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お久しぶりです、3年の近藤です。今週に入り、各地で急な猛暑となりました。真夏のような暑さが早くもやってきましたが、みなさんはいかがお過ごしですか。
私は先日、チーフを務めている陸上競技部の取材で、岡山へ行ってきました。
6月5日から8日にかけて行われた日本インカレ。例年は9月に行われるこの大会が、今年は東京世界陸上との兼ね合いで3か月も前倒しに。4月から、学生三大大会をはじめとする各種大会が、ぎゅっと2か月間に詰め込まれ、私も毎週のように取材に向かっていました。
目の前で次々と生まれる好記録に心が動き、記事を書く手にも力が入りました。夢中でスポトウに向かい続けた2か月間。でも、やりたかったことすべてを形にできたわけではなくて。
少し心残りもあるまま、私は最後のインカレ取材を迎えました。
今年もやっぱり鉄紺は強くて、なんだか浅い言葉にはなってしまいますが、とにかく“すごい”レースの連続でした。
どのレースも心に残っていますが、なかでも圧巻だったのが、最後のマイルリレーです。大会を締めくくるこの種目で、東洋大は3連覇を飾り、25年間破られなかった日本学生記録も更新しました。
それは、今年のチームだけでなく、これまで受け継がれてきた悲願の達成でもありました。
私が初めて短距離の記事を書いたのは、2年前の日本インカレ。この後、3連覇へ続くことになるマイルリレーの王座奪還でした。
そのときは、正直あまり短距離には詳しくなくて、ただ「取材をしたい」「記事を書きたい」という気持ちだけで現地に向かっていました。
それでも、何度も放送される東洋大の名前に、先頭で走る鉄紺に、一瞬で惹き込まれました。気づけば自然と応援したくなるような、そんな魅力が東洋大のチームにはありました。
すっかり短距離にも“ハマり”、あっという間に迎えた最終種目のマイルリレー。チームのことも、選手のことも、全然詳しくはなれていなかったのに、優勝を果たしたその瞬間だけで、本当に感動して。今考えれば、入ったばかりなのにおこがましすぎる…と反省していますが、それでも「絶対書きたい!」と思い、記事を書かせていただきました。
その感動をどうしたら伝えられるのか、模索しながら一生懸命書いて。
連覇を果たした昨年も、やっぱり「絶対書きたい!」と、記事を書かせていただきました。(2度の優勝記事を書かせてくれた先輩方には、本当に感謝しています…)
昨年は10月号の終面も飾れることになりました。レース模様だけではなく、その裏にどんな思いがあったのかを伝えたくて。決められた文字数の中で、何度も何度も書き直しました。
でも、この連覇には学生新記録を目指していたなかで、届かなかった悔しさもありました。
そんな2年間を取材してきた中で、遂に学生新記録を樹立した今大会。
学生記者として見届けた最後のインカレで私が見たのは、受け継がれてきた“想い”が届いた瞬間でした。
チームの喜びが伝わる大好きな一枚
(撮ったのは私ではなく、一緒に岡山に来てくれた同期です笑)
私たちがスポトウでいられるのは3年間。その全てが優勝、そして最後は歴代最速なんて、凄すぎます。こんな大きな歴史の1ページをこの目で見ることができて、自分の言葉で届けられる私は、本当に幸せだなと思います。
大会中は実感が湧きませんでしたが、記事を書いていてやっと、少しずつ寂しさが押し寄せてきています。
マイルリレーの連覇は、きっとこれからも続いていくと思います。強い東洋は、変わらず続いていくはずです。
でも、私が記事を書けるインカレはこれで最後。これからはどんなに感動しても、届けたい瞬間があっても、自分の言葉で伝えることはできません。それがすごく寂しいけれど、今は3年間で見てきたもの、感じてきたことを、精一杯文字にして届けていきたいと思います。
そして、私の“想い”のバトンも誰かに渡せるように、これからもスポトウのみんなと、新しく入ってくれた1年生たちと、熱く、楽しく過ごしていきたいです。
最後のインカレで、その瞬間に立ち会えたこと。記事を書けること。形に残せること。一つひとつに感謝して、お届けしていきます。一人でも多くの方に読んでいただければ嬉しいです!
(少し時間がかかってしまいましたが、明日からインカレ記事もあげていきます!!)
普段の記事は必死に個人的な感情は抑えているので、ついコラムはいつも長くなりすぎてしまいます(笑)。最後まで飽きずに読んでいただいたみなさん、お付き合いいただきありがとうございました!