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2015.10.19
アメフト

[アメフト]開幕4戦負けなしで首位浮上!

平成27年度関東学生アメリカンフットボールリーグ戦

10月18日(日)関東学院大学六浦グラウンド


東洋大21-7関学大

    7|1Q|0

    0|2Q|7

    0|3Q|0

    14|4Q|0


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パスだけでなくランでも魅せた時崎

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山形は終盤に2度のタッチダウンを奪った


 関学大を21-7で下し、開幕から4戦負けなし。勝点を10に積み上げ、首位に躍り出た。

 

 ゲーム序盤、今季ここまでチームのストロングポイントとなっていたTB山形(済4=成城学園)のランが封じ込まれる苦しい展開。チームを救ったのはQB時崎(社4=八千代松陰)のランだった。仲間の切り開いた道を颯爽と駆け抜けタッチダウン(TD)に成功し、第1Qでリードを奪う。「自分が相手を動かそうと考えていた」という時崎の思惑通りにゲームは展開。「流れを呼び込んでくれた」と、西村ヘッドコーチ(HC)も勝負を分けた場面に挙げた。

 時崎のフォローに山形もプレーで応えた。同点に追いつかれて迎えた第4Q。じりじりと相手陣内に押し込むと最後は山形が中央から突進しTDを獲得する。最後まで粘り強く耐えたディフェンスの頑張りに、眠っていた獅子がようやく目を覚ました。渾身のガッツポーズは審判から注意を受けたが、その後も2度目のTDを奪取。チームの脅威はこの日、最後に鋭い牙をむいた。

 春のトレーニングではほとんどボールを使わず、フィジカルの強化を徹底的に図った。その成果が着実に形となって表れている。進化したフィジカルと、苦しい練習を耐え進化したメンタル。「自信がついた」と時崎も語るように、準備と結果が伴っている今、選手たちの充実感はとてつもなく大きいはずだ。それでも、試合後選手の口からは「チャレンジャー精神」や「足元をすくわれないように」など冷静なコメントばかりがそろう。山形も「最初からオフェンスが流れに乗らないと。今日みたいな入りだと1部では戦えない」と厳しい一言。なぜならすべては、口だけでなく完全なる「1部昇格」のため。西村HCも「選手が浮かれてしまうから」と、ピリリとした言葉で試合後コメントを締めくくったようにチームは今、「勝負の秋」を迎えている。そこに待っている結末は悲願か、絶望か。今のチームを見る限り、例年とは違ったエンディングが訪れそうである。


■コメント

・西村ヘッドコーチ

オフェンスでなかなかTB山形のランが出せず、しんどいゲーム展開になった。その中でQB時崎が自ら走ってボールを運んでくれて、流れを呼び込んでくれたことが今日のポイントだったと思う。開幕して4試合、ディフェンスが安定しているというのは試合を作れるので大きい。(好調の要因は)春先からさまざまなことに取り組んだ成果が出ている。そして何より試合中、サイドラインで出てない選手が声で盛り上げてくれていること。(次節に向けて)結果は後々付いてくる。自分たちのやるべきことをやりきるだけ。


・時崎達弘(社4=八千代松陰)

苦しい局面も多くあった中で、終盤はリズムも作れた。チームとして成長してきたかなと思う。TB山形のランがスカウティングされていたこともありなかなか出せなかったが、逆に自分が動いて相手を動かさなければいけないと思っていた。練習時からチームのディフェンスが強くなってきていることを感じるし、オフェンスも相乗効果で育ってきている。春からの苦しいトレーニングの成果も実感できている。今はチームが一丸となっていて、やっていても楽しい。(次節に向けて)勝つのはあたりまえ、1部に行くという強い気持ちでやっていきたい。


・森(営4=狭山ヶ丘)

真っ向勝負で圧倒しようと試合に臨んでいた。前半は拮抗してしまったので、反省しなければいけない。後半は自分たちのペースで試合ができたと思う。(インターセプトを取ったが)4年生としてチームの雰囲気を上げることができた。少し予測していた。(次戦に向けて)首位にいるが、おごることなくチャレンジャー精神で自分たちのフットボールをしていきたい。


・山形周平(済4=成城学園)

序盤はオフェンスが流れを作れなかったが、後半徐々に体力勝負で優位に立てた。春のトレーニング成果が出ていると思う。(2回のTDについて)なかなかランが出せなかった中で、絶対取ろうと思っていたし、副将としてプレーで引っ張りたかった。(昨年との変化は)すべて。フィジカルもメンタルも鍛え直した。春はボールを使わないトレーニングを多く積んだ。「1部昇格」を言葉ではなく具現化していきたい。(次節に向けて)足元をすくわれないように徹底的に潰しにいく。



TEXT=吉本一生ㅤPHOTO=西川諒