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この春、東洋大学硬式野球部に、期待のルーキー達が入部した。全国の強豪校で実績を積んできた逸材たちが、いよいよ大学野球の舞台で躍動を始める。そして今回はその中から春季リーグ戦に出場した6名の新入生にインタビューを行った。東洋大学を選んだきっかけや現在の心境、そして4年間で目指すべき目標まで、赤裸々に語ってもらった。
新入生企画2日目
本日は木更津総合高校出身のお二人です!
左:石澤、右:井上
3人目は石澤順平投手(総1=木更津総合)。5歳上の兄の影響で野球を始め、高校の監督のすすめでサイドスローに転向。
「ここだったら成長できる」進学先に東洋大を選んだのは、プロに進む選手の多さと、高校の先輩である島田投手(総4=木更津総合)が決め手。
現在は体づくりに励み、ウエイトトレーニングに力を注ぐ日々。タイブレークの場面だった公式戦デビューについても伺った。
憧れは“絶対的エース”島田のような存在。静かに語るその瞳は、すでに未来を見据えていた。挑戦は、幕を開けたばかりだ。(取材日=6月4日、聞き手=福田和奏)
ーー野球を始めたきっかけは
5つ上に兄がいるんですけど、兄が野球を始めてその影響で始めました。
ーー高校時代を振り返って
1番変わったのは、上投げからサイドスローに変わったのが高校時代に変わったことです。
ーーサイドスローに変わった経緯は
監督にサイドスローにしろって言われたので変わりました。
ーー高校3年間で印象に残っている試合は
夏の決勝もそうなんですけど、2年の夏の準々決勝の千葉商大附の試合です。
ーー東洋大に入学した決め手は
今4年生に島田さんがいたりとか、最近のドラフトでプロに行っている方々がたくさんいるので、ここだったら成長できるかなと思って選びました。
ーー寮生活は慣れましたか
高校から寮だったのであまり寮に苦はなかったです。
ーー井上監督の印象
ピッチャーだと、いつ行くのか分からなくて、どんなところでも色々なピッチャーを使うなっていう印象です。
ーー東洋大での練習はいかがですか
高校の時よりは練習時間が短かったりとか、強制じゃなくて自分たちで考えてやるのが多いので、そういうのを自分たちで考えてやった人が上手くなれるのかなと思います。
ーーご自身の強みやアピールポイント
みんなと違ってサイドスローなので、サイドスローだからこそできるピッチングだったりとか、周りと違った特徴があるのでそれが強みかなと思います。
ーー現在特に力をいれて取り組んでいることは
ウエイトトレーニングです。高校の時から体が細いので、とりあえず大きくすることだけを考えてやっています。
ーーチーム内で憧れとしている選手は
島田さんです。
ーーどのようなところを憧れとしている?
絶対的エースというか、島田さんが投げれば大丈夫だなというのがチームの中の雰囲気的であって、そう思われているのがすごいなと思うので憧れがあります。
ーー島田選手から助言などは受けましたか
春のリーグ戦が終わって、一人ひとり島田さんに春のリーグ戦を振り返ってっていうのをLINEで送っていて、そこでみんなメッセージをもらっていると思います。
ーー4年間での目標
夢はプロ野球選手です。4年間では何かタイトルを取れたりとか、優勝できたらいいなと思っています。
ーー公式戦デビューはタイブレーク。マウンドに立った心境は
元々タイブレークで行くみたいな感じで練習の時に言われていたので心の準備はできていたんですけど、場面が場面だったので少し緊張はしました。
ーー尊敬する人に石澤選手と投球スタイルが似ている鈴木健矢(現広島カープ)選手をあげていた。どのようなところを特に尊敬しているか
投げ方が一緒なのでそういうところでのピッチングスタイルだったり、マウンドでの立ち振る舞い、打たれたりしてもあまり表に出さず淡々と投げる感じが理想的な投球スタイルです。
ーー同じ高校の井上選手(総1=木更津総合)が同じ大学だが、刺激などは
ポジションが違うのであまりそういったことはないんですけど、同じ高校で活躍していると自分もって思うのでそこはあります。
◇プロフィール◇
石澤順平(いしざわ・じゅんぺい)
生年月日/2006・8・17
身長・体重・最高球速/180㌢・75㌔・144km/h
仲のいい選手/馬庭優太(総1=大社)、伊東尚輝(営1=愛工大名電)
地元の魅力/都会なところ
TEXT=福田和奏、山本華子
PHOTO=スポトウ硬式野球班