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秩父宮賜杯第57回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会
5月24日(土)
レモンガススタジアム平塚
8位 東洋大学 3:53'12"19
1組
9着 西村真周 29'07"14
10着 濱中尊 29'08"16
2組
14着 迎暖人 29'30"74
33着 薄根大河 30'11"91
3組
12着 緒方澪那斗 28'54"78
15着 網本佳悟 28'57"24
4組
9着 松井海斗 28'29"08
27着 内堀勇 28'53"14
5月24日、レモンガススタジアム平塚で秩父宮賜杯第57回全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会(以下、全日本予選)が行われた。昨年の全日本大学駅伝で13位に沈み、予選会からの挑戦となった東洋大。上位7校が手にする本戦出場を目指したものの、わずか11秒及ばず、8位という結果に終わった。

非常にハイレベルとなった今年の全日本予選。4組行われる10000mのレースに各大学2名が出場し、計8名の合計タイムを競う。参加20校のうち、上位7校が本戦への切符を手にし、11月に行われる全日本大学駅伝へ。伊勢路をかけた戦いは、雨の降る平塚で幕を開けた。
1組
先陣を切って1組目に登場したのは、西村真周(総4=自由ヶ丘)、濱中尊(総3=西武台千葉)の2名。例年はけん制し合い、スローペースとなることが多い1組目だが、今年はこの組から激しいサバイバルレースが繰り広げられた。
スタートしてすぐに飛び出したのは佐藤大介(中大)。他選手を置き去り、ハイペースな入りでトップを走る。そこに花岡寿哉(東海大)が追いつき、先頭集団を形成。西村と濱中は、その後ろの第二集団中ほどでレースを進めた。

3400m、第二集団が先頭を走る2名を吸収。大きな集団で折り返しの5000mを迎えると、6000m手前で花岡と山﨑颯(順大)が再び抜け出し、それを追う第二集団もペースアップ。集団が縦長になるなか、西村と濱中も遅れることなくしっかりと食らいついた。
残り4周を過ぎ、集団が分裂。先頭からは離れるも、西村と濱中は前を追い続ける。鮮烈なスパートで徐々に順位を上げた西村が9着、ともに上がっていき、ゴール直前に1人をかわした濱中も、自己ベストを大きく更新する走りで続く10着でフィニッシュした。
1組目終了時点で東洋大の順位は5位。西村と濱中はゴール後にグータッチを交わし、充実の表情を浮かべた。

2組
2組には薄根大河(総3=学法石川)、迎暖人(総2=拓大一)が出場。この組でもスタート直後からスティーブン・レマイヤン(駿河大)、吉井駿恭(中大)が中心となった7人が抜け出し、先頭集団に。
その後ろの第二集団前方に迎、中ほどに薄根が位置し、レマイヤンと吉井を除く5名を3000m過ぎに吸収。ペース変動をしながら大きな集団でレースは進むが、6000mを過ぎて薄根が集団から遅れ始める。
第二集団は残り4周を前に花井創(神大)が仕掛けるとスパート勝負が始まり、集団がばらける。迎もスイッチを切り替え、顔を歪めながらも懸命に前を追った。
最後まで力を振り絞り、14着に迎、33着で薄根がゴール。薄根は地面をたたき、悔しさをにじませた。


3組
3組は主将の網本佳悟(総4=松浦)、副主将の緒方澪那斗(総4=市立船橋)。2組終了時点での東洋大の順位は8位。本戦出場のボーダーラインである7位とはわずか10秒差という状況下、雨脚の強まる中でレースはスタートした。
ハイペースな展開となった3組。序盤からふるい落としがかけられる中、網本と緒方はしっかりと集団に着いてレースを進めた。
徐々に人数が絞られ、集団は18人に。8000m手前で石岡大侑(順大)が先頭に出てペースアップし集団が割れかけるが、緒方が懸命に先頭集団を目指して前に出る。ラスト1000mでさらにペースが上がると、緒方と網本はともに少しでも前を目指し、緒方が12着、網本が15着の28分台でフィニッシュした。


4組
3組終了時点で東洋大は8位。7位には7秒差に迫るなか、勝負を決する4組は内堀勇(総2=巨摩)、松井海斗(総2=埼玉栄)に託された。
各大学のエースが集う最終4組。ハイレベルなレースが繰り広げられるなか、東洋大が最もマークするのは7位日体大の平島龍斗と山崎丞。4年生の実力者に、内堀と松井が挑んだ。
スタートし、リチャード・エティーリ(東国大)が先頭に出ると、留学生6人を含む 10人で集団を形成。続いて飛び出した2人の後ろ、第三集団に東洋大。内堀は前方、松井は後方からレースをうかがう。

7000mを過ぎると、前田和摩(東農大)が先頭でペースをあげ、集団が2つに分裂。松井はすっと前へ出て前の集団につき、内堀はその後ろの集団で、時折離れかけながらも何度もくらいつく。苦しい表情を浮かべながも目線はまっすぐ前を見据え、懸命に足を動かす内堀。一方で松井は前の集団に残り、勝負の時をうかがった。
ラスト200mでスパートをかけた松井。ここまで集団で走ってきた選手らに勝ち切り、9着でのフィニッシュ。内堀も最後まで一心に走り抜け、28分台の27着でゴールした。

全4組のレースが終わり、東洋大の順位は8位。7位の日体大との差はわずか11秒だった。『1秒』の重さを、再び身をもって感じることになった東洋大。あと一歩、届かなかったが、チームは最後まで本戦出場を目指して戦い抜いた。
これまでの強い東洋の歴史も、決して順風満帆な時ばかりではなかった。今のチームが背負うのも、逆境を乗り越えて紡がれてきたもの。今年の伊勢路に鉄紺のたすきはないが、この結果があったから強くなれたと言える日まで、鉄紺の戦いは続く。

TEXT=近藤結希

