっかくスピードを持っているのだから(相手の)背後をまず第一に考えながら。そうすることでより足元で受けることも生きてくるし、両方持っておくと脅威になる」とアドバイスをした。
この日の小島には輝きが戻っていた。同点弾を放った他にも相手DFを置き去りにするスピードと、それを生かしたドリブルで攻撃をけん引。縦横無尽に右サイドを駆け回った。そこには、誰もが知る小島の本来の姿があった。
今の調子は「もうバッチリです!」と答えた小島。長い間苦しみ続けた10番がついに調子を取り戻したことにより、チームのギアはまた一つ上がった。昇格に向け、残りの4試合は小島が勝利へ導くカギとなる。
■コメント
・古川監督
似てるスタイルなので、まずはどっちがボールを支配できるかというところだった。(小島を早めに投入したが)負けている状況だったのでよりゴールに近づける小島を入れて同点に追いつきたいなという感じで投入した。(貴重な勝ち点3だが)厳しい状況になりつつもみんなギリギリで踏みとどまって頑張ってくれているので、継続してやっていきたい。上位であろうが下位であろうが我々は目先のゲームで勝ち点3を取るということに集中するしかない。ホームでできることをこちらの利点とできるように次のゲームもしっかり勝てるように準備していきたい。
・小島正之介(ラ4=常総アイデンティU-18)
昇格するには勝点を落とせないので勝てて本当に良かった。(けがから復帰後、初ゴールだったが)けがしてから全然調子が上がらなかった。でもそこで腐らずに日々の練習に取り組んでこのゴールを決めれたと思うので本当に良かった。(次節へ向けて)今節勝っても落とせないゲームが続き、絶対に負けたら昇格できないと思うので全勝する気持ちで全員で頑張っていきたい。
TEXT=當麻彰紘 PHOTO=横山恵美、村田真奈美
[次節試合予定]
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第8節(第19節) 10月25日(日) 対日体大 東洋大朝霞グラウンドにて 13:50キックオフ