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2025.06.09
ラグビー

[ラグビー] 鉄紺の真価、75得点で堂々示す。昨季リーグ戦王者を圧倒し今季初勝利!!

第14回関東大学春季交流大会第4節・大東大戦

〇東洋大 75{40ー12、35-5}17 大東大







番号

Pos.

名前

1

PR

山下源也(総2=熊本工)

2

HO

小泉柊人(済4=目黒学院)

3

PR

岡田恭和(スポ2=脇町)

4

LO

植田宗優(済4=筑紫)

5


栗原大地(総4=伊勢崎興陽)

6

FL

ステファン・ヴァハフォラウ(総4=札幌山の手)

7


金井悠隼(スポ3=東海大相模)

8

NO8

森山海宇オスティン(総4=目黒学院)

9

SH

生田旭(総2=国学院栃木)

10

SO

池渕紅志郎(総2=城東)

11

WTB 

神真広(スポ3= 青森山田)

12

CTB

五十嵐舜悟(スポ2=川越東)

13


浅尾至音(スポ3=城東)

14

WTB

坂本琥珀(総3=仙台育英)

15

FB

中山二千翔(総2=日本航空石川)

16

Re.

小峰佳士(スポ2=目黒学院)



黒須楓(総3=St Bede' s College)

18


酒井慶(済4=流経大柏)

19


山口英之介(総2=熊谷)

20


山岡快翔(総3=関商工)

21


日高創太(総3=筑紫)

22


佐々木健人(総4=札幌山の手)

23


藤春大悟(スポ2=青森山田)

24
小沢壱颯(総4=関商工)
25
小菅優斗(総1=北越)
26
平田魁生(済4=川越東)



 鉄紺の真価を見せつけた。第14回関東大学春季交流大会第4節が行われ、開幕から3連敗中の東洋大はホームで大東大と対戦した。終始相手を圧倒し、最終スコアは75-17。昨季リーグ戦王者に完勝を収めた。


 



 蒸し暑さがまとわりつく曇り空の下、東洋大ボールでキックオフした。試合が動いたのは開始わずか2分。22㍍ライン付近で神がパスを受け取ると、強みのランで抜け出して先制した。


 このプレーを皮切りに東洋大の攻撃は加速していく。12分、敵陣でマイボールラインアウトからモールを展開し、小泉が隙を突いてインゴールへ。15分には森山がタックルを受けながらも、押し込んで追加トライを挙げた。


 18分には大東大にモールを押されてトライを決められるが、相手に主導権は渡さない。25分、サイド際にいた小泉がパスを受け取ると、前進していきボールは神へ。そのまま神が相手を置き去りにして左中間にボールを運んだ。さらに34分には池渕のキックをゴール手前で小泉がキャッチしてトライ。33-5と順調にスコアを伸ばしていく。


 その後は互いにモールで1トライを挙げ、40-12で前半を終えた。


モールで押していくFW陣



 ハーフタイムが明けた後半も東洋大が止まらぬ攻撃で相手をたたみかける。


 5分、連係のとれたパスワークで一気に攻めると、森山がギャップを突いて飛び込んだ。13分には五十嵐のロングパスを神が受け取ってインゴールに滑り込むと、18分にはマイボールラインアウトを成功させ、モールから小泉がトライ。61-12と大量のリードを作り上げていく。


 28分にはトライを許すも、最後まで東洋大が流れを掌握した。36分、42分に神と森山がそれぞれダメ押しのトライを挙げ、ノーサイドの瞬間まで相手を圧倒。最終スコア75-17と大差をつけて今季初勝利を挙げた。



ハイタッチをする栗原(右)と森山



 「0点に抑えられなかったのは課題。ただ、速くセットすること、コミュニケーションを取る部分をできたことが勝利につながった」。ノーサイド後、ヴァハフォラウ主将はこう振り返った。


 開幕から対抗戦チームとの3連戦。格上との対戦を重ねたことで得られたものは「速いセット」だった。「相手よりも速くセットできれば、いいディフェンスやアタックができる。最初の一歩で自分たちの流れに持っていける」と語るように、練習で強化してきたセットに入るスピードやディフェンスの速さが随所に発揮された。



 自身初の公式戦トライを含む4トライと爆発した神も「帝京大戦では速いセットが課題として出たのですが、それが今日は前半からチームとしてできていたのが大差につながった」と手ごたえを語る。神の武器であるランについても「絶対にゲインする気持ちでプレーしている」と力強く語り、勢いを感じさせた。



強みのランでゲインしていく神



 次節はいよいよ最終節。東海大との一戦を残すのみとなった。

 

「一丸となって自分たちにプライドを持って戦えるようにフィジカルとメンタルの面でいい準備をしていきます」(ヴァハフォラウ)


 今季を締めくくる最後の一戦。この春シーズンの終幕と同時に、“ Navy Warriors ”の新たな時代の幕開けとなるか。積み上げてきた努力と成長を、勝利の輝きで鮮やかに示してみせる。




■選手コメント

◇ステファン・ヴァハフォラウ主将

ーー試合を振り返って

結果だけでも良かったのですが、0点に抑えることができなかったことはまだ課題があると感じました。


ーー昨季リーグ戦王者に大差をつけて勝利、勝因は

最初の3試合で何が足りていなかったかというと速くセットすること、コミュニケーションの部分でした。今日はその部分ができていたから勝利につながったと思います。


ーースピードのところで差が出たか

相手よりも速くセットできればいいディフェンスやアタックができるから、最初の一歩で自分たちの流れに持っていけるのでそういうところを頑張っていけば今日のような試合を展開できると思います。



ーーFWプレーでの手ごたえは

よかったときはあったのですが、ラインアウトからのモールでディフェンスの部分をもう少し粘らないといけない感じました。ラスト1試合、夏合宿や秋シーズンに向けて準備していきます。


ーーディフェンスのてごたえは

1週間でディフェンスの練習が多くなって、自信がついてきたことでできました。練習でやってきたことが試合につながっています。


ーー次節に向けて

一丸となって東海大に失礼なパフォーマンスをすることなく、自分たちにプライドを持って戦えるようにフィジカルとメンタルの面でいい準備をしていきます。



◇神真広

ーー試合を振り返って

帝京大戦で出た課題を今日の大東大戦のためにたくさん練習してきました。できた部分とできていなかった部分があったので、次の東海大戦までに課題を修正していければと思います。



ーー昨季リーグ戦王者に大差をつけて勝利、勝因は

帝京大戦では速いセットが課題として出たのですが、それが今日は前半からチームとしてできていたのが大差につながったと思います。



ーーご自身は公式戦初トライ。手ごたえは

チームメートがいいところまでつないでくれたものをあとは自分がトライするだけという場面が多かったです。トライしきるというところで自分の自信につながりました。



ーー今季から先発入り、台頭のきっかけは

タックルの部分で課題があったのですが、自分よりも体の大きい選手と体をぶつけていくうちに自信につながってプレーに表れてきたからだと思います。


ーー強みのランも発揮された

ポジション的にもトライをとるポジションにいるので、自分がパスをもらったら絶対にゲインする気持ちをもってプレーしています。今日はそれがプレーにつながってくれました。



ーー次節に向けて

今日の試合でタックルを2本外してしまったので、また1からタックルを見直して自分の強みであるランを存分に発揮できるように頑張ります。



TEXT/PHOTO=北川未藍