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第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第7節(第18節) 10月18日(日) 青学大緑が丘グラウンド
東洋大2-1青学大
小山北は中盤でゲームをコントロールした
最後は自ら試合を決めるゴールを挙げ応援席に走る
逆転劇の主役となったのは意外な男だった。1対1で迎えた80分、左サイドからのクロスボールを仙頭(国3・京都橘)が粘り強くキープすると、最後に仕上げたのは小山北(国4=帝京)だった。右足で放たれたミドルシュートは力強くゴール右隅に吸い込まれる。「喜び方がわからないのでとりあえず応援席の方へ行きました」と話す程の久々のゴール。去年の第3節、産能大戦以来、約1年半ぶりのゴールがチームを勝利へと導いた。
小山北は攻守にわたって存在感を放つ選手だ。ここ数試合はボランチでコンビを組む高橋(国1・FC東京U-18)の攻撃センスを生かすため、どちらかといえば守備的なプレーに重きを置いている。だが、ここでは「状況を見て行けると思った」と前へポジションを取る、これが功を奏した。「ボランチの選手たちは全体練習が終わった後にミドルシュートの練習を自主練でやってくれていた」と語るのは古川監督。ボランチというポジションである以上、試合中にミドルシュートを打つ場面が訪れる可能性は高い。その中で「枠を外さないように」と狙ったシュートは見事にゴールネットを揺らした。「彼らがやってくれた積み重ねの結果がこのような大事な段階で出た」と古川監督も絶賛した。
次節、勝てば優勝となる日体大をホーム、東洋大朝霞グラウンドに迎え撃つ。「自分たちのグラウンドでは絶対優勝させないように死ぬ気で勝ちに行きたい」。強い信念を持って、“東洋のダイナモ”は常に全力でチームを鼓舞する。
■コメント
・小山北斗(国4=帝京)
何が何でも勝ち点3取ってやろうと思いで挑んだ。(先制点を)取られて正直どうなるかと思ったが、みんな「行ける行ける」という雰囲気を出していたので負ける気はしなかった。(決勝点の場面は)啓矢がドリブルをしててスペースがあったのでそこに走り込んだら啓矢が良いパスを出してくれたので後は枠を外さないようにとシュートを打ったら良いところに飛んだので良かった(日体大戦に向けて)僕たちに勝ったら日体大は優勝。自分たちのグラウンドでは絶対優勝させないように死ぬ気で勝ちに行きたい。
TEXT=當麻彰紘 PHOTO=村田真奈美