記事
関東学生スポーツ射撃選手権春季大会
5月15日(木)~5月18日(日) 栃木県ライフル射撃場
男子団体
6位 松原・金野・大月 3470.3点
10mエアライフル立射60発競技 団体
6位 松原・金野・大月 1815.3点
10mエアライフル立射60発競技 男子個人
21位 松原 610.7点
29位 稲村 606.8点
34位 金野 603.8点
40位 田口 601.9点
41位 大月 600.8点
62位 小野寺 590.6点
80位 佐藤 576.2点
DNS 土田
10mエアライフル立射60発競技 女子個人
11位 秋山 616.4点
21位 松尾 612.3点
38位 尾崎 606.4点
43位 津波 602.1点
63位 杉若 589.6点
10mエアライフル立射60発競技 女子団体
4位 秋山・松尾・尾崎 1835.1点
50mライフル三姿勢60発競技 男子個人
13位 大月 556点
17位 松原 553点
23位 金野 546点
50mライフル三姿勢60発競技 男子団体
6位 大月・松原・金野 1655点
50mライフル三姿勢60発競技 女子個人
27位 杉若 540点
50mライフル伏射60発競技 個人
30位 大月 595.6点
31位 金野 595.3点
32位 松原 594.6点
48位 杉若 586.7点
50mライフル伏射60発競技 団体
6位 大月・金野・松原 1777.6点
10mエアピストル立射60発競技 男子個人
1位 高田 551点✨
4位 今西 542点
8位 駒澤 523点
今年度初の大会となる関東学生スポーツ射撃選手権春季大会が、5月15日から4日間にわたり開催。6名の新たな仲間を加え、今年度最初の大会へと挑む東洋大射撃部。昨年度の春季大会に引き続き、高田(法4=茂原北稜)がAP60で見事優勝に耀き、ラストイヤーに向けて好調な滑り出しとなった。
(写真提供=東洋大学Ⅰ部体育会射撃部)
大会2日目、最初に登場した稲村(法1=栄北)は、大学初の大会にも関わらず高い集中力で高得点を出し続けた。1年生ながらに全体29位という結果をおさめ、期待の新人へと名をはせる。自身の高校までの経験が生きたのか、試合について「最初の方はリラックスして打てた」と緊張を見せなかった様子。しかし、「もしかしたらファイナルに残れるかなと思ったら緊張しちゃいました」と1年生らしい笑顔で試合を振り返った。強いメンタルと安定した集中力を見せた稲村は、これまで多くの結果を残している4年生の松原(法4=栄北)、尾崎(法4=栄北)と同じ栄北高出身。高校時代にも実績を残している稲村だが、先輩2人の後に続き大学での更なる躍進に期待が寄せられる。
同日、最後の選手としてAR60に登場となった小野寺(経1=東北生活文化大)は、試射からやや緊張した様子を見せていた。というのも、高校まではビームライフルだった小野寺にとってエアライフルでの大会は自身初の挑戦だったからである。今大会のわずか数日前にエアライフルを持ち始めたという小野寺は、仲間に応援されながらも試合へ。深い深呼吸をしながら気持ちを安定させ、一発一発を丁寧に撃つ。しきりに汗を拭きながらも、後半の47発目にはど真ん中に的中。見守っていた松尾からは、思わず「すごい」と声がこぼれた。初のエアライフルだったが、結果は590点台に乗り、こちらも今後の活躍に注目が集まる結果となった。
(上)稲村 (下)小野寺
RPRMWには松原・大月(法3=下妻第二)・杉若が登場。野外の的に向けて行うこの競技では、春風が吹き安定しない弾に苦戦しながらも健闘に挑む。最初に試合に臨んだのは大月。何度か的中央にヒットするも、結果は振るわず。自身の試合について、「反省と課題だらけで、むしろプラスかなと思うところはある。この先の問題点というか反省点が浮きぼりになったっていうのは、いい方向にとらえるとすごくいい試合結果だったかなと思います。」と前向きにとらえる反面、「シンプルに結果だけ見ると、湖心的に納得いかない点数と試合内容だった」と苦笑を見せた。
2日目は伏射に登場した大月
