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2025.07.02
陸上競技

[陸上競技] 東洋大、4位入賞!男鹿で得た新たな覚悟/第72回全国男鹿駅伝競走大会

第72回全国男鹿駅伝競走大会


6月28日(土)


男鹿総合運動公園発着




4位 東洋大学 3:21'21


1区(8.7km) 西村真周 26'17 (2位通過・区間2位)

2区(6.0km) 馬場大翔 19'26(2位通過・区間3位)

3区(8.1km) 原田大翔 23'56(3位通過・区間5位)

4区(9.2km) 小野真和 28'42(3位通過・区間8位)

5区(7.5km) 岸本駿吾 25'00(5位通過・区間8位)

6区(11.8km) 宮崎優 36'02(4位通過・区間2位)

7区(13.5km) 小園竜成 41'55(4位・区間6位)




 6月28日、秋田県・男鹿総合公園を発着点として、男鹿半島内64.8㎞を7人でつなぐ第72回全国男鹿駅伝競走大会(以下、男鹿駅伝)が開催された。激しいアップダウンのあるコースで、“箱根駅伝前哨戦”とも呼ばれるこの大会。気温も上昇し、タフなレースとなるなか、美しい男鹿の地を7名が駆けた。




流れを作った1区・西村


 アップダウンに適性のある選手、そして下級生が中心となって編成された東洋大チーム。1区は1年次から3年連続で箱根駅伝の山下りの6区を務めている4年の西村真周(総4=自由ヶ丘)が担った。


 連戦が続いていていた西村は、「疲労が溜まっていた」というコンディションのなか、先頭集団でレースを進める。次第に人数は絞られ、青学、中大との争いになると、先頭へ。しかし、「中盤以降の登り坂でかなり苦しくなってしまった。ラストは勝負する力が残っていなかった」と、青学大に7秒先行を許し、2位でのタスキ渡しとなった。


 「青学の1年生に負けてしまい情けなかった」。悔しさをあらわにすると同時に、「課題が明確になった」と確かな収穫も語る。唯一の4年生として、チームに勢いをつける力強い走りを見せた。




復帰した馬場が2位をキープ


 最短区間の2区は3年の馬場大翔(総3=仙台育英)。1年次は5区候補として箱根駅伝にエントリーされるも、出走はかなわず。「1年間ずっと故障していて全く走れなかった」という昨年から、戦線復帰を印象付けるレースとなった。


 西村から2番手でタスキをもらうと、7秒前を行く青学大を追う。そのまま2位をキープして3区へつないだものの、区間順位は中大と1秒差の3位となり、「とても悔しかった」と振り返った。


 しかし、「今回のレースを走れてとても良かった」と、走れることの喜びもかみ締める馬場。出雲や箱根での活躍を目標に掲げ、日々の練習に励む。



強い気持ちで挑んだ3区・原田


 3区からは1年生が続いた。


 「これまでの大会、記録会で1年生からの突き上げがなく、学年間でもその話は何度もしていた。今回、1年生主体のこの大会でなんとしても結果を残したかった」。そう語る原田大翔(総1=東北)が、馬場から3位の中大とほとんど並走する形でタスキを受ける。


 「最初の上りで離されてしまい、その後は体が動かず、安定したペースで走ることができなかった」と、レース序盤で中大に遅れをとり、苦しい展開に。それでも1つ後ろを走る東国大よりも良い区間5位の走りで、3位を守り切って同期の小野真和(理1=浜松日体)へとつないだ。





ルーキーがつなぐ4区・小野&5区・岸本


 ともに大学入学後初の駅伝となった4区・小野と5区・岸本駿吾(総1=埼玉栄)のルーキー2人は、区間8位と悔しい結果に終わった。


 3位でタスキを受けた小野は、「自分がしっかり走れていれば、2位争いができた」とチームへの責任を口にしつつ、「冬の駅伝シーズンに今回の悔しさを晴らせる走りをできるように頑張ります」と前を向く。


 5区の岸本も、「自分が得意としている起伏のあるコースで力を発揮することができなかった」と肩を落とし、駅伝シーズンで活躍を誓った。




意地見せた6区・宮崎


 6区は今年の箱根駅伝で山登りの5区を担った宮崎優(総2=東洋大牛久)。故障明けではあったなか、「今の状態の中で出来る準備や練習は行うことが出来た」と、自信を持ってスタートした。


 5位でタスキを受けると、区間2位の力走で4位浮上。「得意な登り坂で力を発揮することが出来ず、前半はペースが上がらなかった」という一方で、後半の走りについては「感覚をつかみ、下り坂やラストもペースを上げられた」と手ごたえを語った。


 あと一歩、区間賞には届かなかったが、さすがの強さを見せた宮崎。今年の目標は、「箱根駅伝の5区で69分台を出す」こと。「有言実行する」と、強い覚悟を見せた。




最長区間の7区・小園


 アンカーは小園竜成(経1=鹿児島城西)。4位でスタートすると、立教大に前を行かれるも、3位で走り始めた東国大を追い抜き、再び4位に。そのままゴールへと駆け抜けた。


 しかし、「他大学も1、2年生が主体となっているチームもあった。その中で結果を出していたので、まだまだ個人としてもチームも力不足だと感じた」と、表情は晴れない。


 目指すのは、出走だけではない。「箱根駅伝で区間3位以内」を掲げ、ルーキーイヤーでの躍進を狙う。



 



 毎年、ここから飛躍を遂げる選手も多い男鹿駅伝。駅伝シーズンに向けた夏の走り込みを前に、7人は自らの現在地を確かめた。男鹿で得た覚悟は、次の舞台へ。秋以降の駅伝シーズンで輝くため、各々の悔しさと手応えを胸に、この夏を乗り越える。




TEXT/PHOTO=近藤結希

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