大会3日目にはエアピストルに出場する選手たち、4年生の高田と1年生の今西(法1=栄北)・駒澤(健1=海老名)である。昨年度の春季大会で優勝をした高田は、今大会の目標として「2連覇を狙いたい」と語っていた。目標が言霊となったのか、有言実行。今大会高田は551点を出し再び優勝へ。大学ピストル界で名をはせる高田は、大学生活自身最後の大会となる、全日本学生スポーツ射撃選手権大会(以下、インカレ)での優勝を目標と掲げる。インカレを見据えて挑んだ今大会での結果は、ラストイヤーの門出としてふさわしい出発点となった。
優勝した高田
(写真提供=東洋大学Ⅰ部体育会射撃部)
昨年度最高学年である4年生がいない中でも、名を挙げてきた東洋大。新入生6名が入部し、テント内では和気あいあいと話を弾ませる部員達だったが、銃を持ち射撃台に立つとその姿は一転。一呼吸し、銃をかまえるその真剣な表情には冷静さと若干の緊張を感じる。60発という定められた弾数を、一発ごとに丁寧に撃ち抜く選手たち。大会ごとに細かな調整を加え、その繊細な扱いを必要とする銃と向き合いながら行う射撃という競技は、想像よりも苦しいスポーツである。1時間をも超える競技時間の中、厚いコートを身にまとい汗をかきながらも集中を切らさず戦い続ける選手の姿は見入ってしまうほどに凛々しく、力強かった。
4年生にとっては今年が大学射撃生活、最後の年となる。中にはさまざまな思いを抱えた選手もいただろう。射撃の大会はそう多くはないが、一つ一つのの大会が自身の集大成を発揮する場であるインカレへとつながっている。そして迎えた今大会。春季大会からインカレを見据えて目標を掲げ、自身の課題を探す選手もいた。10月のインカレまで残り数か月という引退へカウントダウンが迫る中、大会ごとのどんなすがたを見せ、そんな結果を残してくれるのか。
ラストイヤーを駆け抜ける選手を見届けるように、今後も選手たちの活躍を追っていきたい。
◾️コメント
・稲村 陽輝
ーー大学初の大会振り返って
最初のほうはリラックスして打ててたなって感じはしたんですけど、後半の20発ぐらいからなんかワンチャン決勝戦ファイナル残れるかなって思ったら、緊張しちゃって。やっぱあんまり当たんかったですね。
ーー高校までの大会と雰囲気に違いは
それはあんまりないです。
そもそも高校の同期がいっぱいいたんで集まって喋ったりしてて、なんか懐かしいなって感じがしました。久しぶりで。
ーー今年の1年の目標
今年の1年の目標は、SBっていう別競技にも挑戦するんで、エアとSB、どっちか1個でも団体に入れたらいいかなって気はしてます。
ーー東洋大学の射撃部の良いところは
すごく賑やかで、みんななんか優しいというか話しやすいなと思いました。
ーー先輩のイメージは
みんな面白いなって(笑)
ーー同期のイメージは?
みんな子供っぽいというか、面白い(笑)
ーー4年間の目標は
やっぱりインカレ1位です。それから団体1位になって東洋の校歌流して、他の大学のひとに東洋の校歌覚えさせたいと思います!
・大月 柊人
ーー試合振り返ってみて
反省点と課題だらけで、むしろプラスかなっていうところはありますね。選抜に向けて課題があるっていうことは、そのまま取り組むものがあるってことなんで、そういった点においては、この春関は問題点というか反省点が浮き彫りになったっていうのはいい方向にとれるとすごくいい試合結果だったかなっていう風なところはあります。
シンプルに結果だけ見ると、個人的に全然納得いかない点数と試合内容だったので、そういったところは、あと1ヶ月ぐらいでしっかりと詰めて選抜に臨みたいです。
この先の新体制最初の大会なので、あまり大学内での活動は少ないですけど、部員の仲っていうのも深めつつ、遠征のそういった機会が少ないので、良い部内環境にしていけたらなと思います。
ーー現時点で自分の課題
50mの種目は、もうちょっと時間がかかる種目もあるんですけど、立射であったりとか伏射でしっかり自分は自信があるので、そういったところを落とさずに。点数を落とさずにファイナルに残れるようなところを見つけたいなって思います。
ーー1年の目標
私は個人的に、50mの伏射に力を入れたいので、伏射ではしっかり結果を残していきたいと思ってます。選抜、インカレではしっかりファイナル圏内に残れる練習をしてきたいのと、表彰台は絶対に狙っていきたいと思ってるので、しっかり620を目標に結果を残していきたいと思ってます。
TEXT/PHOTO=森花菜